2000年9月上旬の日記

長*さん(銀河のパートナー/同居人)の緊急入院と退院、新学期を控えての授業準備などで大忙しでした。さて、9月3日に届いたPower Mac G4 Cubeと、Apple Studio Display15インチフラットパネルモデル(液晶ディスプレイ)。Appleって消費者にお金を使わせるのが上手だなと思いつつも、そのデザインとパフォーマンスに大満足。買って、大正解ですね。(2000年9月15日記)

9月1日(金) 長*さんと秋葉原に行った。ViaVoiceにビックリ。
[日記]長*さん(銀河のパートナー/同居人)の午後からのビジネス上の予定が流れたので、一緒に秋葉原へ行くことにした。今回の最大の目的は、Palm OS搭載PDAの専門ショップとしては世界一だという世評のイケショップ(モバイルプラザ店)に立ち寄ってみること。秋葉原のメイン・ストリートを末広町の交差点へ向かってまっすぐに進む。交差点の角にある三和銀行のビル。どこにも看板は出ていないが、地下鉄銀座線末広町駅へとつながる階段を下りていくと、突然、あやしげなショップが目の前に登場する。これがお目当てのイケショップ(モバイルプラザ店)だ。地下の秘密基地めいたたたずまいに、ちょっと眩暈がする。で、中に入っていくと、眩暈どころの騒ぎではない。Palm OS搭載PDAのファンにとっては天国みたいなショップだ。本体も周辺機器もソフトも書籍も本当になんでもそろっている。噂には聞いていたGUCCIやヴィトンやCOACHのPalmケースもある(COACHのケースが上品で気に入った)。長*さんとふたり、1時間ほど店内をあれこれ見てまわって、最終的には、長*さんのPalm IIIc用に携帯キーボード(GoType! Keyboardってやつだ)と、日本語手書き入力のアプリケーション(GOGOPen)を買う。銀河もせっかくここまで来たんだからと、オレンジ色のVisorにぴったりのオレンジ色のスタイラス(入力用ペン)を購入。
イケショップの本店が古くから有名なMac専門店だという話なので、今度はそちらへと向かう。ここでは店員さんのアドバイスに従って、2台のMacをEthernetで接続するためのクロスケーブル(正確にはストレートケーブルとストレート/クロス変換コネクター)を購入。さらに、秋葉原に行ったときは必ず立ち寄るラオックスMac館へ。ここでは、長*さん用に、Mac用ソフトでは今いちばん売れているというViaVoice(IBMの音声入力ソフト)を買った。長*さん今日買ったものを早く試してみたいとウズウズしているので、速攻で新宿へ帰還。
で、長*さんの事務所でいろいろと試してみたのだが、Palm用携帯キーボードとViaVoiceは本当にいい買い物だった。キーボードの方は、軽くて持ち運びに便利だし、日本語版のドライバーが秀逸で高機能。長*さんはこれまでもっぱらMacで入力して、そのデータをPalm IIIcと同期させるという使い方をしていたのだけど、これからは出先でもバンバン入力できると言って、すっかり気に入った様子だった。
一方のViaVoiceには本当に驚いた。ヘッドフォン型のマイクを装着してしゃべった言葉を、かな漢字まじりの文へと変換するソフトなのだが、単に変換精度が高いというだけではない。あらかじめ、使用者の声の特徴を覚えさせる試運転のようなことをしたうえで使うのだが、試運転をして長*さんの声を覚えさせておくと、長*さんがしゃべった文章はほとんど間違えずに変換されるのに、同じ文章を銀河がしゃべってもでたらめな変換結果になるのだ。当たり前のことかもしれないけれど、これには本当に感心した。ただ、個人が遊び感覚で使う分にはすごく面白いソフトだと思うが、今のままではビジネス向きとは言えないだろう。会社でみんなが声を張り上げながら音声入力をするわけにはいかないだろうしね(笑)。でも、キーボードもViaVoiceも、今度は銀河用のやつを買おうと思った。

9月2日(土) 「Applele新種林檎研究所」というパロディー・サイト。
[日記]Macファンならご存じの方もいらっしゃると思いますが、Applele新種林檎研究所というホームページがあります。サイト名でもおわかりになるようにMacのパロディーをやっているページなのですが、とにかくその完成度の高さには驚かせられます。トップページの「某ジョブズ氏は、破れたジーンズを愛用のようですが、私は、破れた靴下を愛用してます」という絶妙のジョークが笑いを誘いますが、中心となる内容は「新種林檎」というタイトル通り、このWebサイトの作者が考案したさまざまな新種Macの画像。特に、CubeのパロディーのTube(これ)と林檎マークの入った折り畳みキーボード付きPalm OS搭載PDA(これ)には、思わずうなってしまいます。お暇な折りに、ごらんになってください。

