「東北の駅百選」の我が家の歩み

・・・秋田県を中心に、2014年編・・・


2014.07.07(月)〜13(日)
東北の駅百選を訪ねて、今年は秋田県を中心に巡ってきました。
秋田県内と宮城県・岩手県の15駅と、花巻〜釜石間を走る「SL銀河」も
見て、乗ってきました。6泊7日、2,079.6Kmの旅を無事に完了しました。
結果、「東北の駅百選」の86駅を訪問できました。

左:旅前半は、秋田内陸縦貫鉄道(阿仁マタギ駅付近)、右:旅後半は釜石線「SL銀河」乗車(撮影:長男)

右は、秋田県内の訪問駅(13ヶ所)のMapは、おかあさんの手造りです。
7/7(月):旧細倉マインパーク前(旧くりはら田園鉄道)【宮城県】
7/8(火):院内(奥羽本線)、矢島(由利高原鉄道)、羽後本荘・象潟(羽越本線)
7/9(水):八森(五能線)、秋田(奥羽本線)、男鹿(男鹿線)
7/10(木):阿仁前田・阿仁合・阿仁マタギ(秋田内陸縦貫鉄道)
7/11(金):田沢湖・角館・大曲(田沢湖線)
7/12(土):快速「SL銀河(花巻→釜石)」、釜石(釜石線)【岩手県】
7/13(日):快速「SL銀河(釜石→花巻)」

7/7(月):初日、宮城県の旧くりはら田園鉄道「細倉マインパーク前」駅を訪ねて、
鳴子温泉へ宿泊しました。

東北自動車道は上河内PA/菅生PAだけで休憩して、
一気に、宮城県北部の「細倉鉱山跡」まで移動しました。


旧くりはら田園鉄道の@旧「横倉マインパーク駅」へ到着しました。
(今年最初の「東北の駅百選」72番目の訪問駅@になりました)


7年前の、2007年(平成19年)4月1日付でくりはら田園鉄道は廃止
されましたが、駅舎や構内はきれいに保存されていました。
人の姿は、(乗客が載っていない)路線バス以外には有りませんでした。


山間の元鉱山跡のから山道を越えて、今晩の宿泊地である、
宮城県の「鳴子温泉:鳴子観光ホテル」まで移動しました。



リニューアルされた温泉ホテルで、「白濁の湯・真湯・大きな内風呂」の
3つの湯船が有りました。ゆったりと北東北の旅のスタートを切りました。


立派な夕食を堪能して、夕食後ホテルから3分ほどの駅へ向かいました。


陸羽東線「鳴子温泉駅」へ下駄を履いて出掛けました。
(この駅は、2008/8/9に訪問した、「東北の駅百選」選定駅でもあります)

鳴子温泉駅での列車接続を見てから、ホテルへ戻って、
寝る前の一風呂を浴びてから、就寝しました。

7/8(火):2日目、いよいよ秋田県へ突入!奥羽本線・由利高原鉄道・
羽越本線の4駅を巡って、象潟温泉へ宿泊しました。

台風が近づいていて、梅雨前線が活発になるとの天気予報も
有りましたが、まずまずの天気の下、出発しました。



山越えの途中、「鳴子ダム」で一休みして秋田県へ入りました。

JR奥羽本線のA「院内駅」へ到着しました。
今は、特急も走らないローカル線区間で、701系の独壇場でした。


「東北の駅百選選定駅」の金看板も誇らしげに、
郷土資料館と併設された無人の駅舎でした。



鳥海山麓の谷あいを通り抜けて、
由利高原鉄道のB「矢島駅」へ到着しました。



矢島駅は、由利高原鉄道の本社が有る駅です。
新型のYR-3000系と旧型のYR−1500系が活躍していました。



JR羽越本線のC「羽後本荘駅」へ到着しました。
由利高原鉄道の終着駅でもあり、羽越本線との接続駅でもあります。

駅のある「由利本荘市(駅名と異なります)」の駅は日本海側の駅で、
再びローカル線(でも羽越本線です)を走る701系と再会しました。



次の訪問駅へ向かう途中、「鳥海山」を望む松尾芭蕉の句でも有名な
景勝地「象潟」(九十九島とも呼びます)のドライブインで昼食を取りました。


JR羽越本線のD「象潟駅」へ到着しました。
山形県境近くの「秋田県日本海側南部」の駅で、松尾芭蕉が「奥の細道」で
訪問した最北端の地との石碑もありました。



やってきた「特急いなほ」の車両は、大変派手!?でした。
リニューアル車両と表現された車両は元「常磐線・特急フレッシュひたち」を
転用した、「E653系1000番台」でした。



