2000年4月上旬の日記

この10日間、椎名林檎の待望のニュー・アルバム『勝訴ストリップ』にハマっていました。フラワー・トラベリング・バンドや成毛滋から30年。日本のロックもとうとうここまで来たんだなあとしみじみ感動しています。あとは、トランスジェンダーの日(4月4日)の公開シンポジウムで蔦森樹さんのお話を聞いて、TG/TSにとっての自己肯定についてあれこれと考えていました。(2000年4月12日記)

4月1日(土) さあ、今日からダイエット開始だ。
[日記]長*さん(銀河の彼氏)と一緒に取り組んでいるネットワーク・ビジネスの会社から発売されたばかりのダイエット用製品(8種類のサプリメントがセットになったもの)を利用して、今日からダイエットを開始した。一日のうち一食(昼食か夕食)を代用食(ドリンク・タイプとビスケット・タイプの2種類)に置き換え、そのほかに、脳に働きかけて過食を抑える(適度な食事量で満足感を得られるようにする)サプリメント(これは強力!)、「飲む化粧品」という異名をとるピクノジェノール(ポリフェノールの一種)が配合された栄養強化サプリメント、コレステロールを除去する効果のある食物繊維サプリメント、糖分や脂肪の吸収を阻害するサプリメントなどをとる。
ダイエット開始時の体重は68.5キロ(身長は157センチ)。体脂肪率は26パーセント。3年前、ホルモン療法(用語についてを参照)を開始する前の体重は54キロだったから、これが銀河の体重のデフォルトなんだろうけど、そこまで減らす気はない。少々太っていた方がパス(用語についてを参照)しやすいからね。とりあえず62キロが目標。医学関係者のお話によれば、1ヵ月で体重の5パーセント以上を減量する(つまり体重60キロの人なら1ヵ月で3キロ以上減量する)のは自殺行為だそうだから(ホメオスタシスの働きで、やせにくくリバウンドしやすい体になってしまう)、1ヵ月に2キロずつ、3ヶ月をめどにしたい。途中経過は随時このページで報告します。
[BGM]椎名林檎『勝訴ストリップ』。発売されたばかりのセカンド・アルバム。完全にノックアウトされてしまった。デビュー・アルバムの『無罪モラトリアム』から格段の進歩。すでにリリースされていたシングル「本能」「ギブス」「罪と罰」からその予兆は感じられていたものの、13曲そろってアルバムの形にまとまると、予想以上のスケールの大きさに呆然としてしまった。なによりも感心したのはアレンジ(椎名林檎と亀田誠治が担当)。1曲目「虚言症」のイントロで中期ビートルズ風のフルート(?)の音が聞こえてきた瞬間に、やられたなと思わざるを得なかった(中期あるいは後期ビートルズ風の味付けはこのアルバムの至る所にみられる)。70年代ロック風のアレンジもあれば、プログレ風味の曲も。サウンドの土台は『無罪モラトリアム』同様、パンク(というよりもグランジ)なのだが、曲に応じて無数の引き出しから最適のアレンジを取り出してくるその手腕は見事だ。その結果、(少々一本調子だった『無罪モラトリアム』に比べて)粒ぞろいの楽曲一曲ごとの個性を際だたせている。ストリングス(打ち込みではない)が印象的な5曲目「闇に降る雨」、昔懐かしいテクノ・ポップ風の8曲目「ストイシズム」あたりが新鮮。ところどころグサリと突き刺さってくる言葉の選択にも磨きがかかった感じ。このアルバム、70年代ロックをリアルタイムで経験したものの、今は音楽なんてあまり聞かなくなった(ましてやJ-POPなんかにはまったく関心がない)という30代、40代のロック・ファンに是非聴いてもらいたいものだ。

