Vol.06 1997年10月19日Sunday
今日は寒い。天気も悪い。気分が暗くなっちゃうな〜…なんてボヤいていたら今日も日本から届けられた各種便り。おかげで気分はリフレッシュ。さぁて、「秋」を楽しまなきゃな。そうそう、確か学校で習った「秋」は"fall"でしたよね?でもこちらでは違うので困っちゃいました。"autumn"が英国式です(知らなかったのは私だけかな?)。
やっぱり日本食はいいね。9月末に日本から救援物資(?)が届きました。8kgもの冬服や参考書、私宛の手紙、日本食などが梱包されておりました。幸いなことに今回はそれほど日本食に飢えているわけではないので、私の友達らに「日本の味」を試させてあげたいですね。
Y.S.警察官になれておめでとう。キミの前では二度と悪いことできないな。鉄砲を初めて撃った(ホントに初めてだよね?)感想は?既に「港署」モードに入っているかな?それとも「七曲署」かな?まさかドンパチの「西」署ではないよね?(全部の署の舞台が説明できればあなたはかなりの「刑事ドラマ」おたくと見た)。あなたの筆まめさには脱帽します。あなたの人望の厚さの秘訣の一つでしょう。ところで、配属先のそこの町ってM.M.も住んでいるよ。早速連絡でもしてみたらいかがかな?S.Y.山形に行ってしまったのね。そんなに涼しいのですか?サクランボの町だもんね。あなたとも13年の付き合いになりますね。お互い歳をとったもんだ。H.T.自宅の近くに転勤になってよかったね。ただ、8月の終わりから1カ月間、日曜以外の休みがなかったのには同情します。体だけは壊さないでください。英語が出来るからうらやましいな。帰国した際、またみんなで集まれるといいですね。M.M.日本人に会ったって?そんなところにも日本人がいるのですね。私はここでは日本人に会っておりません。T.I.そんなに手紙が珍しいのですか?確かに私も年賀状ぐらいしか出してなかったからね、私もその気持ちわかります。帰国した歳、T.T.に会いたいですね。是非手配してください。ところで仕事は順調ですか?また九州まで飛行機の旅に行ったりしてませんか?仕事であちらこちらに行けるのっていいな。まぁ、当事者はそう思っていないでしょうが(疲れるもんね)。K.I.転職したんだって?てっきり包丁職人(と呼ぶのだろうか)になるものかと思っていたのに。でも、学校で取得した資格を今後も活かせるといいね。私は「体」にまつわる知識はゼロです(数学と理科は苦手でしたから)。健康料理など知っていたら教えていただきたいですね。M.I.あなたの行動力はすばらしい。旅行、ホテル巡り、テニス、お茶…と挙げたらキリがないですね。めちゃめちゃ教養がつきますね。私もあなたから、多大なる影響を受けております。私ももっともっと視野を広げないとね。「井の中の蛙」にならないようにしなくては!!K.S.私は英国の路頭をさまよっていませんよ。でもこれから先どうなるか分からんしなぁ。「SPAM」は聞いたこともないなぁ。テスコやセーフウェイに売っているかな?早急に探して試さなきゃ!!今年は4回も演奏会があるのですか?以前に一度私も足を運んだことがあるけれど、やはりすごいですね。あなたの意外性に驚きです。MDを新車に搭載する予定ですか?That's good idea!MDはCDやPerfecTVやセントギガなどの衛星放送からデジタルコピーが出来るから便利ですね。テープみたいにA-B面に別れていないから録音時間も気にしなくていいですし。It's a piece of cake!R.M.、T.U.、N.S.、N.O.、K.W.も愛用しています。日本だとブランクMDも手頃になったし(英国は\1,000以上します)。わたしも英国に2台のRecordable MDとデジタル出力端子付のポータブルCDを持参してきましたので、FDと同様に日本の流行りの曲なども送ってくださいな。私も折り返し、英国の曲を送りますので。M.N.やK.O.にもよろしくお伝えして下さいね。M.N.の人脈の広さには私も一目置いております。このDIs-Com(とうとう略してしまった。いけないぞ、日本人!!)がM.N.経由でより広まってくれれば嬉しいです。是非推し進めてください。