今晩の宿泊地は、ドライブインホテルのような、「象潟シーサイドホテル」でした。
正面に日本海を臨む温泉風呂から夕暮れの海を眺めながら入りました。


天気は曇りがちでしたが、穏やかで夕日が期待できました。

夕食には、地元名産の「岩がき」も出て来て、満足しました。



日本海へ「沈むときジュッと音がする」と表現される「象潟の日入り」も
ホテルの部屋から暗くなるまで眺めました。
(19:10、前後10分間です)

今晩も、寝る前のひとっ風呂を浴びて寝ました。
7/9(水):
3日目、時々雨模様の中、五能線・奥羽本線・男鹿線の
3駅を巡って男鹿温泉へ宿泊しました。



朝起きると、雨雲が迫って来ていましたが、出来たばかりの秋田道(準?高速道路)
を利用して、秋田県日本海側北部の五能線沿線へまず向かいました。


JR五能線のE「八森駅」へ到着しました。

駅へ到着と同時に、快速「リゾートしらかみ」(?(ブナ)編成)が通過していきました。

「八森駅」は大正15年開業で。秋田杉で建てられた駅舎と、
ホームへ登る階段も昔ながらの面影が残っていました。




高台にある駅ホームにはあじさいも咲いていて、日本海も臨めました。

静かな海沿いの駅から、一気に秋田県の中心部へ戻って、
JR奥羽本線のF「秋田駅」へ到着しました。


さすが広い駅構内には、普通列車(701系、キハ40系)、
特急列車(特急つがる(上右:E751系)、特急いなほ(下中:E653系))が発着していました。



更に、秋田新幹線ホームでは、赤い新幹線(E7系)が頻繁に発着していました。

JR男鹿線のG「男鹿駅」へ到着しました。
結局、今日の選定駅3ヶ所で、雨に降られる事は有りませんでした。


男鹿駅構内には、男鹿線のカラーリングをした
キハ40系が停車していました。


男鹿駅から男鹿温泉へは、男鹿半島を越える「なまはげライン」を
走って、ついでに、半島の先端にある「入道岬」へ立ち寄りました。



霧の草原に覆われた入道岬の灯台付近には、
北緯40度の碑が建っていました。


今晩の宿泊地「男鹿グランドホテル」へ到着しました。


立派なそれぞれ源泉の異なる内風呂と露天風呂があって、
夕食も美味しく頂きました。

7/10(木):4日目、梅雨前線の雨の中、秋田県北部の3駅と知り合いを訪ねながら、
秋田内陸縦貫鉄道・阿仁マタギ駅近くの「打当温泉」へ宿泊しました。

朝起きると、それなりに強い雨が降っていましたが、
風も無く、普通(一般的な)の雨の中を出発しました。



「東北の駅百選」選定駅ではありませんが、JR奥羽本線「鷹ノ巣駅」へ向かいました。
この駅は、秋田内陸縦貫鉄道の始発駅でもあり、且つ、お父さんの高校時代からの
友人が住んでいる町でもありました。(左下:久しぶりの再会をしました)


秋田内陸縦貫鉄道のH「阿仁前田駅」へ到着しました。

この駅舎の改札口のある2Fには、温泉施設「クウィンズ森吉」が
併設されていましたが、立ち寄らずに先を急ぎました。


秋田内陸縦貫鉄道の本社でもあり、旧国鉄時代の「阿仁合線」の終点でもあった、
秋田内陸縦貫鉄道のI「阿仁合駅」へ到着しました。


本社の駅構内の車庫には、色とりどりのディーゼルカーや、
昔、「急行もりよし」で活躍したAN8900も留置されていました。



今日の「急行もりよし」は、オリジナルカラーに塗装された「AN8800」系でした。
この他に「黄・青・赤・橙・黄緑」があります。

阿仁合駅で「秋田内陸縦貫線へ乗りに来てください!」と言う絵ハガキを貰いました。
知り合いに送って、秋田の良さを知って貰いたいと思います。



阿仁合駅駅舎内には改札横に、レストラン「こぐま亭」があって、
今日の特別メニュー「ハンバーグランチ」は本当!に美味でした。


「全国難読文字の駅」として有名な「笑内(おかしない)駅」へ立ち寄りました。
待合室の上の看板「根子部落」へチョット立ち寄ってみました。



山を細いトンネルで潜り抜けると、眼下に「根子部落」が見えました。
(この地は元の会社同僚の故郷でもあって、以前に訪れたことが有りました)


