下タ沢会によせて(覚書)

ひな祭り・鯉のぼり・さて6月は?

 下タ沢にもどったところで、なにからはじめればいいかわからなくなったので、 一寸熊のところにもどって、マタギは12月から2月にかけての厳冬期は、主にウサ ギ、テン、タヌキ、ムササビ、カモシカ、ヤマドリを主として撃ったので、寒マタ ギ。4月から5月にかけては、冬眠から覚めた熊を獲るので春マタギともいったとい う(前掲書)。ということで、熊の話しで終ったので季節は春、ということで3月の ひな祭りの思い出から書いてゆくことにする。

 ともあれ、3月になるとひな祭り、5月は鯉のぼりとなるわけですが、私の家には おひなさまも鯉のぼりもなかったから、3月の節句、5月の節句といってもどんなこ とをしていたのか思い出せないが、それなりにオハギをつくってもらったり、餅を つくってもらったりしていたろうと思う。

 おひなさまといえば、私達が小学校に入った頃(昭和4年)は、学校におひなさま があった。五段か七段か忘れたが、4月に入学すると間もなくひなまつりをやった。 教だんをならべて、おひなさまをかざり、その前で学芸会をやった。1年生の私達 は、「スズムシ、スズムシ、チンチロリン(後の文句は思い出せない)という歌が あって、それに合せて遊戯をやった。私も踊ったのか、ただ見ていたのか思い出せ ない。それは6年生まで毎年やったのか。なんとなく2〜年頃まではやったような気 がするが、もちろんそのおひなさまがどうなったかも。

 その頃、入学式とか卒業式、四大節(元旦〜四方拝、紀元節〜今の建国記念日、 天長節〜天皇誕生日、明治節〜文化の日)などには、カスリの着物に羽おり、コク ラのはかまをはいて行った。女の人は、着物にエビ茶のはかまだったと思う。3年生 頃まで、そうして行ったろうか。が、6年生の卒業式のときは、着物を着て行ったよ うな気もする。学校に通うには1年生のはじめ頃、着物をきて行ったこともあるよ うな気がする。夏は霜ふりの服、冬はコールテンのズボンをはいたこともあるよ うな気もする。皆さんも思い出してみて下さい。

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