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9−04.拡張ボード(カード)の実装方法




Windows95/98をOSとするAT互換機に下のボード(カード:以下ボード)を実装する場合は、次の順番に実装すると良い。

1.何もマザーボード上のスロットに拡張ボードが実装されてない場合(ビデオボードを除く)

1)ISAボード
2)Plug&Play(PnP)対応のISAボード
3)PCIボード

これらの拡張ボードがリソースを取得する場合、仮にISAボードやPlug&Play対応のISAボードが使用できるリソースをPCIボードが先に取得してしまった場合、これらのISAボードは使用できなことになる。

従って、先にISAボードを実装し、OSにリソースを割当てさせ(認識させる)た後にPCIボードのリソースを割当てさせるようにする。

PCIボードは使用するI/OアドレスがISAボードより自由度が広く、ISAボードにはないシェアリングと言う機能によりIRQの不足も心配する必要がない。これらの理由によりPCIボードを最後に認識させることが理想的であると言える。

2.既にPCIボードが実装されている場合(新たに、ISAボードを追加する場合)

SCSIボードやLANボード、モデムボードでPCIボードタイプを実装している場合上記1項の理由により、一時PCIボードを取外しリソースの割当てを解除する。

1)パソコンの電源が切れている状態でPCIボードを一度PCIスロットから外す。
2)電源を入れOSにボードが外されたことを認識させる(リソースが開放される)。
3)「ISAボード」→「ISAPnPボード」→「PCIボード」の順番でリソースを割当てる(※1)。
 LANボードを取外す場合は一度ネットワークの設定を紙などに記録しておいて下さい。

※1:拡張ボードは一枚づつスロットに実装し、その都度電源を立上げリソースの割当て(OSに認識させる)を行うこと。一度に2枚、3枚実装させ一度に認識させるようなことはしないこと。複数枚を一度に認識させようとするとリソースの割当て過程で動作が停止してしまう確立が高くなります。

3.Windows95/98をインストールまたは、メーカー品の電源を初めて「ON」する時

取りあえず、余計なボード類は一切実装せず「Windows」を立上げましょう。今の状態を「Windows」に認識させ後で、1枚、1枚実装して行くのが間違いありません。複数のボードが実装されている場合は上に記載した通り正しく認識することが出来ず、最悪インストールが中断してしまう恐れがあります。

特に、LANボードとSCSIボードを同時に認識させることは避けた方が良いと思います。どちらも同じようなメモリ・アドレスを使用するので認識の具合によっては、そのまま「固まったり」、「エラー」になり、インストールが中断され、最初からインストールのやり直しになることがあります。

メーカの方で予め実装してある場合は、そのようなことは不要です。取外して電源を入れる必要はありません。


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