ポケモン学研究所
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サトチ・グリーンのポケモン学講義

1.ポケモンとはそもそも何か? −ポケモンの定義−


人物紹介

サトチ・グリーン・モジリ (通称グリーン)
ごぞんじ「やじピカ」のサトチ・イエロー・シルバー・モジリのイトコ。 14歳。
現在、カントーでトレーナーしながら、タマムシ大学の通信科でポケモンについて研究中。(あっちのサトチよりアタマはいいらしい)
お気に入りのポケモンは、ダグ(ダグトリオ♂)とピカピ(ピカチュウ♀)
尊敬する人物はオーキド・グリーン。 近ごろ髪を茶色っぽくしたらしい?
愛想も口も悪い(特にVSサトチ(イエロー))が、サトコのことはかわいがっているようだ。
・・・書いてて思ったけど、こいつ案外ロマンチストかも・・・(^^;)

サトコ・クリスタル・モジリ
同じくサトチ・イエローのイトコ。 数年前に、カントーからジョウトへひっこしてきた。12月14日生まれ。
10歳になって、ポケモントレーナーになったばかり。


グリーン(以下、グ)「今日からポケモン学について解説することになった、サトチ・グリーン・モジリだ。
 ポケモンについては、まだまだ謎が多い。一応、オレが知ってる範囲で、新しい学説、一番説得力のある学説を紹介するつもりだ。」

サトコ(以下、サ)「アシスタント兼聞き役の、サトコ・クリスタル・モジリでーす。 ・・・あれ? サトチ・イエロー・シルバーにーちゃんは?」

グ「・・・アイツのことなら『イエロー』でたくさんだ。(−−;) ・・・あのピカチュウバカは、普段ろくすっぽ勉強してないからな。 あいつにわかるように説明するぐらいなら、多少知識が足りなくとも、まだおまえのほうが、まじめに勉強してるだけマシだ。
 だいたい、1度は仮にもポケモンマスターを名乗ったくせに、あれだけ理論が身についてないトレーナーも珍しいぞ・・。」

(サトチ(・イエロー)乱入!) (;^^)q「うるちゃいやい! ヒトがリプレイでいそがしいのに、すきほうだいなこと、いいやがって! いけっ! ピカ!」

グ( ̄ー ̄) 「ふ!返り討ちにしてやるぜ! たのんだぞ、ダグ!」

サ((;^^)あ〜あ・・・バトルはじめちゃったよぉ・・。 エッジ、ヒィノ、みんな、まねしちゃだめだからね・・。)


1.ポケモンとはそもそも何か? −ポケモンの定義−

グ「(−−メ); なにはさておき、講義をはじめさせてもらうぞ・・。 最初のテーマは、まず基本からだ。 サトコ。そもそもポケモンとは何だ?」

サ「(;^0^) えぇ〜?? ・・・えーと、うーん・・・、ボールに入れちゃえば、ポケットに入るモンスター!」

グ「・・・まあ、とりあえず正解にしておこう。

 『遺伝子の共通性』とかなんとか、いろんな小難しい定義はあるが、いままでに確認されている、どんな種類のポケモンでも、手のひらにのる大きさのボールに収納することができる。 それができる生物、それがポケモンなんだ。
 そう、ポケモン以外に、あんなふうにボールの中に入ることの出来るものは存在しない。」

 (そこのヤツ! ・・・言っとくが、「オコリザル」の回のオニギリ、なんてのは、ボールの中につめこみゃ入るのはあたりまえの大きさなんだからな。 まぜっかえすんじゃないぞ。)

サ「そういえば、いままで、あんまりみぢかすぎて、考えたことなかったけど、あんな大きくって重たいカビゴンやらイワークやらが、こんなちっちゃなボールにはいれて、おまけに、かんたんに、もちあるけちゃうなんて、ふしぎだよねぇ・・・。」

グ「そして、よく勘違いされがちだが、これは、ボールの働きではなく、ポケモン自身がもっている能力だ。 もちろん、最新の技術で、ポケモンを扱いやすくする工夫はこらされているが、どんな高級なボールを使っても、普通の生き物や物体をあんなふうに収納することはできないんだ。

 『ポケモンがモンスターボールに入るしくみ』については、こといもえさんの大変優れた論文、「モンスターボール考」がある。 この先駆的論文は、ポケモン物理学の基礎を確立したとされており、多くの学説が、この論文に基礎をおいている。
 ここでまず、この論文を読んでおくように。 (できれば、『小説』「四章のふろく(P.173〜)」も併せて読んどけ。)

・・・読んだか?