4月2日(日) 教えたがりの予備校講師たちのMac談義。
[日記]春期講習後半5日間の3日目。この5日間は年齢の近い仲良しの講師仲間が4人そろったため、休憩時間は和気あいあいとした雰囲気。たまたま4人のうちMacユーザーが3人、残りのひとりがコンピューター購入を考慮中ということだったので、今日はMac談義に花が咲く。コンピューター購入を考慮中の古文の先生の質問に3人がかりで答えるっていう展開だったのだけど、そもそも予備校講師って教えたがりばかりだから、3人がそれぞれ勝手に(しかも雄弁に)答え始めて、若干混乱気味。教壇に3人の講師がいっぺんに立って、同じ生徒たちを相手に別々のことを教えているようなものだ(笑)。でも、これからの予備校について意見交換しているときとは違って、みんな楽しそう。ちなみに理系の講師の大多数はWindowsマシンの使い手で、文系の講師の多くはMacユーザーというのが、銀河の印象なんだけどね、ホントかな?

4月3日(月) 牧野武文さんの本はおもしろい。
[日記]牧野武文さんという方の『Macの知恵の実』という本については、この日記でも取り上げたことがある(3月2日の日記を参照)。定説にとらわれることなく、さまざまな話題を実証的に語っていくその姿勢には、たいへん感心したものだった。
その牧野さんの『「パソコンやらねば」で3年過ぎてしまったあなたへ』(情報センター出版局)という新刊本を近所の書店で見つけた。明らかにこれからコンピューターを買おうとしている、あるいは買ったばかりの初心者を対象にした本だったので、最初は買うつもりもなかったのだが、著者の名前に惹かれてちらちら立ち読みしているうちに、あまりにもおもしろいので、購入してしまった。
コンピューター・マニアではない人がコンピューター幻想に振りまわされず、生活のなかでコンピューターをどう活かしていけばよいのかという視点で書かれているのだが、「ローマ字のキーボードはわざと打ちづらいように作られている」、「アップグレードをやめるだけで、パソコンは20年もつ」、「マニュアルはメーカーの責任回避宣言文」、「書類は紙の形で保存するのが一番。パソコンは役に立たない」、「オンラインショッピングは人によっては不便な存在」、「アメリカや香港にはモバイルする理由がある。日本にはそれはない」、「電子メールは返事がいらないときにしか使えない」、「SOHO+脱サラは99パーセント失敗する」、「インターネットがホワイトカラーを崩壊させる」と、収録されている文章のタイトルを並べていっただけでもおもしろそうだし、なるほどなと納得させられる(自分が1年間コンピューターを使ってきた実感と一致する)。
コンピューター関連の文章を書く人で、初めてまともな感覚の人に出会ったって気がしますね。

