十八番は、漫談の合間に軍歌を歌いまくる(逆かも)異色のネタ「ガーコン」。 マニアにも、寄席は初めてという人にもよく受ける。 いつも同じことを言っているようで少しずつ変わっている。 新ネタが入ると口コミですぐに伝わる。 常にアップツーデイトな話題に通じているのに感心させられる。 寄席でトリをとれば、熱狂的なファンが集まってくる。 気が向くと昔の名作「ジャズ息子」や「ラ・マラゲーニャ」をやったり、 円生の内弟子だった頃の逸話を語ることもある。 昨年七十になった。 普通はそんな歳になったら少しは枯れるものだが、 この人はますます元気である。 年を取るのを忘れてしまったのだろうか。 百になっても寄席に出て、 相変わらず「パフイ」を歌っていそうな気がする。 三十年分のセンバツの行進曲を言うのは大変だと思うが。 (2002-01-27) |