二子新地   ふたこしんち   Futako-shinchi   東急田園都市線・大井町線


線路の真下にある駅入口

神奈川県に入って最初の駅

沿線の光景(二子玉川駅から)

 二子玉川駅は多摩川に流れ込む支流の野川の上に一部がせり出している。電車は二子玉川を出るとすぐに野川、さらに続けて多摩川を二子橋梁で渡る。両岸には広い河原が広がり見晴らしのいい景色が望める。天気のいい日にはスポーツなどを楽しむ人で河原はにぎわう。上流側にあたる右手には道路の二子橋が見えるが、鉄道の二子橋梁ができる前はこの橋の真ん中を電車が通過していた。さらに上流には新二子橋も見える。

 多摩川は東京都世田谷区と神奈川県川崎市高津区の境界線ともなっており、橋を渡り終えると続けて多摩川沿線道路をこえ、すぐに二子新地駅に到着する。


商店が立ち並ぶ駅前の道路は狭い

複々線化された駅構内

駅案内

 田園都市線で神奈川県内に入って最初の駅であるが、利用客はそれほど多くない。このためかホームも狭い。複々線化により、線路は4線となり、真ん中の2線は通過列車用となった。大井町線は一部の各駅停車が停車する。駅のすぐ近くには多摩川サイクリングロードがあり、休日は河原でレジャーを楽しむ人でにぎわう。

 多摩川以外には何もないよう見える二子新地であるが、岡本太郎氏の母親で歌人である岡本かの子氏は、かつて高津周辺の名家だった大貫家が実家である。岡本太郎氏というと大阪万博の「太陽の塔」や旧大阪近鉄バファローズの「猛牛マーク」など、関西のイメージが強いが、もともと川崎市にゆかりが深く、生田丘陵には川崎市岡本太郎美術館がある。

 二子新地駅の近くの二子神社にも、太郎氏の作による「岡本かの子文学碑」があり、田園都市線の車窓からも見ることができる。「太陽の塔」などに似た作風を漂わせているが、「芸術は爆発だ!」を前面に出したような動的な雰囲気の「太陽の塔」とは違い、「かの子碑」は躍動感とともに静的な雰囲気も感じさせる。


複々線化で広くなった改札口周辺

東京都側から見た二子橋

周辺案内

 〔見どころ〕

 〔商業施設〕

 〔その他〕

 〔路線バス〕

 〔関連サイト〕


かつては電車が走っていた

二子橋梁の北側には二子橋と新二子橋

駅データ


多摩川沿いにある二子神社

境内にある岡本かの子文学碑

サイクリングロードもある多摩川河川敷

土日はBBQで大混雑するのでこんな問題も

トップ駅紹介二子玉川/二子新地/高津   参考資料