 ま、面倒くさいというやつもいるだろうから、内容について簡単に説明する。

 『モンスターボールの中のポケモンは、自分の状態に関する情報すべてを、電気信号に変換しているのではないか』、というのがこの説の核だ。

 ことい氏は、この能力は、「冬眠」機能の進化したものではないか、と推測しているが、おそらくそれは正しいだろう。 冬眠時には、通常生物でも、新陳代謝などが非常にゆるやかになるが、ポケモンの場合は、これがより進んで、「体機能を凍結・維持する」ために、自分の身体を、電気信号に変換する、というわけだ。 これなら、質量保存の法則が成り立っていない・ボールに収めた瞬間のステータスが維持される・転送が可能、などの現象の説明がつくからな。

 『ゲットの前にはバトル』というのも、ポケモンのこの性質から理論づけられる。 戦いによって体力を消耗し、危機的状況に陥った時、ポケモンは、それ以上の消耗を止める為に、データへの変換によって、疑似冬眠状態に入り、危機を回避するのだ、と。
 まあ、電気信号と化したポケモンは、代謝が止まっているから、傷が「治る」ことはないんだが、少なくとも敵の手から逃れられれば、危機が去った後に、逃げるなり、傷を治すなりすればいい、ということになるわけだ。

 以上が、ことい氏の学説の内容だ。」

サ「・・・なるほど〜。いろんなことが説明ついちゃうんだ。すごいね!」

グ「まあ、細かい点だが、説明するなら、上で「電気信号」とされてる部分を『データを持つエネルギー』としたほうが、より正確だろうな。
 つまり、ポケモンは、『自分の身体』という特定の状態の物質を、そのデータを保持したままエネルギーに変換している、ということだ。」

サ「データをもつエネルギー??」

グ「コンピュータの中を流れる電流をイメージすれば、わかりやすいか?

 ・・・最初に「ポケモンとは何か?」という質問をしたな。 オレなら、『自分を構成する物質、及びエネルギーを、相互に変換することのできる生物』と定義する。
 理論的裏付けだが、アインシュタインの相対性理論は、エネルギーと質量は、相互に変換可能であることを示しており、これは、E=mc2の公式で表され・・・」

サ(;^0^)「ちょ、ちょっとまってよう! そんなムズカシイこと、いきなりいわれても、ワケわかんないよう〜!!」

グ (;−−)「・・・安心しろ。 オレはともかく、プレイヤーが全然理解していないから、これ以上難しい説明はない。」

プレイヤー→((;^∇^)・・・・)

グ「・・・つまりだな、あのピカチュウバカにもわかるくらい、ものすご〜〜〜く! 大ざっぱな説明をすればだな、・・・

  ( ∴>(>□<;)「へ〜っくしょ〜い!」)

  (/(o・・o)\「ピカ?」(サトチ、いきなりくしゃみして、どうしたでちゅう?))

 エネルギーと、物質は、「かたち」のあるなしは違っても、もともと同じもので、物質が分解すればエネルギーが発生し、エネルギーがこりかたまれば物質になる、と、『理論的』には、そういうことだ。

 ・・・しかし、理論はともかく、現在の科学では、わずかの物質を分解してエネルギーを取り出すのがやっとのことで、エネルギーから物質を構成するなんてまねは、まだまだ人間の手では、絶対不可能なことだ。」

サ「ポケモンって、ふしぎなんだねぇ・・・」

グ「むしろ、『生き物』、『いのち』は不思議だ、というべきだろうな。

 ・・・ポケモンでない通常生物ですら、計り知れない謎を秘めている。 生命はどのように生まれてきたのか? 人間の『こころ』はどこから来るのか? 電気魚はなぜ自分の電撃でしびれないのか?
 たとえば人間のほんの一部、肝臓1つですら、今の技術で同じ機能を再現しようとすれば、巨大コンビナートなみの施設が必要になるんだ。 たとえ野の花一輪、それどころかバクテリア1匹ですら、ひとの手で、無から作り出すことはできない・・・。」

サ「・・・あれ? ミュウツーとか、ポリゴンは? あれって、『人間がつくったポケモン』なんでしょ?」

グ「厳密にいえば、あれは、なにも無いところから『創り出した』わけじゃない。 ミュウツーは、ミュウの遺伝子を取り出して加工し、生きたポケモンの細胞に入れて培養したものだし、せいぜい『作り変えた』というところだな。 ポリゴンについても、同じようないきさつを聞いたんだが・・・、話が長くなるから、またそれは別な回にな。」


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