上から垂れ下がった蛇。

 「知らぬが仏」とはこの事です。4〜5日、すぐ下(1m程)の洗い場で仕事をしていました。すでに死んでいましたが、可哀想に、生きたままぶら下がってる日が何日あったでしょうか。

 予想通り2羽のヒナを飲んでいました。膨れた腹が、瓦の隙間に挟まって抜き差し出来ない状態だったんですね。

 阿蘇地方では「ヤワタリ(屋渡り)」と呼んでいます。おとなしい青大将です。屋根裏に住み着いてネズミなどを補食します。自然豊かな田舎では、まずほとんどの家に居候しています。

 と言う事で、わざわざこの蛇を屋根裏に放つ方もいらっしゃるそうですが。

 嘘のような本当の話です。

 ちょっとコラム....最近私が出会った蛇
 よく「蛇はいませんか」と聞かれますが、蛇はよく見かけます。遠くから蛇だと確認して近寄る分はそうビックリしませんが、突然目の前で見た時は、誰が居ようとなりふりかまわず飛び上がります。嫌いなんですよ、誰が何と言おうと好きにはなれません。
しかし、蛇だって好きであんな格好をしてるんではないと思うし、自然の中の一員と思えばそう嫌ってばかりはいられません。昔は蛇を見たなら、叩いて叩いて.......。
最近は、我が家の敷地内や近辺で見つけると、松葉ボウキに絡み付け「もうちょっと向こうの方で生きて下さい」と遠くの田畑に投げやって移動していただきます。先日庭に真っ黒なカラス蛇が居ました。ほうきに必死で絡み付けようとする住人と必死に植え込みに逃げる蛇。それをかき出す住人。こんな滑稽なバトルが時々行われます。

 しかしマムシだけはそうはいきません。久木野は水が豊富な村で何となくマムシが居そうな感じですが、長老の方に聞いてもほとんど見ないと言う事です。しかし山の手の外輪山付近ではよく見かけるようです。

 昨年の秋、清水寺の近くの道路で車にひかれたマムシを見ました。マムシを見た事がない方でも一目見ればすぐに分かります。それだけ普通の蛇とは違っています。