ちばさんに代わって書かせていただきます。 上のイラストは、 私が[落語とブルースのゆふべ](2003年11月8日)という催しを、 私の店で開催するに際し、 ちばさんに無理を言って、チラシ用に描いてもらったものです。 うれしいことに、ちばさんは二つ返事で承知してくださいました。 似顔絵イラストといっても、 似せて描くのが簡単な人と難しい人がいると聞いたことがあったので、 ちばさんに「喜助は似せて描くのが難しそうですか?」とお聞きしたところ、 「喜助は描けますね」とニヤリとなさった。 喜助さんの顔で特徴的なのは、 あの狭い額。あれをどう生かすかが鍵かなあと思っていました。 2〜3週間後。届けられた上のイラストを見て、 「うわー、カワイイ」と思わず口に出してしまいました。 さっそく喜助さん本人にメールに添付して送ったところ、 返事が返ってきました。 「私、こんなに太っていますかねえ」ですって。 奥さんに「カワイく描いてもらったよ」と見せたところ、 「カワイくなかったら、ただのデブじゃない」と言われたそうです。 それでもご本人はまだ納得がいかないらしく、 「私って、こんな下膨れの顔ですか?」とちばさん本人に訊いていましたっけ。 ちばさん曰く、「下膨れにしないと喜助さんに似ないんです」(笑)。 それでも、誰に見せてもこのイラストは喜助さんそっくりだと 口を揃えて言うところをみると、やっぱり似ているんですよ、喜助さん。 その小太りの喜助さんが高座にあがって、子供の役を演ると、 ほんとうにカワイらしくなる。声も表情も子供そのまま。 そしてあの体型も得をしているように思うんですがね(笑)。 (文: 人形町翁庵 井上恵司(蕎麦屋のカバ息子)、2003-11-25)
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