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9−03.PCカードの強度




PCカードはノートパソコン用のメモリカードとして開発され日本が中心となって提唱したカードであることはご承知の方も多いでしょう。

そのメモリカードを拡張する形でLANカード、モデムカード、SCSIカードを代表とするPCカード(PCMCIA2.1/JEIDA4.2)が生まれる形になりました(PCカードの例下の図参照下さい)。


図9-03-1.
FUJIFILM製のスマートメディアのデータををパソコンに取りこむためのPCカード「PC CARD ADAPTER PC-AD3」


図9-03-1a.
スマートメディアをPCカード内に入れたままケースに収納できる。これ意外と便利と思うのは私だけ?

しかし、生まれがメモリカードであるためPCカードから外へ接続するためのコネクタ、ケーブルなどを接続するためのスペースがかろうじてあるものの実使用に耐えうるだけの強度があるとはいえません。

LANケーブルを取外すことを忘れてノートパソコンを移動させた時、ケーブルを引っ掛けてケーブルやコネクタを破損させた経験されたかたも多いと思います。

やっぱり出るのではないかと思っていましたが、下の図のような「プロテクタ」が販売されたり、強度を売り物にしたPCカードも販売されるようになりました。

図9-03-2.
   
いつか何処かのメーカが出すと思っていたらやっぱり。「コレガ」のカードをサンプルとしていますがこのPCカードの強度については不明です。しかし、カードラベルの上から両面テープで貼付けていると思うのですが、果たしてノイズカットしてくれるのでしょうか?。

週間アスキー(1999-8-18号)より

しかしながら、根本的にはLANケーブルを直接パソコンに接続するようなLAN内蔵のパソコンが望ましいと考えます。

1)「動かないから調べて」と言われて何が悪いと原因を探していたら、いきなり直ってしまった。しばらくしたら、また動かなくなった。良く調べたらケーブル、コネクタの接触不良だった。

2)ノートパソコンなので、あちこちに移動させてうちにケーブルを引っ掛けてコネクタを壊してしまった。などなど

PCカードは拡張性には優れているものの、強度的には不安材料が多くと考えます。特に企業のような不特定多数の人間が使用するところが購入する場合は、初めから下の図のようなパソコンに内蔵されたものを購入されることをお奨めします。間違いなくこの方が後々メンテナンスが楽になると考えます。


図9-03-3.
左の図は、申し訳ありませんがモジュラーコネクタ(電話回線)をモデムI/Fに接続した写真です。しかし、物理的には同じ構造(ピン数が違うだけです)なので参考までに記載しました。


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