下タ沢会によせて(覚書)

大判50枚とは金何キロか − 千両箱の重さは −

 また横道にそれるが、前々から思っていることだが、五十枚とか七十といっても、 どれくらいの金の量になるだろうか、と。そこで辞典などを頼りに計算してみた。 普通、金貨1枚というときは、大判(慶長大判などをいう)1枚をいうようだ。大判 1枚は10両で、小判1枚は1両だという。1両は金4匁4分として、1匁は3.75g、となれ ば1両は16.5g、×10両(大判1枚)は165g、×50枚は8.250K、70枚となれば11.550K、 となる。逆に昔の貫目に直すと、1貫目3.750Kだから、8.250Kは2貫200匁、11.550K は3貫080匁。金塊2貫目、3貫目といったら、どれくらいの大きさの固りになるのか わからないが、でもなんとなくわかるような気もする。今マインランドの坑内の展 示室に金の伸棒?があるが、あれは24.5CM×7.5CM×4.0CMで、12.500Kだという。 大体大判75枚分くらい。これを本物だと思って、泥棒が入ったという話しもある。 泥棒で思い出したが、時代劇などみると、泥棒が千両箱をかついで必死になって走 って行くのを見ることがあるが、あの千両箱の重さはどれくらいだろうと考えたこ とがあったが、計算してみると、1両は16.5gだから、その千倍だと16.5K。貫目にす と4貫400匁。それにあの箱だって金具付きの頑丈な箱だから、3Kや4Kはあるかもし れない。今、わかりやすく20Kの5貫目として何にか身近なものを持ってみて下さい。 いくら江戸時代の人は足腰が丈夫で力持ちだといっても、あんなに速く走れるだろ うか。火事場のくそ力は別問題として。

 ところで大判50枚といったら、どれだけの金額になるだろうか、といっても昔と 今では物価が違うので比較にならないとは思うが。今仮に金1gが1,200円として計算 してみると、10gで12,000円、50枚の8.25Kで990万円、約1,000万円。ただしこれは 殿様に納める分だけだから、諸経費を差引いてどれだけもうかったろうか。

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