4月4日(火) トランスジェンダーの日◇記念公開シンポジウムに参加した。
[日記]春期講習は今日で終わり。今日4月4日は「トランスジェンダーの日」ということで、夜は下北沢でおこなわれた「TSとTGを支える人々の会(TNJ)」主催の記念公開シンポジウムに参加した。
「トランスジェンダーの日」というのは、99年2月に「TSとTGを支える人々の会(TNJ)」の主宰者である森野ほのほさんと運営委員の方々が日本記念日協会に申請し登録されたもので、今年で2回目を迎える。世間的には「おかまの日」という蔑称で呼ばれているこの日を敢えて「トランスジェンダーの日」とすることで、性別違和(用語についてを参照)を抱く人々に対する社会的理解を求めていこうとする意図があるらしい(「トランスジェンダーの日」申請の経緯については「TSとTGを支える人々の会(TNJ)」の公式Webサイトのここを参照してください)。
「トランスジェンダーの日」制定に関しては、当事者の間でかなりの異論があり議論にもなったようだ。銀河は当時、自助グループにはまったく関与していなかったので、議論の詳細はよく把握していないのだが、当事者全体の意志を確かめずに一部の人が独断で決めたとか、4月4日は記念日にふさわしくないとかいう意見が出されたらしい。というようなことをふまえた上で、この際、一回だけ個人的な意見を述べておくことにする。記念日を作って運動をするという発想自体は、実のところ銀河自身の美意識(笑)には反するのだが、一般に社会運動って、みんな(「みんな」って誰だって問題もある)の合意を得てから実行するんじゃなくって、やる意志を持った人間が独断で突っ走らなければなにも進展しないんだよね。やった者の勝ち、継続できた者の勝ち、ついてくる人間の数が多かった者の勝ち、成果を出せた者の勝ちでしょう。何月何日にするのかということも基本的にはどうでもよい。要は運動自体が実効性を持ちうるかどうかということだけが勝負だ。というわけで、この日に催しをおこなうってことを毎年継続できるんだったら、銀河は「トランスジェンダーの日」制定を支持します(地道にでよいから毎年続けることだけが支持の条件。継続する限りは成果を出すための協力は惜しまないということね)。
2回目の「トランスジェンダーの日」。今年はトランスジェンダーの日◇記念公開シンポジウム「トランスジェンダーも一市民」というタイトルの講演会がおこなわれた。当事者であり、望みの性で社会生活を営まれているKさん(写真家、MTFTS)(用語についてを参照)、Tさん(MTFTS)、蔦森樹さん(作家、MTFTG)のお話と、森野ほのほさん(「TSとTGを支える人々の会」主宰者)を交えたシンポジウム。それぞれ微妙にスタンスは違うものの、銀河にとってはどの方のお話も勇気づけられるものばかりだった。ひとつ印象的だったのは、「トランスジェンダーに生まれてよかったと思う」とおっしゃった蔦森さんに対して、Tさんが「よかったとは思わない」と答えたこと。銀河自身はTさんの気持ちに近いんだけど、確かに「よかった」って自己肯定できた方がよいのは間違いない。たぶん、さんざん苦労して突き抜けてしまった蔦森さんと、今はまだ試行錯誤の真っ最中にある知日(ともか)さんや銀河の違いなんだろうね。全体的にTさんのお話には共感するところが多かったんだけど、そのことに関してはいずれ別の日の日記に書こうかなと思っている。
平日ということでいつもより参加者の数は少なかったけれども、それでも最終的には40名ほどになった。願わくば来年はもっと早くから準備をして、当事者以外の方々の参加が多くなればいいなと思う。参加者の大多数が二次会へとなだれ込む。いつもながら、いろんな意見交換ができて有意義だった。

4月5日(水) 今日から新学期開講前の最後の休暇。
[日記]春期講習は昨日で終了。今日から10日ほど、新学期開講前の最後の休暇だ。8日(土)に専任講師会議、開講説明会、懇親会。12日(水)に現役高校生対象クラスの授業。そして17日(月)から新学期が開始。それまでについつい放ったらかしにしていた部屋の片づけを済ませなければならない。
今日は川越の赤心堂病院泌尿器科(内島豊先生)にホルモン注射に行く予定日だったのだけど、疲れていたのでキャンセルして午前中はずっと眠っていた。
[BGM]Doug Sahm,"Groovers Paradise." ここのところ毎日、椎名林檎の『勝訴ストリップ』しか聴いていなかったんだけど、ちょっと気分を変えてダグ・サーム。テキサス州はかつてメキシコ領だった歴史を持つため、チカーノ(メキシコ系アメリカ人)の文化の色濃い土地だ。そのテキサス州からメキシコにかけての文化圏をテックス・メックス(Tex-Mex)と呼ぶことがある。そして、白人音楽、黒人音楽、チカーノ音楽が溶け合ったその地の大衆音楽はテックス・メックス音楽という呼称で知られている。テキサス州サン・アントニオ出身のダグ・サームは、テックス・メックス音楽の影響を強く受けたロック・ミュージシャン。74年のこのアルバムは、クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル(CCR)(カリフォルニア出身ながら、幻想のアメリカ南部サウンドを見事なポップ音楽として表現したバンドだ)のリズム隊、ステュ・クック(ベース)とダグ・クリフォード(ドラムス)をバックに、ダグ・サームとしてはかなりロック寄りの音楽を演奏する。リアルタイムでは大好きだったんだけど、今聴くとちょっとストレート過ぎる感も。ボブ・ディラン、ドクター・ジョン、フラコ・ヒメネス(テックス・メックス音楽のスター)が参加した『ダグ・サーム・アンド・バンド』(73年)の方がチカーノ音楽の風味が効いていて、クセが強いけどおいしいかも。

