イタリア・ドライブ'97 (14) 帰国

[6月19日](木)

11:00頃

ヴィラ・デステをチェックアウト。嵐の中ミラノ、マルペンサ空港へ。

12:30頃

空港でレンタカー返却。免税手続、チェックイン、土産物など買い物。

14:05発

AZ788(1時間ほど出発が遅れる)

[6月20日](金)

8:55着

成田空港(30分ほど遅れる)

11:30頃

台風の接近を知り、急いで車を出して、猛烈な台風の中を家路に。

14:00頃

猛烈な嵐の中、無事我が家へ到着。嵐の轟音の中、爆睡。

18:00頃

寿司をとって夕食 (^_^;

最後の日は朝から雨だった

 昨夜からの雨は朝になってもやむ気配もなく、窓の鎧戸を押し開けると湿った肌寒い空気が流れ込んでくる。対岸の山は灰色のシルエットとなって湖面との境界もぼんやりと霞んでいる。

 湖に浮かぶプールサイドには人影もなく、湖岸のテラス席は日除けパラソルも畳まれたまま林立している。

 本館の「ベランダ」(ダイニング)までは庭園を横切って行かねばならない。夜のうちに朝食はルームサービスの予約をしておけば、コンチネンタルの基本セットは無料で運んで来てくれるのだが、朝に頼むと正規のルームサービス料金を取られてしまう。

 別館の玄関ホールでは傘を用意してあり自由に貸してくれるので、本館まで食事を採りに行った。全館ほぼ満室のはずなのに朝食に出てきている客は意外なほど少ない。やはりこんな日は部屋で食べる客が多いのかもしれない。

 帰国は当然国際便なので早めに空港へ行こうと、別館のスタッフにさよならして車に荷物を積み込み、そのまま本館のフロントに行ってチェックアウトをする。

嵐の北イタリアから嵐の東京へ

 高速道路に乗ると雨足は強まり、ワイパーを強にしても視界が一瞬消えるほどだ。さすがに地元の車も100q/h程度で走っている。

 9号線を南下して8号線とのジャンクションでミラノと反対方面へ進む。ここらへんから空港のサインが出るので間違えることはない。1時間もかからずマルペンサ空港に到着する。

 8号線に乗ってすぐに給油所があったが、空港までにはまだあるだろうとパスしたら、もうなかった。前回も同じ失敗をしたはずなのに学習しない奴である。

 雨の中エイヴィスのロットからカートを押してターミナルビルへ急ぐ。さいわい一時的に小降りになっていたので、そう濡れることもなく建物に入ることができた。

 今回は忘れることなく免税手続きをし、お土産などの買い物。ご禁制のサラミやハム関係は手荷物の奥深くへと忍ばせる。この辺はさすがに学習しているのである。

 ローマ発のAZ788は悪天候のためミラノ到着が小1時間ほど遅れていた。

 途中は至極快適なフライトだったが、シベリアから日本海へ出たあたりから揺れが強くなった。それでも30分遅れ程度で成田空港到着。

 車を預けたANAホテルから留守番の父親に電話すると、今日は台風が来ているぞという。ちっとも知らなかった。

一昨年、日数超過を申告したら、結構高い料金を請求したくせに駐車券に何も手を加えなかったことを見逃さなかったので、今回は日数超過を申告せずに黙って出庫。思った通りちゃんと出られた。当然サービスチェックは出発日に受けている。(これで一昨年の3大チョンボはとりあえず雪辱)

 東関道から湾岸道路へ出る頃には土砂降りとなり、レインボウブリッジでは横風で半車線ほど車が横に滑る。首都高渋谷線から東名高速に出る頃には身の危険を感じ、川崎インターから自宅までは倒れてくる街路樹を間一髪よけて走るという、今回一番スリリングなドライブとなった。

 自宅に着いて妻と2人、死んだように倒れ込み、気が付くと嵐も去って穏やかな夕方となっていた。

「やれやれ、なんか最後が一番きつかったなあ。」

「うーん。やっぱり帰って来たら寿司だね。ああお腹すいた。」

「・・・。」

ピッポッパッピッ・・(電話をかける音)

 2ヶ月後、この妻がつわりでゲロゲロになるとは、この時は誰も想像も付かなかったのである。

*** イタリア・ドライブ ’97 完 ***

最後のお買い物

エルメスのショール/空港で

その他、お土産の菓子、タバコ、バーボン、グラッパ、パスタなどなど

忘れずにサラミソーセージ数本、しっかり手荷物の奥底に

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