数ある絶景ポイントのひとつ、「比立内鉄橋(比立内-奥阿仁間)」です。


比立内鉄橋から今晩の宿泊地へ向かう途中にある、
秋田内陸縦貫鉄道のJ「阿仁マタギ駅」へ到着しました。


阿仁合駅で鷹ノ巣駅へ向かって走って行った「急行もりよし」が、
「阿仁マタギ駅」へ急行角館駅行きとなって戻ってきました。


クルマで駅から数分で今晩の宿泊地
「打当温泉・マタギの湯」へ着きました。



源泉かけ流しの湯で、夕食はクマ鍋ではなく「ウサギ鍋」で出ました。
今晩中に梅雨前線が通過する予定で、川の水も勢いよく流れていました。

7/11(金):5日目、やっと、午前中に梅雨前線・台風が通り過ぎました。
田沢湖線沿線を観光をしながら3駅を巡って、明日からのJR釜石線へ移動しました。

小雨の朝になりました。川の水かさは変わっていませんでした。
大した雨ではなかったようで、ホッとしました。




早速、朝風呂にも入って、秋田県最後の駅3ヶ所訪ねる旅に出発しました。


「阿仁マタギ駅」を出発する「角館行・普通列車」を見守りました。

山間部を走って、霧の「田沢湖」湖畔へ出ました。


田沢湖湖畔の「御座石神社」へお参りをして、先を急ぎました。

JR田沢湖線のK「田沢湖駅」へ到着しました。


秋田新幹線の開業に伴って、新装なった田沢湖駅は閑散としていました。
(新幹線「こまち」が1本発車していきました)


JR田沢湖線のL「角館駅」へ到着しました。
未だ小雨が残っていましたが、直ぐに上がって晴れ間となりました。



田沢湖線を走る普通列車は広軌仕様の「701系5000番台」です。
赤い新幹線「E7系」と両方を見る事ができました。

更に角館駅は「秋田内陸縦貫鉄道」の始発駅でもありました。
朝、「阿仁マタギ駅」で逢った「赤いディーゼルカー(AN8800)」でした。



まず、東北の小京都・角館の、「角館樺細工伝承館」を訪ねました。



武家屋敷通り(表町上丁〜東勝楽丁)から桧内川沿いに散策しました。
雨もすっかり晴れて、新緑の中のぶらり旅でした。


秋田県最後の「東北の駅百選」選定駅となった、
JR奥羽本線・田沢湖線のM「大曲駅」へ到着しました。

この駅では田沢湖線から入線してきた列車は、進行方向を逆に(折り返し)して、
秋田方面へ向かいます。つまり新幹線もスイッチバック!?となります。


大曲ICから秋田自動車道で、北上IC経由で釜石自動車道の東和ICまで移動して、
今晩の宿泊地「フォルクローロいわて東和」へ向かいました。


「フォルクローロいわて東和」は東和IC出口すぐそばに在りました。


快晴となった夕方、露天風呂にも入って、夕食の時には明日から見る
SLの話を透くんへ伝えて、楽しみにして初めてのベット(3つ)で寝ました。

7/12(土):6日目、早朝に、深夜バスで長男が合流してくれて、
「透くんに”SL銀河”を見せてあげる」サポート体制!?が整いました。

早朝に震度3(福島県沖震源で津波注意報発令)がありましたが、
ほとんど揺れも無く、晴天の朝を迎えました。


一方、昨晩仕事を終えた長男が深夜バスに乗って花巻駅へ到着して、
今日からの二日間、道案内とドライバ−に加わってくれました。


最初のSL銀河の撮影地は「小山田駅−土沢駅間」
SL銀河の力走を眺める事が出来ました。


SL銀河・撮影地A「岩根橋駅−宮守駅間」
山とトンネルの上からの撮影です。
(上:撮影長男)