日本は今、台風が流行っているらしいね。台風の多い年は豊作になるとか。M.M.は鹿児島だから、自宅の瓦の数が日が変わるごとに減っていったりね。まぁ、増えるよりはいいでいしょう(?)。橋竜も二期続投ですか。他に力のある方はいないのかね?佐藤孝行氏が戦後3番目の短命閣僚とか。ロッキードは時効じゃないぞ。一度くらい頭を下げて欲しいですね。私の自宅の裏で花火が打ち上がって!?焼却場の下の薬品注入ホースをつなぎ間違えたことによる爆発だったそうで。全国ネットで放映されたとか。ワゴン車がひっくり返るほどの勢いだったとはね。早朝のため、被害者は少なくて済んだようです。ちなみにうちのカアちゃんの勤める会社はそこの隣です。コワコワ。
日本の秋は祝日が多くていいなぁ。それに比べて英国は…。年間の予定をあげると、
1月1日…New Year's Day(元旦)
3月28日…Good Friday(聖金曜日)※
3月31日…Easter Monday(復活祭翌日の月曜日)
5月5日…May Day(メーデー)※
5月26日…Spring Bank Holiday(スプリングバンクホリデー)※
8月25日…Summer Bank Holiday(サマーバンクホリデー)※
12月25日…Christmas day(クリスマス)
12月26日…Boxing Day(ボクシング・デー)
※…移動祝祭日で毎年変化。上記のは'97年の日取り。
…なので、「連休だー」だの「飛び石だー」などといった楽しみがないのです。従ってカレンダーを見る必要性がなくなり、結果的に「今日何日だったかな?」ということになっております。でもこの国には「残業」はないようなものですし、週末は家族ぐるみでキャンピングカーで郊外に出かけるといった「上手な休日の過ごし方」をしているので、日本のような祝日は不要なのかも知れません。施設で働いている時でも「Hiro、もっと休みなさい。あと30分はお茶を飲んでなさい」というようにくつろぎながらの働き様に驚いております。日本では考えられないことです。日本人ってほかの国の人から見るとそんなに働きすぎているのかなぁ?また、この生活に慣れてしまったら、日本に戻ったときに地獄を見そうで恐ろしいすね。
前回郵送した封筒、ニオイませんでしたか?(笑)。通常は施設のレセプションから日本などに発送しておりますが、前回は用事のついでに郵便局で投函いたしました。そこまでの道程でそのニオイが着いてしまったのでは…と疑惑が持たれております(?)。アスファルトの引かれていない登山道を通り、森が開け、牧場がパノラマで展開され、羊、山羊、牛、馬のタウン(?)を抜けていくのです。40分の所要時間で無事、郵便局に到着です。E-Mailでは絶対につかないニオイですので心ゆくまで満喫してくださいな。好評だったら、また田舎の香水をお送りいたします。
皆さんからいただくお手紙の切手もカラフルだこと。巷で騒がれた「ドラえもん」切手も見かけるようになりました。果たして、どこまで現代人の「手紙離れ」に歯止めを掛けることができるでしょうか?ちなみに英国までの郵送代はハガキ\70、封書(FD含む)は\110で届きますので、むやみに手紙に切手を与えないでください。贅沢は敵です(最高額ハガキ\120、封書\260の方がいました)。
'95年に一度、友人と卒業旅行に来たときは、パリ入りした3週目は特に日本食に飢えていました。毎日、パサパサの固いだけのパンを食べていましたから。しかし、今回は不思議なくらい日本食には飢えていません。きっと施設の食事に「米」が出るからなのかな?お米の使ったメニューとして、カレーやチャーハン[餃飯]などが出ますが、カレーライス(全然辛くない)以外は全て冷たいライスで、サラダバーに置かれております。確かにお米も植物だけれど、私は昔から穀物と思っていました。ちなみに日本から大量のインスタント味噌汁を輸入(?)してきましたので、「お袋の味(?)」はバッチリです。
レジデンツの部屋にはたくさんのポスターで賑わっておりますが、必ず「サッカー」(ユニフォームには"SHARP"のロゴが入っていました)もしくは「Spice Girls」のどちらかが貼られております。この2種類のポスターをあなたの部屋に貼れば、あなたも英国民の仲間入りです!?