9月3日(日) Power Mac G4 Cubeが届いた日に、長*さんが緊急入院。
[日記]朝まで起きていたので、ウトウトと居眠りしながらPower Mac G4 Cubeが届くのを待っていると、11時頃、長*さんに揺すり起こされる。一瞬、眠りこけている間にCubeが到着したのかと思ったが、そうではなかった。真っ青な顔をして、これから病院に行ってくると言う。ほぼ治りかけていたはずの患部に異常がみられるのだ。心配だから付いていきたかったのだが、Cubeの配達があるので自宅で待機していなければならない。診察が終わったらすぐに電話してねと頼んで、玄関先で見送る。眠気もすっかり覚めてしまった。
1時過ぎにCubeが届く。でも、長*さんからなかなか連絡が来ないのが心配で、それどころではない。こちらから病院まで迎えに行こうかと思い始めた2時頃になって、ようやく長*さんから電話。発信元が長*さんの携帯電話ではなく、公衆電話だったのでヘンだなと思ったら、緊急に入院することになったのだと言う。とりあえず必要になりそうな身のまわりの物(着替えや洗面用具など)をそろえて、病院に駆けつける。今日は応急処置をしてもらっただけだから、明日、精密検査をして、その結果が出てからでなければいつ退院できるかはわからないそうだ。結局、自宅と病院の間を3往復して、あれこれと必要なものを届けた。
さて、配達されたCube。夜8時過ぎに帰宅してからようやく箱を開けた。箱から取り出してまずやったのは、本体を上下をひっくり返し、底面についているポップアップ式のハンドルをつかんで、内部のユニットを引っ張り出すこと。ちょうど、蕎麦屋さん(あるいはラーメン屋さん)の出前の人が持っている岡持ち(?)のような内部ユニットを、Mac雑誌の解説記事と首っ引きで観察する。256メガのメモリーの増設とAirMacカードの取り付けは、販売店の人に頼んでやってもらっていたのだが、これなら自分でも簡単にできそうだなと思ったので、せっかく取り付けてもらったメモリーとAirMacカードをわざわざ取り外して、自分で取り付け直してみた(笑)。小1時間、そうやって遊んだ後、Apple Studio Display15インチフラットパネルモデル(液晶ディスプレイ)と接続する。ようやく起動させたらすぐにハードディスクを初期化して、パーティッションを2つに切り、片方にシステムをリストアした(もう片方はいずれ登場するMac Os Xのために空けておくのだ)。で、今日やったのは、ここまで。

9月4日(月) 長*さんに外出許可がおりる。そして、Cube到着2日目。
[日記]病院の面会時間は午後3時から。時間に十分に余裕を持たせて自宅を出ると、長*さんから携帯電話に「8時まで外出してもよいっていう許可がおりたよ」と連絡が入る。急いで自宅にとって返し、長*さんのスーツ一式をそろえて病院へ向かう(あわてて、革靴とズボンのベルトを忘れてしまったので、病院と自宅との間をもう1往復することになった)。
スーツに着替えた長*さんと、事務所へ。やりかけの大切なお仕事を放置したまま入院したので、しばらく仕事に専念(銀河も手伝う)。思いのほか早く仕事が片づいたので、一緒にヨドバシカメラへいくことにする。Cubeを買ったときに貯まったポイントを利用して、ファクス機能付きの電話をゲットするのが目的だ。あらかじめカタログで検討して選んでいた通り、パナソニックのパナファクスUF-A7WCLにする(パナソニックのファクス機能付き電話には、機能的にもデザイン的にもほとんど変わらないのに、「おたっくす」と「パナファクス」の2つの製品ラインがあることを以前から不思議に思っていた。今回、カタログをじっくり見ていてわかったのだが、製造元が違うのだ。「おたっくす」は九州松下電器株式会社、「パナファクス」は松下電送システム株式会社)。いったん自宅に戻り、軽い食事をとり、長*さんをお風呂に入れる。8時直前に、長*さんは病院に戻っていった。
で、配達2日目を迎えたCubeだが、今日は、Ethernetでこれまで使っていたiMacと接続することと、一緒に買ったAirMacを利用してワイヤレスでインターネットにつなぐことの2つに挑戦した。両方とも設定が面倒で少々苦労する。何回かやり直して、2時間ぐらいでようやく完了。コンピューターを2台同時に使うなんて初めての経験だから、CubeからEthernet経由でiMacのハードディスクにアクセスできたときには、素直に感動した。

