相撲甚句と哀愁列車に魅了され、お祭りマンボはカルチャーショックでした。 なぜ、歌手にならなかったのかしら、と思う声の良さと素晴らしい音感は天下一品! 誇張されていないのに、 微妙な音(オン)の違いが人物をはっきりと描き出しているのです。 気負いもてらいも無く真っ直ぐで大らかな自然体のお喋りは力強い説得力があり、 噺の世界を膨らませてくれます。 温かさとやさしさに包まれた心地良さに浸れる幸せを感じ、 聞く度に、拝見する度に「かっこえぇわぁ〜」と満足しています。 東京へ足を運ぶようになる噺家さんに出会うとは…これもご縁なのでしょうね。 お陰で関西にはない寄席の楽しさを知ることができました。 聞きたいネタは「三十石」、素晴らしい声の『船唄』を聞きたいのですが、 叶わぬ夢かしら…。 (文: やどかり、2004-09-08) |