ここ最近、days offに、施設のスポーツ施設を独占しています。ジムでアップ、プールで運動、バスケで仕上げ…疲れますね。しかも筋肉痛になりました。プールでは左ふくらはぎがツリました…歳ですね…いいや、まだピチピチの26歳だぞ。頬張るとまだ酸っぱいぞ(自分で言ってて無気味になってきたのでもう止めます)。Y.O.やM.I.に負けないよう、私もバリバリにスポーツしなきゃ!でも何で私の友達はテニスの出来る人が多いのかな?私は一度もしたことがないのに…
運動の後はおいしいお酒といきたいですね(知ってました?運動直後のお酒は体に毒だってことを。詳しくは‥‥‥書くの大変だから各自で調べてね)。たまに友達と1マイル先のパブに飲みに行きます。みんな出身国が違うにもかかわらず、英語で和気相合語り合ってほろ酔いになる…って不思議な感じです(日本人は私だけ)。私も少しずつではありますが、冗談をいう余裕が出てきました。
美術室で絵(というよりマンガ)をよく書かされています。高校時代、N.O.たちと書いたこともありましたが、私の絵が英国でも受けるとは知らなんだ!?(どこの言葉だろう?)中学&高校と美術部に入ってて良かった!?(初耳です)。このDis-Comでもイラストを送れたらいいのですが…残念(誰も見たがらないって!?)。
この前の日曜日、久振りの週末休暇でのんびりしてたら、抜き打ちで日本人の知り合いが来ました。1カ月間クルマ(2つ前のプロジェクターランプ式のホンダプレリュード)を£270(多分)でレンタルしたらしく、ドライブがてらロンドンから2時間かけて来たそうです(高速道路タダだしね)。16時に着いて17:30に帰宅すると行った急なものでしたが。帰り際にガスを入れて帰ると言ってましたが、考えてみればこの日は日曜日、9割方のスタンドは閉まっているので無事に帰れたかどうか…。皆さん、もし彼らを見かけたら私に教えてください(?)。白の年期の入ったプレリュードです。
ここのレジデンツやスタッフにコーヒーや紅茶を入れてあげるとき、必ず気になることが「砂糖の量」です。私は無糖か、たまにほのかな甘味を求め、微量を入れます(高校時代は『午後ティーミルク』の嵐でしたが)。自分が平均とは思いませんが、彼らの使用量も決して平均とは思えないぞ!山盛りのスプーン2杯が英国人のベーシックかな。たまにover 2杯もあるほどです。「糖尿病」に最短距離で向かいそうで怖いな〜。また近頃、夕食のfeedingのあとにレジデンツの部屋に戻ると、みんなが私に「これ食べて」と様々なお菓子をくれるようになりました。すべてが甘〜いチョコレートやケーキ、ビスケットなどです。1人からもらう量は大したことはないのですが、それを5人以上から立て続けにもらうと、夕食で満ちたお腹に新たな試練を与えている様なもので、苦しいですね。でも、嬉しい悩みです。ちなみに私は女性の憧れの体質なもので、まったく体重の増減がないのです。いくら食べようが抜こうがまったく体重が変化しません(+-1kgはあるけれど)。ずっと学生の頃から62kgで通ってます(身長は173cmでもう少し欲しいけれど)。
消灯まではレジデンツと話をしたり、音楽を聴いたり、テレビを見たりしてますが、特に私が毎回楽しみにしている番組がいくつかあります。ITV Monday 19:00~19:30 バラエティ番組「Talking Telephone Numbers」、BBC1 Monday 20:00~20:30 ドラマ「East Enders」、BBC1 Tuseday 21:30~22:00 バラエティ番組「Rory McGrath's Commercial Breakdown」です。この3つとも英国では人気番組に数えられるそうで、バラエティ番組に関してはめちゃめちゃ笑えます。
毎週一回、スタッフミーティングがあり、なぜか私も同席してます(無意味だー)。会話があちらこちらで飛び交っているので何がなんだか解からないうちに終わってしまいましたが、楽しいものです。日本の形式張りの固苦しい会議とは異なり、和気相合としたairが流れてます。でも最後にはきちんとまとまるから不思議。これも日本人にはない「社交性」の現れなのかな?