4月6日(木) ホテル・オークラで豪華に鉄板焼きのディナー。
[日記]長*さんが最近仕事関係で知り合った方と食事をするというので、呼び出される。いつものようにどこかの居酒屋かなと思ったら、ホテル・オークラへ(帝国ホテルやニューオータニに比べて、ちょっと敷居が高いんだよね)。で、先方持ちで鉄板焼きのコースをごちそうになることに。先方に話を合わせるのに苦労したが、銀河のことをちゃんと女性だと思ってくれているようなので、ちょっとだけ努力する。せっかくだから料理の方はデザートに至るまで十分に堪能。でも、家に戻ったら、やっぱりおなかの調子が悪くなってしまった(笑)。
[BGM]"Stay Awake Various Interpretations Of Music From Vintage Disney Films." ハル・ウィナーのプロデュースによるディズニー・トリビュート・アルバム(88年)。名曲揃いのディズニー映画の音楽を、個性の強いミュージシャンたちが演じる。ボニー・レイット『私の坊や』、トム・ウェイツ『ハイ・ホー』(酔っぱらいの歌みたいだ)、ガース・ハドスン(ザ・バンド)『2ペンスを鳩に』、ハリー・ニルソン『ジッパ・ディー・ドゥー・ダ』、アーロン・ネヴィル『ミッキー・マウス・マーチ』(甘口のソウル・ミュージックに仕上がっている)、そして3曲にギタリストとして参加しているビル・フリーゼルあたりもよいが、なんと言っても強烈なのは、ロス・ロボス『あなたのようになりたい』、イマ・スマック(ペルー出身の女性歌手)『私は不思議』、サン・ラ(前衛ジャズ・ミュージシャン)『ピンク・エレファント・オン・パレード』の3曲。サン・ラという名前にピンとくる人は、一度聴いてみてください。
[読書記録]坪内祐三『古くさいぞ私は』(晶文社)。評論家(『週刊文春』で書評のコラムを連載中)の坪内祐三(一部の人には写真家の神蔵美子さんの元パートナーと言った方がわかるだろうけどね)の書くものには、以前からどことなく惹かれるところがあった。福田恒存の影響を強く受けたと思える坪内と私の思想の枠組みが共通しているということはあり得ない。そうではなくて、なにか同じような嗅覚を持つ人だなという印象を抱いていた。たまたま買ってみたこの新刊本(結構売れているようだ)の著者紹介をみて、なるほどと思う。坪内と私は、ほぼ同じ時期に、同じお茶の水の予備校に通い、同じ大学の同じ学部で過ごし、大学院では専攻も同じ(英文学専攻)だったのだ(うーん、学生時代には間違いなくきっとどこかで顔を合わせたこともあるはずだね)。で、このエッセイ集、書評や、出版文化、明治時代の風俗についての文章が中心なのだが(一部、芸能ネタも)、文学好きの方にはきっとおもしろいはず。大学時代のことについて書いた文章など、個人的には涙もの。大学の最寄りの地下鉄の駅の出口の横にあった「ルナ」だとか「オリエント」っていうダサイ喫茶店(今はもうない)にたむろしては、毎日友人たちと議論をしていた過去を持つ方(いるのかな)、必読です。むろん、そんな青春を共有していなくても、坪内が当代一流のエッセイストだということには必ず納得できるだろう。