9月5日(火) 明日から現役高校生のクラスの2学期が始まる。
[日記]明日から現役高校生のクラスの2学期が始まる。授業準備があるので、長*さんの病院には夕方から2時間ほどだけお見舞いに行く。ちょうど巡回にきた担当のお医者さんが「明日の午前中の診察次第ですけど、たぶん明日には退院できるでしょう」とおっしゃってくださる。どうも、血糖値が高すぎるのが、今回の症状の主因のようだ。
Cubeには、頻繁に使ういくつかのアプリケーションをインストールし、Ethernet経由でiMacからデータを転送する。今日から、ほとんどの作業はCubeでおこなうことになる。450MHzのG4に、320メガのメモリー。動作がきびきびしていて気持ちいい。これまでのiMacが266MHzだっただけに、格段の違いだ。

9月6日(水) 長*さん退院。現役高校生のクラスの2学期が始まった。
[日記]午前11時に長*さんから電話。午前中の診察の結果、退院許可がおりたのだ。迎えに来なくてもいいということだったので、家で待っていると、30分も経たないうちに帰ってくる。で、お風呂に入って、すぐにお仕事に出かけていった(笑)。早く退院したくて、ウズウズしていたからね。
今日から現役高校生のクラスの2学期が始まった(浪人生のクラスは明後日から)。千葉県の某校舎。受講している生徒の数が、1学期の2倍近くになっている。ありがたいことだ。気分がよかったせいか、授業の方も絶好調。
さて、Cubeについている新しいキーボード。キーボードが変わると微妙に感触も違ってきて、このところタッチ・タイピングのミスを連発。iMac以降のアップルのキーボードって、少々手応えが軽すぎる気がするのだが、どうだろう。ところで、新しいキーボードにはスピーカーの音量調節キーとミュート(消音)キーがついている。銀河にはこれが大変便利だ。以前にも書いたことがあるけれども(1999年11月11日の日記を参照)、銀河はBGMが鳴っているホームページってのが大の苦手だ。定期的にチェックしているページのいくつかも音楽付きのタイプなので、いささか閉口しているのだけど、このキーがあれば簡単に音を消せるものね。
これまで使っていたiMacの方は、ハードディスクを初期化してシステムを入れ直し、長*さんが事務所から持ってきたソフトをインストールする(当面、長*さん専用にする予定)。なんやかんやで、朝方までかかった。
[読書記録]C・ダグラス・ラミス『憲法と戦争』(晶文社)。政治学者、ダグラス・ラミス(津田塾大学教授)の最新著作。「「君が代」強制は「愛国心」ではなく「恐怖心」を植えつける」(本書120ページ)という指摘は真っ当だが、「日の丸」と「君が代」の法制化を推進した勢力のねらいもまたそこにあるのは事実(つまり「日の丸」「君が代」法制化推進勢力にとっては、法制化が「恐怖心」に基づく服従を強いるからこそ、断固として法制化を実現すべきだったのだ)。そういう意味では「国家」のあり方を問題にする本書所収のいくつかの小論が議論の出発点として貴重。同じ著者の『ラディカルな日本国憲法』(晶文社)を併せて読み返す。

9月7日(木) 一日中、自宅で授業準備。朝方、りのがやってくる。
[日記]明日から大学受験科(浪人生のクラス)の2学期の授業が始まる。授業準備が山ほどあるので、一日中、自宅で過ごすことになる。
夜、長*さんが緑川りのちゃんと飲みに出かけた。今日はりのの誕生日なので、それをお祝いするためだ(仕事が終わりそうもなくて、銀河は合流できなかった。ごめん)。朝5時頃ひと休みしていると、長*さんがりのを連れて戻ってくる。ベッドから起き出して迎えに行ったときにはもうすでに、りのはリビングで大の字になっていびきをかいて寝ていた(笑)。銀河が仕事に出かける時間になってもりのはまだ寝ていたので、結局、寝顔を見ただけで終わってしまった(爆)。