最近、仕事の合間に日本語を教えることが多くなりました。以前に北京師範大学で日本語学科の学生に片言教えたことがありますが、今回は長期滞在なので、計画を立てて教えてます。あくまで「楽しく」を念頭に置いていますので、固いことは言わずに会話を中心に実践しています。おかげで施設で会うスタッフや生徒から様々な日本語が聞こえるようになりました。ただ、語学の恐ろしいことは、その単語の意味を理解しないまま発声することです。日本人がハリウッド映画等で耳にした単語などを無意識に発する人がたくさんいますが、実際、ネイティブの方が聞くに耐えない単語が数多くあります。あえてあげるならば「Shit!」「Fuck you!」「Nigger!」…といったものです。日本語にももちろん不愉快な言葉は存在するので、その点に特に気をつけて私は教えています。それにしても彼らの飲み込みはとても早いです。ダイニングにて「Would you like a cup of coffee?」を私に日本語で訪ねるのだから驚きです。
この前、音楽室(というより楽屋。8畳ぐらいの広さかな)を発見。ピアノ、10台ほどのキーボード、4本のギターにベース、ドラムセットに訳の解からぬエスニック系の打楽器までいろいろと揃ってました。今、私はドラムスに熱中しています。normalな8-beatsとRock'n Rollなら簡単に打てるのですが、もっと高度なテクを身に付けるがために手にマメをつくってます(何しに英国に来たんだろう?)。帰国したら一式買おうかな…(衝動買いの起源になる恐れあり)。
街中をさりげなく歩いていて、ふと「すっきりしているなぁ」と感じることがあります。いったい何が日本と違うのかな…と気付いてみると、あれっ、電柱と電線がない!?だからといって別に問題は生じてません。各家庭に電気は届いていますし、電話も普及しています。街中の電線は9割方が埋設されているようです。逆に郊外に出ると電柱と電線はあるのですが、建物がない状態です。とにかく、「電柱マニア」と「電線おたく」には向いていない国です(そんな方を知っていましたら教えてください)。また、途中で枝分けして電気を頂いてもバレないのではないでしょうか?英国に来ることがあったら一度試してみる価値あるかも知れません(?)。
まもなく欧州のサマータイムが終わり、本格的に冬の準備に入ろうとしています。1時間ほど時計を戻すので、日本とは−9時間の差となります。日本が21時なら英国は正午ということになります。ほかの友達は欧州出身なので1時間ほどの時差で済むので、母国に電話をするのもそう悩むことはないのですが、私にとっては毎回、時差の計算に追われています。かけるとするなら昼食が終わって直ぐでないと、日本の通話先の方は迷惑でしょうね。日本から海外にかけるとき、00か001か0061になると思いますが、どれもそんなにリーズナブルというわけでもないですよね。欧州は様々な会社が参入しているので、ややこしいですが、賢く探せば国によっては破格なほどまで下がります。私が使っているのは「More Talk」で、日本までだと1分間26ペンス(\52)と格安です(まだ自宅しかかけたことがないですが)。そのうち電話をかけることがあるかも。その時は「がんばれ」と優しい言葉をかけてくださいな(それだけ言って直ぐにガチャンと切らないでね)。
それでは、また続報を送れると思います。その時まで、再見!!じゃなくて See you!