恩田   おんだ   Onda   横浜高速鉄道こどもの国線


2000年3月に開業

こどもの国線唯一の中間駅

沿線の光景(長津田駅から)

 長津田駅を出発した電車は、さっそく右に急カーブをきる。こどもの国線の通勤線化に際しては、この区間の騒音問題により、周辺住民の方々の反対運動が起きた。このため、こどもの国線の電車には騒音防止の設備が組み込まれているとともに、この区間では電車は最徐行する。

 カーブを曲がり終えると線路は一転して直線となり、長津田の住宅街の中を下り勾配で抜けてゆく。左手にはあかね台の新興住宅地が見える。住宅街が終わると今度は田園地帯の築堤の上に出て、鶴見川の支流の恩田川を渡り、横浜市緑区から青葉区に入り、引き続き電車は下り坂を下ってゆく。右手には恩田の田園地帯や田園都市線の田奈駅が見え、左手には成瀬の町並みが望める景色のよいところである。築堤を下り終えると成瀬街道の踏切と交差し、東急長津田工場の構内をゆっくり進み、左右に工場入りしている車両が停まっているのを見ながら、間もなく恩田駅に到着する。


駅案内

 通勤線化前は中間に駅がなかったこどもの国線であるが、通勤線化に伴い、途中に交換設備を作ることも兼ねて、恩田駅が開設された。東急長津田工場のそばに新たなホームと駅舎が作られている。朝夕の利用客の多い時間帯やゴールデンウィーク時などには、この駅でこどもの国行きと長津田行きの電車の交換が行われる。

 駅名は隣接する新興住宅地の名称にちなんで「あかね台」になるかと思われたが、横浜市の第3セクターの路線ということもあってか、歴史ある地名である「恩田」が採用された。もっとも駅舎と出入口は駅西側のあかね台地区方面にしかなく、駅東側の恩田地区に行くには回り道をして踏切を渡る必要がある。その点では恩田地区の駅というより、あかね台地区のために作られた駅であるといえる。

 このあたりではバスや自転車などで田園都市線の田奈駅や青葉台駅、JR横浜線の成瀬駅に出ることも可能であり、こどもの国線の本数の少なさや終電の早さもあり、それらの駅を利用する人も多いようである。恩田駅自体もこどもの国駅とともに、普段は無人駅となっており、自動改札機や自動券売機が備えられ、長津田駅からカメラやインターホンで遠隔管理されている。なお、並行するバス路線にも恩田駅のそばにバス停があるが、そのバス停の名前は「徳恩寺前」である。駅名と同じ「恩田」という名前のバス停は、恩田駅から田奈寄りに1kmほどはなれたところにあるので、利用する場合は注意を要する。


駅からあかね台に伸びる坂道

時間帯によっては電車の交換が行われる

普段は無人駅で長津田駅から遠隔管理される

丸い屋根が現代的な駅舎

周辺案内

 〔見どころ〕

 〔商業施設〕

 〔その他〕

 〔路線バス〕 

 〔関連サイト〕


恩田の街を見下ろすように建つ徳恩寺

高野山真言宗のお寺



駅データ


駅の南側には東急の工場がある

道路と奈良川と線路が並走している

トップ駅紹介長津田/恩田/こどもの国   参考資料