朝8時40分。アムステルダムスキポール空港に着陸しました。中華航空、無事に着いて良かったね。つーか、無事着陸した瞬間、客席からは拍手が。しゃれになってないからやめなさい(^^;) これでもか、というくらいに端っこに駐機した我が中華航空。なが〜いなが〜い通路を歩き、6000円ほど両替などもしてからバゲッジクレイムへ。自転車なせいもあるのか、荷物が出てきたのは最後。30分近く待たされました。つーかよ、まさか自転車をごろんとターンテーブルに載せてくるとは思わなかったぜ。輪行袋に入っているとはいえ手渡し扱いにしてくれたっていいじゃんかよぉ。 |
レート:1G=49.2円 |
11時。いよいよスタートです。ついにちんたさん、ヨーロッパを自分の自転車で走り始めました。まだ1kmも走っていませんが、これでも、もう孫の代まで自慢すること決定です。 オランダは自転車道の国・・・とは聞いていましたが、空港からいきなりちゃんと自転車道が整備されています。こおりゃほんとにすごいや。片側1.5mの2車線の自転車道路が車道とは完全に別に設けられています。車道では車がびゅんすかとばして走っていますが、んなもの全然関係ありません。すーいすいとお気楽極楽です。 |
が、少し走るとちょっと困ってきてしまいます。当たり前のことですが土地勘がまったくありません。そこら中に道案内の標識があるのは日本と変わらないのですが、その標識の示す地名の街がどこにあるのか、東にあるのか西にあるのか、目的とする街とはどういう位置関係にあるのか・・・が一切わかりません。うむ〜、予想はしていたものの、これほどまでとまどうとは。しばらくは少し走っては地図を開き、また少し走っては地図を開く・・・ということを繰り返します。 |
しかし、オランダ、本当に平ら。さすが、国土の大半を干拓で作ったという、今、グリーンピースをはじめ環境保護団体あたりが聞いたら失神してしまいそうなやり方でできあがった大地なだけあります。川を越える橋とかそういうときにすこーしだけ登り坂がある程度です。おまけに本日は追い風なので楽ちん楽ちん。依然として道の両側は田園だったり湖だったりして、風光明媚を絵に描いたような景色です。緑色と青色ばかりが目に飛び込んできます。 |
森の中を走る。平らです。こんな森の中でも自転車道が完璧に整備されています。 |
新興住宅地?のようなHilversumを抜け、リゾート地なのかホテル・民宿が街道筋に並ぶSoestを抜けます。どこまで行っても自転車道があって楽ちん楽ちん。森の中に入って行ったりして、こりゃ楽しいね、オランダは・・・と気楽に楽しんでいると、突然、銃を構えた兵士と遮断機が登場、あれれれ??陸軍基地じゃん、ここ。いつのまにこんな所へ?知らない間にミスコースしてとんでもないところに出てきてしまったようです。ミスコースの距離、実に6km、元に戻って往復12kmです。 このあたりから、この日はとにかくミスコースに悩まされます。とにかく土地勘が無いというのもあるのですが、標識に従って走っていると、突然、自転車道が無くなり「自転車進入禁止」の標識とともに高速道路が・・・ということがちょくちょく起こります。何度と無く、こういうミスコースをした後に、体で覚えた知識。どうも、車道にある車用の標識に従っていちゃだめなんですね。この車道用の標識は、とにかく目的地まで高速道路使った方が早く着きそうであればどんどん高速道路に向けて案内しちゃう。当然、自転車は高速道路は走れないわけで、こっちに行っちゃうとだめなわけです。で、どうするかというと交差点の片隅に一回り小さく白地に赤い文字で自転車用の案内標識があるではありませんか。これが車道用のそれとは全然違う方向を向いていたりします。これに従えばいいのです。 書いてみると実に当たり前すぎて読んでる人も「何偉そうに当たり前のこと書いてるねん」と思うかと思いますが、このコツに気が付くまでトータルで30km近くミスコースしています。この30kmに免じて感心していただけると嬉しいです(だめか(^^;)) |
そんなわけで、ミスコースしまくったこともあり、目的地への到着が遅れまくっています。急がねば。本日狙っているのはスキポール空港から(ミスコースが無ければ)100kmくらい西に行った街、アペルドゥーンの街のYHに泊まる予定。予定といっても予約は取っていません。「地球の歩き方」で読んだ耳学問で「YHは飛び込みで行ってもたいてい取れる」を信じてとりあえず何とかなるだろうと思っています。 しかし、そろそろ日も傾いてきました。さらに森の中の一本道なのでどうにも心細いです。早いところYHに行きましょう。結構、へろへろになった末、さらに2人ほどにYHの場所を聞いた末にYH到着。しかし、そこで待っていたのは「No,full in book」とちんたにもわかる実に明快な係りのお兄ちゃんの言葉。 「え?無いの?」 いきなり目論見が狂ってしまったちんたさん。あわてて町中に向かい宿を探します。が、このアペルドゥーンの街、思ったよりも小さな街でホテルなんかありそうに見えない。とりあえず、街の中心、鉄道駅のあたりに行けば何とかなるのではないか、そうそう、オランダ版ツーリストインフォメーションVVVに行けばいいんだって「歩き方」にも書いてあったよな、ほらほら、VVVはこっちだよって看板も出てるし。 しかし、悲しいかなVVVは夕方になってすでに営業終了。な、なに?!意味ないじゃ〜ん。って、どうすればいいのよ?ちんたさん、簡単に耳学問の限界をさらして、いよいよパニック入ってきます。初日からこれっすか?もうなりふり構っていられません、会話集片手に街ゆく人に「ホテルありませんかね?」と聞いてみます。で、ある人に教えてもらった道通りに行ってみたホテルには「移転しました」の張り紙(おまけに移転先が書いてないんだが。。。)。いや〜ん、ちんたさんいよいよ心の中は半泣きです。 とりあえず術が無く、もう一度、駅前に戻ります。あ、タクシーの運ちゃんが居る。聞いて見よ。またしても会話集片手にホテルの場所を聞きます。するとタクシーの運ちゃん、地図を持ち出してきて2軒ほどホテルを教えてくれました。おお、さすがのちんたでもその説明ならわかったぜ。ちょっと遠くて2kmほど走ることになったけれども、ま、自転車ですから2kmくらい楽勝。 |