「小権太いいね」と知り合いの落語ファン何人かが言っていた。 確かに二ツ目になってこの人はよくなった。 以前は無闇に元気があって、 「前座はとにかく大きな声を出せ」 という指導方針である師匠の権太楼さんをして 「もう少し小さい声でやれ」 と言わせたほどだった。 最近ようやくパワーが加減できるようになったようだ。 それでいて明るい高座と、 トチっても「まあ小権太だし」と思わせる得なキャラクターは変わっていない。 努力では身につけられないものをこの人は持っている。 師匠や兄弟子にも恵まれた。 あとは努力すれば身につくものを身につけるだけだ。 がんばれ小権太。 (2003-05-17) |