≪F1界の構造(その12)≫
また、ちょっと間が空いてしまいました。私のズボラな性格と、相変わらずのネタ切れ状態が 原因です。そこで、今回は少し開き直って?自分なりに遊んでみました。従って、あまり皆さ んのお役には立たない内容かもしれませんが、興味がおありの方のみ最後までお読み下さい。 ということで、今回は「ドライバー国籍編」です。前から一度やってみたかったんですが、 今年のレースドライバーはもちろん、私が分かる範囲でテストドライバー(チーム名の前に※ があるのがテストドライバー)も入れて、計32人を国別に整理してみました。 ★ヨーロッパ圏=22 @イギリス=6 D・クルサード(McLAREN) J・バトン(BAR) R・ファーマン(JORDAN) J・ウィルソン(MINARDI) A・マクニッシュ(※RENAULT) A・デビッドソン(※BAR) Aドイツ=4 M・シューマッハ(FERARRI) R・シューマッハ(WILLIAMS) HH・フレンツェン(SAUBER) N・ハイドフェルト(SAUBER) Bイタリア=4 J・トゥルーリ(RENAULT) G・フィジケラ(JORDAN) L・バドエル(※FERARRI) M・ボビー(※MINARDI) Cフランス=2 O・パニス(TOYOTA) F・モンタニー(※RENAULT) Dスペイン=2 F・アロンソ(RENAULT) M・ジェネ(※WILLIAMS) Eフィンランド=1 K・ライコネン(McLAREN) Fオーストリア=1 A・ブルツ(※McLAREN) Gオランダ=1 J・フェルスタッペン(MINARDI) Hロシア=1 S・ツロービン(※MINARDI) ★非ヨーロッパ圏=10 Iブラジル=6 R・バリチェロ(FERARRI) C・ダマッタ(TOYOTA) A・ピッツォニア(JAGUAR) F・マッサ(※FERARRI) R・スペラフィコ(※WILLIAMS) R・ゾンタ(※TOYOTA) Jコロンビア=1 JP・モントーヤ(WILLIAMS) Kカナダ=1 J・ビルヌーブ(BAR) L日本=1 佐藤琢磨(※BAR) Mオーストラリア=1 M・ウェバー(JAGUAR) 計32人で14カ国、まずは”世界選手権”の面目躍如といったところでしょうか。これだけ 書いてみると、色々面白いことが見つかります。まず、当然と言えば当然ですが、ヨーロッパ 圏:非ヨーロッパ圏で見てみると、22人:10人でヨーロッパ圏が圧倒しています。これは、 選手層の厚さとかも関係あると思いますが、やはりF1界へのアプローチの難易度を表してい るのではないでしょうか。つまり、F1は非ヨーロッパ圏のドライバーにとっては、ヨーロッ パ圏のドライバーよりも単純に2倍以上の狭き門だと言うことです。 次に、各国別の勢力分布(あくまで人数だけでの)では、イギリスとブラジルが6人でトップ。 イギリスはF1発祥の地ですから、ある意味当然とも言えるのですが、ブラジルの6人は凄い の一言。私も多いだろうとは思っていたものの、この結果にはちょっとビックリ。何といって も、この国はE・フィッティパルディ(72・74年の世界チャンピオン)、N・ピケ(81・ 83・87年の世界チャンピオン)、A・セナ(88・90・91年の世界チャンピオン)とい う名ドライバーを輩出している”F1王国”であり、この実績が大きくものをいっていると いって良いでしょう。 実際に、ヨーロッパにはこの15年間に、何十人という若いブラジル人ドライバーが出てきて いますし、そもそもブラジル人ドライバーと聞いただけで、彼等の先輩達の実績を思い起こし て、ちょっと期待してしまう人って世界中にいるんじゃないかと思います。そういう評判が、 ヨーロッパに出てくるブラジルの若いドライバーにとって、大きな後押しになっているのは間 違いない所でしょう。この点では、残念ながらサッカーと同じく日本は足元にも及びません。 イギリスとブラジルに続くのは、ドイツとイタリアの4人です。この2国は、歴史的に見ると 決して”F1強豪国”とは言えず、例えば歴代チャンピオンを見るとドイツはM・シューマッハ (94・95・00・01・02年)のみ!、イタリアもJ・ファリーナ(50年=初代)、A・ アスカリ(52・53年)というF1創成期のドライバーに限られてしまいます。その意味で、 両国にとって世界チャンピオンの輩出は長年の悲願であり、ドイツはミハエルによってようや くその夢を実現したのですから、彼の本国での圧倒的人気は当然と言えるではないでしょうか。 そしてイタリア、名門中の名門であるフェラーリというチームがありながら、何十年もイタリ ア人チャンピオンが出ていないのは、本当に不思議です。ちなみに、フェラーリに乗るイタリ ア人ドライバーって、私の記憶では確か92年のI・カペリが最後、チャンピオン争いをしたド ライバーとなると85年のM・アルボレートまで遡ることになります。イタリアには現在でも、 G・フィジケラやJ・トゥルーリという実力派ドライバーが居ますが、彼等のフェラーリ入りが全 く噂にも上がらないのは、イタリア人にとってどんな気持ちなんでしょうね。ちょっと興味が あります。 あと、昔から言われていることですが、他のスポーツ界では圧倒的勢力を誇るアメリカ勢は、 F1では見る影もありません。個人的には、タイガー・ウッズのような圧倒的なドライバーが 出て来ることを、以前より期待しているのですが。 最後に、我らが佐藤琢磨。彼には日本のみならず、アジアの代表として本当に頑張って欲しい ものです。こうやって整理すると、改めて彼の存在価値が感じられて嬉しいですよね。 では、最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。次回をお楽しみに。 |