★トキワ署ピカピカ日記★

〜終章 トキワ署は今日もピカピカ!?〜

 マサキの悲鳴が響き渡るトキワシティの空の下、所はトキワ署の屋上の一角。ピカとヒトカゲを傍らに手すりにもたれるレッドとグリーンの姿があった。

「マサキの奴、つるし上げられてんなぁ。」

「自業自得だ。」

「手厳しいな。マサキがナナミさんに惚れてるからか?」

「シゲルと一緒にするな。俺はシスコンじゃない。」

「おまけにブラコン。毎日弟君の愛のこもったお弁当だもんなぁ、お前は。残念だったな、イエローの手作り弁当にありつけなくて。」

 ニヤニヤ笑いながらレッドが言う。その表情はシゲルが毎朝グリーンに弁当を渡す時のものとそっくりだった。

 エリート警察官()のシゲルのイメージとはかなりかけ離れているが、あれでシゲルはなかなか家事にうるさいのである。同じく家事にも情熱を傾けているタケシとシゲルが配属されている捜査課のオフィスは署内1綺麗な部屋だ。

「あいつ性格歪んでるからな。あいつが素直なのはおじいちゃんとハナコさんに対してだけだ。」

 シゲルは赤ん坊の頃から祖父ユキナリに育てられた。彼が仕事で飛び回っていた頃はほとんどハナコに預けられ、サトシとまるで双子同然に育ったのだ。

 そんな過去からなのか、シゲルはオーキド警視正とハナコにだけは基本的には素直な子だった。勿論怒っている時は例外である。仕事で忙しいユキナリはシゲルと遊ぶ約束をしても急な仕事でつぶれることも少なくなかったため、余計にシゲルはハナコを慕ったのだ。

「成人不信の気があるよな、あいつ。自分も成人になったくせにな。だけど、あれ、よく承知したな。」

「おじいちゃんの言うことはよく聞くんだって。」

「・・あいつは知らないんだよな。元もとの言い出しっぺがミュウだってこと。」

「ああ。」

 グリーンたちがトキワシティに集まっていることや、シゲルの無茶とも思える行動には裏がある。裏と言うと聞こえが良くないが、別に悪意ある企みがあるわけではない。寧ろその逆だ。

「警察組織の腐敗か。良くある話だぜ。」

「あってもらっちゃ困る。」

「ごもっとも。」

 表面上はトキワ署に配属されていたり、出向してきているグリーンたちだったが、カントー警察上層部の一部が進めている不穏分子掃討の一環としてトキワシティにやって来ているのだ。

「なんかオレたち、これじゃ警察官って言うより諜報部員っぽくないか?面白いから別にいいけど。」

「仕方ないだろう。長官と出会った宿命だ。俺は面白いとは思わんがな。」

「つれないの。」

 一体、世間の知らないところで何があるのか・・?なにやらまだまだ謎の多いカントーの警察機構。果たしてカントーの明日はどっちだ・・・?

・・・END 


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