雀、一寸の糞ひらず。
解釈:物にはそれ相応の規模があるということ。
雀、海中に入って蛤(はまぐり)となる。
解釈:物の変化が著しいたとえ。中国の俗信で、雀が晩秋に海辺で群れをな
し騒ぐことから、蛤になると考えられていた。
類義:鷹、化して鳩となる。山の芋が鰻(うなぎ)になる。
雀の千声(せんこえ)、鶴の一声(ひとこえ)。
類義:鶴の一声
雀の角(つの)。
解釈:弱い相手が武器を得たとしても、恐れる必要がないことのたとえ。弱
い雀が角を生やして武装しても、ちっとも怖くない。
雀の涙。
解釈:ごく少ないことのたとえ。
類義:姑の涙汁(なみだじる)。蜂の涙ほど。
雀百まで踊り忘れぬ。
解釈:人間は幾つになっても、幼い時の癖が直らないものだ。雀が死ぬまで
飛び跳ねるのと同じ。多くは、浮気の癖が直りにくいことをいう。
類義:頭禿げても浮気は止まぬ。産屋(うぶや)の癖は八十まで治らぬ。
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