4月7日(金) 電車を乗り過ごして坂戸(埼玉県)まで(泣)。
[日記]当初の予定では5日(水)だったのだが、当日の朝、疲れがひどくてキャンセルしたので、今日こそは川越の赤心堂病院(泌尿器科)に行くつもりだった。受付は午前11時半まで。中途半端な時間に行くとむやみに待たされるので、11時半ちょっと前に到着するように、いつも池袋駅を10時半に発車する東武東上線の急行に乗ることにしている。で、今日もその急行に乗った(ここまでは何の問題もなく順調だった)。
車内で本を読んでいるうちに、これもまたいつものように少しウトウトし始める(いつもなら川越の手前で目が覚めるので安心していた)。やがて、妙に熟睡してしまった感覚とともに目覚め、ふと窓の外に目をやると、電車は「若葉」という駅を出るところだった。「若葉」なんて聞いたこともない。半分混乱したままの頭で車内に掲示してある路線図を見る。川越の手前に「若葉」なんて駅はない。じっくり見直すと、川越の4つか5つ先に「若葉」という駅の名が。どうやら眠っているうちに乗り過ごしたみたいだ。時計を見ると11時17分。あわてて次の「坂戸」って駅で降りる(聞いたこともない地名だ)。下りの電車は26分まで来ない。11時半の受付終了時間までに川越に戻るのはもう絶対にムリだ。しばらく呆然。この時点でようやく、しくじってしまったという実感がわいてくる。見たこともない風景のなかに取り残され、地の果てにでも来たような気持ちになってちょっと悲しい。仕方がないので、泣く泣く池袋に引き返す。
池袋から往復900円の運賃を払って、とんだ遠足になってしまった。月曜日こそは必ず川越にたどり着かなければ(しばらく電車内での睡眠は自粛)。

4月8日(土) 専任講師会議、開講説明会、懇親会。
[日記]新年度の開講を控えて、今日は午後から夜までいくつかの会合。まずは午後2時から専任講師会議(うちの予備校と専任契約を交わしている講師約40人が集まる)があるんだけど、銀河はこれがひどく苦手だ。学校側の方針に不満のある講師(銀河も不満ならたくさんあるけど)に発言させるだけさせて、ガス抜きをする儀式。テキスト編集会議とか模擬試験作成会議のような実務的なミィーティングならいいんだけど、こういうのはちょっとねえ(疲れるだけだ)。というわけで、ここ何年もまともに出席していなかったんだけど、今年はお友だちに誘われたこともあって久しぶりに顔を出してみようかと思う。とは言っても、最初から最後まで全部につきあうつもりは毛頭ない。午後3時半までの予定なのだが、いつもかなり紛糾して必ず延長になるので、それも計算に入れて3時ちょっと前に学校に到着。ところが会議のおこなわれている部屋に入ろうとすると、拍手の音とともに会議が終わった模様。どうやら、この少子化の時代に前年度を上まわる生徒を獲得できたということで、なにごともなく平穏に終了したらしい(生徒募集に関してはうちの予備校は大勝利だったみたい。思い当たる原因はあるんだけど、あまりにもあざといやり口だし、どこの予備校か特定できてしまうので、ここに書くのは控えることにする)。
4時からの開講説明会(東日本地区の全講師が教科別に別れて、学校側からの説明を聞く)までしばらく時間があるので、近所の本屋さんで時間をつぶす。これもまた90分も座って聞いているのは耐えられないので(生徒の気持ちがホントによくわかる)、資料だけもらってすぐにエスケープ。6時半から新宿の京王プラザホテルで懇親会がおこなわれるので、それまで長*さんとお茶を飲むことにする。
6時半に京王プラザホテルへ。懇親会では食べることに専念することにした。立食パーティー形式なので、昔は会場内を遊泳しながらいろんな人とお話ししたりしていたものだが、もうそんなことはヤメだ。「私とお話ししたい人は、私のとこまで来なさい」って感じだよね(そう言えば、配られた名札もつけなかったなあ。「名札なんかなくても、顔を見りゃだれだかわかるでしょ。わからないなら、それはわからないあなたの方が悪いの」って感じだしね。職場で社交をしても仕方がないじゃない)。とにかく、仲良しの講師仲間(女性2人、男性2人)と会場の隅のテーブルに陣取り、分担しておいしそうなものをかき集めてくることにする。冒頭の副理事長の挨拶のときから、おいしそうなものがどこにあるのかだいたい目星をつけておいたせいで、大勝利(通りかかった他の講師から「どうしてここにばかりごちそうが集まってるんだ」と言われる)。最後のデザートのケーキは3種類も食べてしまった。
久しぶりに会った(以前からよく事情を知っている)お友だちの古文講師(女性)と話していたら、銀河がもう性別再判定手術(SRS)(用語についてを参照)まで済ませたという噂がまわっているそうで、「痛かったでしょう」って訊かれた。「うーん、まだ痛いところまでいってないんだけどね」って答えておいた(ところで、2年ほど前にこのお友だちの古文講師に写真入りの年賀状を出したところ、たまたまその年賀状を目にした知り合いの男性に、「あっ、銀河さんだ。**さん、どうして銀河さんと知り合いなの」って言われたんだって。あれはいったいどこのだれだったんだろう)。
終了の挨拶の前に抜け出し、みんなでお茶を飲んでから帰宅。

