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2−03.MACアドレスは世界中で唯一ユニークなアドレス?


Ans.そのようなことはありません。建前上は唯一ユニークで1つしかないはずです。
ところが..

1)ソフトドライバによる要因
MACアドレスはLANアダプタが製造された時、ROMに記録されます。そのROMに記録された内容が、LANアダプタ動作時ソフトドライバに読出しされた時、そのソフトウェアバクにより、間違って読み出されてしまた場合。

2)ハードバグによる要因
最近LANアダプタに限りませんがFLAH-ROMで色々な設定が簡単に変更−登録できるようになっています。
例えば、全二重/半二重/10/100Mbps/10base-T、10base5の設定等々これに、MACアドレスも登録されているはずですから外的ノイズ(静電気や電源が入った時のノイズで書込み信号が出力された等)で簡単に書き換わってしまうことがあります。
性質が悪いもので、それも同じMACアドレスになってしまうこともしばしばあったりします。

3)人為的な要因
機械的に、MACアドレスを生産するための機械(実際はパソコン)でMACアドレスの書込みを行えばよいのですが、人がキーボードを叩いて書込みをしている場合があったりします。従って、同じMACアドレスのNICがあったり、最悪の場合MACアドレスを書込まれないまま、出荷されてしまうNICもあったり。

4)同一MACアドレスのNICがあった場合どこに現れる?
小規模でインターネット等LANで接続されていなければ問題になることはないと思います。
ただし、同一のスイッチングHUBに接続されてしまうと大変厄介になると思います。異なったポート、例えば1番のポートと4番のポートから同じMACアドレスのパケットが流れてきた...。
最悪の場合、HUBが落ちてしまいそれに接続されている端末全体が落ちてしまうかもしれません。ネットワーク管理者としては、HUBを交換するかもしれません。
この時、問題となったNICの端末が生きていれば、また発生するかも知れません。
復帰したと思って安心したところで、該当NICを乗せた端末の電源が入れば....。
こうなってしまうと、LANアナライザで見てみないと多分分からないでしょう。同じMACアドレスのNICがあると言う頭があれば意外と簡単に問題は解決するかも知れません。でもLANのトラブルはこれでけではありません。このようなことは極まれですから。

このようなトラブルを避けるには。方法はありません。ただ、

a)あまりいい加減な安いNICは買わないこと。
b)ネットワークに接続する前に、MACアドレスを確認すること。
c)確認したMACアドレスは、端末上分かりやすい位置に表示しておくこと。

などしておけば、トラブル解決の近道になるかもしれません。

そして、LANの管理者をおくこと!それも片手間ではなく専任の人を。何か発生した時にそのような人がいるのといないのでは、全然違います。トラブル発生から復旧までに想像以上に手間がかかる場合があります。年間保守の契約を結ぶ手もあります。つながる端末が多ければ多いほど、管理者は重要です!。

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