マクラが楽しい。ネタはもちろんであるが、そこまでの導入部、 マクラが楽しい。 でもって、目付けがいい。 自分の勉強会ではネタだけでなく、マクラのネタおろしもあるという熱の入れよう。 (歌々志さんのマクラで、新作落語が1本生まれるのでは?) その勢いに乗っての高座が、またたまらない。 お目当ては、後に出てこられる演者さんで来た落語会であるにもかかわらず、 「今度、歌々志さんの落語を聴けるのは?」と、 思わず情報誌・チラシ・寄席暦?!をチェックする姿、多数あり。 決して派手な噺家さんではないけれど、着実にファンを増やしています。 常に何かを吸収している、観察力・洞察力鋭い彼の目。 その目は冷静に今の上方落語界を見据えて、 【桂 歌々志】として、今何をすべきか…。既に彼は動き出しています。 (文:ちあき、2001-07-16) |