噺の上手さならもっと上の人がいたかもしれないが、 元気で明るく屈託のない芸風が買われたのだろう。 先日らく平改めこしらさんとともに、 志らく一門の大勢の弟子の中から先頭を切って二ツ目に昇進した。 多少一本調子でも、 「サイサイ節」の節が変でも、 なぜか応援したくなってしまうような得なキャラクターを、 志ららさんは持っている。 この人にはマニア好みの噺家よりも、 売れに売れて、 寄席に行ったことのない若い人たちにも注目されるような噺家になってほしい。 それでもって、 にわかに寂しくなってしまった立川流のこの世代を、 こしらさんと一緒に盛り上げていってほしい。 (2002-06-07) |