お寺がいつ頃できたか、という話しが葬式の話しになってしまったが、そのお寺
も下タ沢に人が住まなくなるにしたがい、次第に忘れてゆく中で、その頃大館の釈
迦内に住んでいた正男のトーサン(相馬与七郎)が、最後まで下タ沢に住んでいた
(昭和35年中沢に移り、その後城山に移ったが、家はしばらくそのまま下タ沢にあ
った)という責任感もあったろうし、仏さん(仏像)をこうしておかれない、そま
つにされないと、いろいろ考えて、私達の菩提寺である尾去の長泉寺にお願いして、
拝んでもらうことにした。それは、昭和40年代の後半の頃であったかもしれない
(タクシーを頼んで下タ沢から尾去のお寺まで行った。息子の宏明の記憶)。今も
長泉寺の正面の仏壇の、向って左側の祭壇に納められて拝まれている。
この仏像を、大館にすんでいる宏明(与七郎の二男)が2〜3年前、長泉寺の住職 さんにいろいろお願いして、同行していただいて盛岡のそういうことに詳しい人に 見てもらったところ、なんという人の作かわからないが、今から200年くらい前のも のだろう、ということだった、という。 |