SL銀河・撮影地B「宮守橋梁(宮守駅−柏木平駅間)」
ポスターなどで良く紹介される撮影の名所です。



SL銀河・撮影地C「岩手二日町駅」
一駅、遠野駅寄りの「綾織駅」がお母さんが○○年前に産まれた所でもあります。



昼食後に、SL銀河・撮影地D「岩手上郷駅−平賀駅間」


SL銀河・撮影地E「上有住駅−陸中大橋駅間」
上有住駅の発車と、陸中大橋駅までの上り勾配の為、撮影の名所です。



SL銀河・撮影地F「陸中大橋駅」
オメガ(Ω)ループ線と呼ばれる連続ループ上り勾配を越えて、一休みです。



無事にSL点検もクリアーして(したようで)、
陸中大橋駅を発車する「SL銀河」を見送りました。


SL銀河・撮影地G「洞泉〜松倉〜小佐野駅間」で。
追い付き、追い越しました。


SL銀河・撮影地H「釜石駅構内」
終着釜石駅までに9回撮影することが出来ました。



今回(今年)の「東北の駅百選」を巡る旅、最後の駅となる、
JR釜石線のN「釜石駅(岩手県)」へ到着しました。


駅構内は、三陸鉄道南リアス線とも繋がっていて、
クエートからの震災支援金で製造された「36-700番台」が停車していました。


今回の旅最後の宿泊地「陸中海岸グランドホテル」へ到着しました。
釜石湾に面した、7階建てのホテルで、あの津波の時には2Fまで波が来たそうです。


展望の良い大浴場は最上階7Fにありました。
釜石湾の全景を眺めながら疲れを落としました。



広いコンベンションホールで夕食となりましたが、早朝に津波注意報が出たにも拘らず、
別の宴会部屋には大勢の客が宿泊していました。

7/13(日):いよいよ最終日の7日目、釜石から「SL銀河」に乗車したり、
追いかけて撮影しながら、東北道を二人で交代して一気に帰宅しました。

いよいよ、今日は「SL銀河」に乗車して、東京へ戻る日となりました。


昔の「釜石の橋上市場」を訪ねて、朝5時過ぎに釜石駅前まで出掛けましたが、
「サンフレッシュ釜石」ビル内に移っていて未だ開いていませんでした。
(しかし、当日発売の「SL銀河の指定席券」が有る事の確認が出来ました)


朝は昨晩と同じコンベンションホールで宴会客と一緒に、
朝食を取って出掛けました。(右:ホテルの左側は建設中の防波堤)



釜石駅構内が見渡せる所で、お母さんが「サンフレッシュ釜石」等で
買物をしている間、始業点検中のSL(C58239)をズゥ〜と見守っていました。





約2時間に渡って、SLの始業点検、入替作業、
客車への連結作業をしっかりと見守っていました。


10:55、釜石駅を発車する「SL銀河」の入場が始まりました。
(ちなみに、長男は撮影ポイントへ車で移動しました)



間近でじっくりとSLを見て、「銀河専用客車(本当はディーゼルカー)」車内も
散策しました。(下段右端:SLと連結しているディーゼルカーの運転席です)



SL銀河2号車15A,C,D席(1Box)を確保して、
窓を開けたり閉めたりして、SLの旅を堪能しました。

SL銀河・撮影地I「洞泉駅−陸中大橋駅間」
:長男撮影

「陸中大橋駅」へ到着。交換列車を待って出発しました。

SL銀河・撮影地J「足ヶ瀬駅発車(右)」
:長男撮影
オメガ(Ω)ループ線を越えて、「上有住駅」でSL点検を行いました。(左、中央)
「足ヶ瀬駅」でも運転停車して、その出発風景を長男が激写!(右)しました。


SL銀河・撮影地K「平沢駅−岩手上郷駅」間:長男撮影
先回りした長男が乗車する3人(2号車15番席)を撮影してくれました。


上記写真の拡大です。


「遠野駅」へ到着して、SL銀河乗車の旅を終えました。


その後も、SL銀河・撮影地L「綾織駅-岩手二日町駅間」
遠野盆地の中を真っ直ぐに走る「SL銀河」を手を振って眺めました。


SL銀河・撮影地M「岩手二日町駅〜土沢駅間(詳細不明!)」
大きくカーブする釜石線を撮影しました。


SL銀河・撮影地N「同じく、岩手二日町駅〜土沢駅間(詳細不明!)」
SLと並走した直後に、国道の側溝で撮影しました。



SL銀河・撮影地O「土沢駅」構内
土沢駅を発車するSL銀河が、今回の見納めとなりました。


いよいよ、東京までの残り約500Kmを、長男とお父さんが交代で、
東和ICから釜石自動車道・東北自動車道をひた走って帰宅しました。

全走行距離2,079.6Km、6泊7日、「東北の駅百選」訪問駅15駅(累積86駅)です。
来年は岩手県を中心とした北東北の旅を行なって100駅を目指したいと思います。
それまで、元気で、楽しく、過ごせるように、家族一同頑張ります。


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