徒然想問

言葉考


△言葉の響き
「或る人問う」
 涼やかなと云うか、軽やかと云うか、耳に爽やかに入ってくる言葉は、私共人々
をして、健康的に導き、また幸福感や希望をもたらしてくれるね。
 
「我は想う」
 自分と、自分以外の人との対話、あるいは会話において、そのような「響きのよ
い言葉」は、本当に大切だね。
 
「或る人問う」
 人の名前もそうだね。響きのよい名前を持っていると、特に女性は得だね。
 このことは、わが国だけのことであろうか。
 
「我は想う」
 ここでは、日本語の次元で、このことを考えてみよう。
 わが国では、昔から「嘉名カメイ」と云う概念があり、今に連綿と受け継がれてい
る。何の違和感もない。
 この「嘉名」と云う概念は、例えば人名の場合、その名前を嘉名とすることで、
将来の繁栄や幸福を託すこととなる。
 響きのよい言葉と嘉名とで織り成す対話や文章は、わが国の文化であると考えら
れよう。

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