2−04.NE2000互換
「NE2000互換」
ネットワークOS(単にNOSと言うことがある「ノス」)で有名な「ノベル社」のNetWareというソフトウェアがありますが、この「NOS」だけでなくネットワークボード(LANボード)も供給しました。このネットワークボードが「NE2000」でした。
このNetWareと言う「NOS」は、当初事実上のネットワークスタンダードと広がったため、他のボードメーカや半導体メーカは、「NE2000互換」と言う元祖より安く、性能の良いボードやLANチップコントローラを開発してきました。
当初の「ノベル社」で製造した「NE2000」は汎用半導体を多用しているためコストも高く、基板の大きさも大きいものだったと記憶しています。
現在は、LANコントローラとメモリが数個トランス1つ、チップ抵抗が数個でできで値段も秋葉原価格では3000円程度で買えるでしょうか。
企業でLANが構築されるにあたり、セットアップするサービスエンジニア(SE)の立場からすると、「NE2000」互換でであれば、予め「NOS」の中に予めドライバが入っているため別途ネットワークボード製造メーカのドライバソフトウェアを紛失した場合等の探す手間が無くなるため、「NE2000互換」であることが、製品の購入条件になることも有りました。
現在、「OS」と「NOS」の垣根がなくなり、Windowsと言う標準で各社のネットワークドライバが入っており、取りあえず動作してしまい「バグ」等があれば簡単に「Web」からダウンロードできるようになれば、「NE2000互換」でなければならぬ、と言うユーザは少なってくるのではないのでしょうか。