下タ沢会によせて(覚書)

きっと叱りおく

 難しい字がならんだが、誹謗はヒボウで、そしること。悪口をいうこと。(注: 構は原文では、手偏の構)。……麁言(そげん)は、おおまかで、つまらない言葉。 屹度は「きっと」でわかるとして、無調法は、今私達が使っている「ブチョウホウ した。」などとは少し意味が違うような気がする。昔は普通に無調法申付ける、な どといったろうか。屹度無調法申付は、きびしく叱りおく、といったところだろう か、こうなれば国語学者にでも伺いを立てるよりないが。と思ったが、もう一つ 「組立をはずし等」。私ははじめ、何かを組立る、と思ったが、はしごを作っては ずすわけではないだろうし、と思って、組立は組織と考えて、「組立をはずす」は、 組織をこわす者、と思えば意味が通じるような気がする。
 
○田畑江堅ク相障り申間敷事
○村中鶏犬不可害事
○組立より逃退候者は無調法被仰付候事
○酒は軍中禁制之ものニ候得共少しくは不苦候、過酒は決て不相成事

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