9月8日(金) 大学受験科(浪人生クラス)の2学期が始まった。
[日記]自宅から至近距離の某校舎で、午前中に90分授業を2コマ。今日から大学受験科の新学期。少々睡眠不足気味なので、時々舌がもつれてしまう。せめて学期の初日くらいは授業準備を早めに済ませ、十分に睡眠をとるべきだった。深く反省。
夕方からは、恵比寿へ。駅ビルの「つばめグリル」。長*さんが昔のお友だちに久しぶりに会うというので、同席。2人の関係を祝福していただく。「奥さん」という呼称がくすぐったい(笑)。
さて、今日もCubeネタ。Cubeの形態については、トースターみたいだとか灰皿そっくりだというような言い方もなされているが、銀河的には「小型ストーブ」かな。本体上面に空気対流を利用したダクトがあり、本体下面から取り込まれた空気が熱によって上昇し、上面のダクトから排出するという仕組みになっているのだが、ダクトに手をかざすと暖かくて気持ちがいい(冬場は特にいいかもしれない)。あんまり気持ちがいいもので、ちょっとクセになってしまっています。

9月9日(土) 長*さんの中学時代のお友だちと。
[日記]疲れ気味だったので自宅で休んでいると、中学時代のお友だちと飲んでいる長*さんから「紹介したいから出ておいで」という電話。急いで、新宿3丁目の行きつけのスナックへ駆けつける。40年来の親友ということで、長*さんは上機嫌でいつも以上に酔っぱらっている(何回かソファーから転げ落ちた)。昨日もそうだったけど、銀河をお友だちに紹介するのが本当にうれしくて仕方がないみたい(もちろん銀河の方もうれしいんだけど)。この後、もう一軒飲みに行く。
これまで、266MHzのiMacを特に何の不自由もなく使っていたんだけど、450MHzのG4 Cubeで作業をするようになってからiMacに戻ると、すべての動作がワンテンポずつ遅く、ストレスを感じて仕方がない。人間の感覚って、こうやって「なしくずし」的にぜいたくになっていくんだよねえ。
[読書記録]亀井好恵『女子プロレス民族誌―物語のはじまり』(雄山閣出版)。プロレス・ファンであり民俗学にも興味のある者にとって、プロレス、特に女子プロレスが民俗学の格好の研究対象になるのではないかという想像は、容易にできるだろう。民俗学者である筆者は本書で、民俗学の芸能分析の方法論を応用しながら、演者と観客との相互作用に着目し、女子プロレスのいくつかの局面を切り取って分析する。プロレス論としても民俗学の論文としても、こぢんまりとまとまって破天荒なところがないのは少々残念だが、おもしろい試みであることには間違いない。

9月10日(日) 久しぶりに大切なお友だちと。夜は、りのが泊まりにくる。
[日記]久しぶりに、MTFTS(用語についてを参照)のS(この世でいちばん大切なお友だち)と会った。近況報告と情報交換(いくつか貴重な情報を教えてもらえた)。5時間ほど2人で過ごす。Sとはそんなに頻繁に連絡を取り合っているわけではないし、彼女の仕事が忙しいこともあって、会うのも年に数回だ。でも、そんなことはあまり関係ないんだよね。心のどこかで他の誰よりも強い結びつきを感じる。簡単に言っちゃえば、お互いのトランス(用語についてを参照)に強く影響を与え合っているライバル同士ということになるんだろうけど、そんなに簡単に言い切っちゃうのもよくないような気がする。まあ、それはそうとして、なんとか元気でやっていることがわかって、うれしかった。
夜になって、休日出勤で会社に出ていた緑川りのちゃんがやってくる。長*さんが、家で一緒に飲もうと言って誘ったのだが、当の長*さんは酔っぱらって睡眠モードに入りかけている。近所で買ったたこ焼きを食べながら、りのとあれこれおしゃべり。Sが「ライバル」としたら、りのは何だろう。誤解を恐れずに言っちゃうと、ある意味で銀河の「分身」のようなところもある気がするのだが、どうだろう。このところ外泊が続いているりのは、疲れがたまっているらしくて、泊まっていくことに決定。りのの服をドラム回転式の全自動洗濯乾燥機に放り込み、りのをお風呂に入れ、2時ごろまでゆっくり話し込む。
翌朝は、銀河が出勤した後、長*さんと2人、朝食をとってから会社に行ったみたい。


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