下タ沢会によせて(覚書)

わが家のこと

 我が相馬家、とエラそうにというわけではないが、私達の先祖はいつ頃から下タ 沢に住むようになったか、調べてもらおうと思って、役場の黒沢ミヱさん(故人、 市街地の人)にお願いしたことがあった(昭和46年)。いろいろ調べて謄本など焼 いてくれましたが、それは私達の祖父母までで(祖父千代松、嘉永2年(1849)、祖 母スワ、安政元年(1854)生れ)、その親の清六となると、戸籍がないからわから ないということで、
 「明治5年の壬申戸籍があれば、大分早くからのことがわかるのですが、役場が何 回も移転しているうちに、どのようになったものか、私達は見た事もなく、今は誰 も知る人がいないのです。今あるのは明治21年以降の戸籍しかないため、古い人達 の事を知りたいという人が多いのですが、残念ながら分かりかねるのです。」 ということでした。

 あと頼るところはお寺の過去帳ということになるわけですが、わが菩提寺の尾去 の長泉寺は、大正5年の火事で過去帳共々焼けてしまい、お寺は再建されたものゝ 過去帳は名実共に過去のものとなり、わが家の先祖は知る由もなし、となってしま った。

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