イタリア・ドライブ記 (14) また行かねばな・・・
7月27日(木) ミラノ・マルペンサ空港へ
7:30頃、起床
旅行の終わりで朝から何だか気抜け状態だった。さて空港は何処だっけと市街地図を見ると、市街地南西に近い空港マークはリナーテ空港と書いてある。あれ? ぼくらの便はマルペンサ空港だよねぇ。
広域地図を広げると北西方向、結構遠い所にマルペンサ空港発見。帰る当日まで知りもしなかったというのが嘘のようだが本当なのであった。ちょっと不安になってコンシェルジェデスクまで降りていき、コースや所要時間を聞いた。混んでなければ45分程だが1時間以上を予定して下さいと、素早く市街地を抜ける道を地図に記入してくれた。
10:00頃、フォーシーズンズ・ホテル、チェックアウト
帰りの飛行機、AZ1790便は14:05発だから、車の返却やら何やらあるからお昼ぐらいには着きたいねぇ。でもダビンチの最後の晩餐もちょっと、いや是非とも見たい。という訳であたふたとホテルを出発した。
10:30頃、サンタ・マリア・デッレ・グラツェ教会
15世紀にドミニコ修道会で建てられたこのルネッサンス様式の教会に、あのあまりにも有名なダビンチの最後の晩餐がある。
やや渋滞している中、スフォルツァ城前から路面電車の軌道にタイヤを滑らせつつ教会へ近づくと、あららら、既に長蛇の列が教会を半周ほども取り巻いているのだった。どれほど並べば見学出来るか分からない。
結局、最後に空港で慌てるのは嫌だし。ううむ、また断念。そのまま一路高速8号線へと向かった。
12:00頃、マルペンサ空港でレンタカー返却
キャンピングカーを引きずった車の多い高速8号線は、コモ湖方面への9号線と分かれるあたりまで交通量が多く、料金所渋滞などもあって、空港まで1時間以上確実にかかった。
空港に乗り入れて左奥にレンタカーガレージがあったのだが、間違えて手前の一般駐車場に乗り入れてしまった。仕方がないので基本料金を払って出る。
エイビスのロットに停めて記念撮影などし、2週間ともに旅した318iに別れを告げる。走行距離は1500qだった。
書類を持ってカートを押し、空港ビルへ。窓口へ行くと「問題なし?」と聞かれそれでおしまい。あっさりしたものだ。
13:00頃、チェックイン
余裕を持って着いたのでカウンターはまだ閉まっていた。やがてちらほらと日本人が集まって来て受付がはじまる。さて土産のつまらん菓子でも買うか。ん? 何か忘れてない? ま、いっか。
2週間の緊張から開放されたぼくは、もう何だか本格的に気抜け状態だった。ぼぉー、としたままいくつかの失敗をやらかすのだが、とりあえず定刻通りローマから来たAZ1790便は、ぼくたちを乗せて飛び立った。
7月28日(金)成田着
定刻通りだった。日本もまた梅雨が明けて本格的にカッと暑い夏に突入していた。
なお、2週間の旅行ですっかりイタリア人ドライバーに成りきっていたぼくが、成田ANAホテルの駐車場からマイカーを出していきなり右側車線を走行し、対向車の度肝を抜いたことは言うまでもない。
***** イタリア・ドライブ記 完 *****
さて失敗とは、全てぼぉーとしたまま、
デタックス書類を処理するのをコロッと忘れた。
生ハム、サラミを買い込んで、正直にも検疫に行き没収された。
成田ANAホテルで、正直にも駐車日数超過を申告して高い料金をとられた。
全て頭が冴えていれば姑息にきちんとごまかしたのにと思うにつけ実に悔しい。
ふっ。イタリアか。また行かねばな・・・・・。