4月9日(日) 家のなかのお片づけ。でも、収拾がつかない。
[日記]今日は家のなかのお片づけをした。でも、発掘した古い雑誌を読みふけってしまうというお決まりのパターン(笑)。とにかく、本だのCDだのが床の上で山脈を作っていて、収拾がつかない。"Sherlock 2"(Mac OS付属の検索ツール。ファイル名だけでなくて内容でも検索できる)のリアル・ヴァージョンがあればいいのに。例えば「去年の夏ごろに文庫本で出た、新宿中村屋の創業者(女性)の自伝はどこにあるのかな」って訊いたら、「リビング・ルームの真ん中の本棚の上から2番目の棚、左から3つめの山の上から6冊目、相馬黒光『黙移 相馬黒光自伝』(平凡社ライブラリー)』とかなんとか答えてくれるやつが(この本が読みたくて家のなかを探してるんだけど、出てこないの)。
[BGM]Borderline,"Sweet Dreams And Quiet Desires." カントリー・ロック・バンド、ボーダーラインの唯一のアルバム(73年)。長らく幻の名盤とされてきたが、今年の1月に初CD化された。ザ・バンドのメンバー(リチャード・マニュエル、ガース・ハドスン)も参加しており、アメリカ南部音楽的な隠し味も効いている。椎名林檎で昂揚した気持ちを鎮めるのにはぴったりかな(笑)。

4月10日(月) 今日は無事に川越で下車(笑)。
[日記]7日(金)は電車のなかで寝ているうちに川越を通り越してしまったので、今日、再チャレンジ。車内では絶対に眠らないように気をつけていたので、無事、川越で下車することができた(笑)。赤心堂病院泌尿器科(内島豊先生)で、いつもの通り、ペラニン・デポーを10mg打ってもらう。
新学期が始まると、内島先生の診察日(月水金の午前中)に川越まで行くのが不可能になる。月に2回、土曜日に内島先生の診察日があるので、そのときに行くしかないのだが、次回(5月13日)までずいぶん間隔があいてしまう。内島先生に尋ねたところ、4週間も間をあけるのはよくないとのこと。相談の上、以前にホルモン注射をしてもらっていた病院で4月25日前後にペラニン・デポーかプロギノン・デポーを10mg注射してもらい、そのことを内島先生に報告するということになった。
ところで、医療費の改定があった模様。診察料が1160円(これが値上げになったみたい)で、保険が効いて230円(自己負担は2割)。注射料が420円(実費)。計650円に消費税20円を加えて、全部で670円だ。


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