こどもの国   こどものくに   Kodomonokuni   横浜高速鉄道こどもの国線


三角屋根が特徴の駅舎

こどもの国線の終点

沿線の光景(恩田駅から)

 恩田駅を出発すると、右手には恩田川の支流の奈良川とこどもの国通りが並走する。こどもの国通りは道幅が狭いこともあり、土休日にはこどもの国へ向かう車でしばしば渋滞する。台地にはさまれた谷戸といわれる地形を奈良川、道路、線路の3者はときどきゆるいカーブを描きながら進む。線路はいったん奈良川を渡るが、すぐにもう一度渡る。もともと畑と住宅、町工場が点在していた区間であるが、このあたりにも新しい住宅が増えてきた。

 住吉神社の近くを通り、視界が開けると、川と道路と別れ、横浜こどもの国の大駐車場が右手に見えれば間もなくこどもの国駅。長津田からはわずか3.4km、まだ走り足らなそうな電車もぐっと徐行しながら、片側1面だけのホームに停車、こどもの国線の短い旅が終わる。


駅案内

 いうまでもなく、横浜こどもの国へのアクセス路線として整備されたこどもの国線であるが、そのこどもの国の玄関口であるこどもの国駅の周辺もすっかり宅地化された。駅周辺を見回せば、西側にはショッピングセンターや大規模マンションが見え、普通の住宅街と変わらない。駅も朝夕を中心に、電車が発着するたびに多くの通勤・通学客が行き交う。

 しかし、東側には開園時から変わることなくこどもの国と森を望むことができる。駅からこどもの国の入口までの桜並木とともに、大いに安心感を与えてくれる光景である。こどもの国は1965年に当時の皇太子殿下の御成婚を記念して、全国から寄せられた寄付金を元に作られた施設である。こどもだけではなく大人が行っても、一日では遊び足りないほどの広さである。最近では小学生同士が休日に渋谷や町田に遊びに行ってしまうような世の中であるが、小学生に限らずたまにはこども国で体を動かし、園内の牧場で作られた名物のソフトクリームを食べるのもいい。

 こどもの国がもとは旧陸軍の田奈弾薬庫であり、戦後は米軍も弾薬庫として使用していたことは有名であるが、こどもの国線の前身も弾薬庫の引込み線であった。長津田駅付近のカーブを除けば、支線にしてはカーブや勾配が緩めなのは、危険物である爆弾を運ぶためであったのかも知れない。

 こどもの国からさらに道路を進めば、TBSのスタジオがあることで有名な横浜市の緑山地区、町田市の三輪緑山地区、川崎市麻生区の飛び地である岡上地区を経て、町田市にある小田急線の鶴川駅に至る。走り足らなそうなこどもの国線の電車のために、線路を伸ばしたくなる気持ちにもなるが、普段は無人駅で規模も小さいながらも、こどもの国駅には終着駅としての貫禄が漂う。


駅前からこどもの国へ桜並木が続く

ホームは片側1面

恩田駅と同様に普段は無人駅

線路は行き止まり

周辺案内

 〔見どころ〕

 〔商業施設〕

 〔その他〕

 〔路線バス〕

 〔関連サイト〕


こどもの国の大駐車場に面したホーム

駅の西側は住宅地とショッピングセンター

こどもの国の入口

四季を通じて楽しめる場所

駅の近くにある住吉神社

森に囲まれている

駅データ


緑山を越えると小田急線鶴川駅

小田急の急行通過駅の中で利用客が最多

鶴川駅前には小田急マルシェ

鶴川駅の付近には学校が多い

トップ駅紹介長津田恩田/こどもの国   参考資料