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昔昔亭 桃太郎

桃太郎さんの魅力をどうやって伝えればよいのだろう。 決して難解ではない。むしろわかりやす過ぎる。 それでいて不可解だ。

いつも仏頂面で現れる。 座布団に座ると挨拶もせずにいきなり 「…曙が」と時事ネタ小咄を始める。 受けても受けなくても、 ニコリともせずにまた次の小咄を始める。 噺に入っても駄ジャレや他愛のないギャグの連続である。 個性的すぎる髪型もチープな湯飲みも含めて、 あまりにも独創的なスタイルだ。 ハマるとたまらなくおかしいが、 ハマらないとどこがいいのかさっぱりわからない。

そんな桃太郎さんの、 ラジカルでアバンギャルドでアナーキーな高座を、 ぜひ一度見てほしい。 できれば平日の池袋夜席などでまったりと。 (2001-10-26)


寄席芸人似顔絵集