下タ沢会によせて(覚書)

元山部落の火事

 「大正十四年四月十九日、山火事より起った火は、今では国宝物であると思は るゝあの、元山山神社の彫刻物及び額等一物も残さず焼け、未る見る内に全村に火 の手が廣まり、当時の戸数四十三戸の内残り四戸にて後御寺迄全焼し村人は又、此 地に居住する事出来ず、皆思ひ思ひに涙を飲んで他へ移住したのであった。」

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