ものぐさ水槽で過ごした魚たち


(すいません、不親切ですが、写真は準備中です。ちょと待ってね)



ネオンテトラ

 女も子供も喜ぶネオンテトラであります(^^;)。10匹700円と安いのでつい10匹20匹のオーダーで買ってきてしまいます。

 ちんたも感覚がお子ちゃまなので、以前、どこかの水族館でネオンテトラの群泳を見て「すげー」とため息だったことがある。その時の感覚が刷り込まれているので、熱帯魚始めたらこいつだけは飼うぞ、と考えていたネオンテトラ。

 飼ってみての感想としては「飼いやすく、死にやすい」ということ。矛盾しているようにも思うけどそんな感じがする。何というか、例えば仕事で泊まり勤務が続いて何日か餌をあげられなかったとする。で、「今度こそはやばいかな〜」と思って帰宅後、確認するとひょうひょうと泳いでいたりする。また、水草が腐って・・・とかによる水質の汚れにも余り影響を受けないように思う。

 では「死にやすい」の部分は何か。一つは、何も原因が思い当たらないような状況下で(←そもそもはちんたの未熟の証明とも言えるけど(^^;))1匹、2匹と定期的に死んでいくイメージがある。これはだいたい2ヶ月に1匹か2匹くらいのイメージ。病気が発生したわけでもなく、他のネオンテトラはひょうひょうと生きていたりする。そんな中で、突然一匹だけ体の重心がおかしくなったように変な泳ぎ方を始め、やがて死んでしまう。正直、そういう症状にまでなると手の施しようもないし、そもそもそれまでは何の兆候もなかったのに・・・だ。ある種「老衰」とか「自然減」に近いモノなのか・・・と自分で自分に都合良く解釈しているちんたである(^^;)。あと「死にやすい」のもう一つ。これは新たに他の魚を導入したとき、あるいはネオンテトラ自身を追加した時に落ちやすいイメージがある。これは、たぶん水槽の中のヒエラルキーみたいなモノの中でネオンテトラが最弱なせいもあるのではないかと思う。居住環境には鈍感だが、隣近所との軋轢にはナーバス、そんな奴なのかもしれない。心なしか毎日の餌やりでも餌に対して最後方に位置しているイメージがあるし。ちょっとでも気の強そうな魚を入れるときは相当心配する。先に「水質の変化に強い」と書いたけれども、印象としてはやっぱ「環境」の変化には強いが、「社会」の変化には弱い魚・・・というイメージだ。う〜んいじめられっ子なのか、ネオンテトラ。



ブラックネオンテトラ

 ネオンテトラが青いニボシだとすると、こちらは金色の帯を持ったニボシ。黒色の帯と金色の帯がすっとひかれているお魚。これがまた、体調の良いときは(あくまでも「良いときは」)絶品に渋い魚です。考えても見て下さいな、金色と黒色でっせ?あのセナが乗ってたこともあるJPSロータスと同じ色の取り合わせでっせ(なんなんだか?)。とにかく渋い。図鑑には「水草の前を泳がせると特に色が映える」と書いてありますが、ちんた情けないかな、水草がうまく育っていないのでブラックネオンテトラの真髄は味わえないでいます。

 この魚はどちらかというと丈夫なイメージがあります。あまり、大きな群で飼ったことがないのでよくわかりませんが、大きなトラブルでもない限り生きています。そんなイメージ。

 ちなみに、餌食いはネオンテトラより若干積極的。わりと元気な感じですね。



モンクホーシャ

 「トラブル」にも書きましたが、ちんた的にはこいつにはえらい目に遭いました。元々はシルバーの魚体赤い眼。シンプルな中にも主張するモノがあり、水槽の中でも比較的目立つ方の魚だと思います。性質はやや強いんだそうですが、うちの水槽では猛威をふるった(と思われる)魚でもあります。逆に「柔らかい水草は食べる」ということなんだそうですが、そういう所を目撃したことはありません。

 また、猛威を振るっていたのは2匹で水槽にいた時で、1匹になってからはなんの悪さもしなくなったので、「む〜こいつはつるむと恐くなるタイプかぁ」などと思っています(それではへたれである)。

 性質の強い魚と言われるだけあって、餌食いは良好。餌を投入すると真っ先に駆けつけてくるのがこいつです。ただ、彼のお食事は結構早くに満足してしまうようで、それでやっと他の弱いネオンテトラたちも食事にありつくことが出来る・・・見てるとそんな感じがあります。丈夫さとか考えるなら、サンプルが少なくて参考にならないかも知れませんが相当丈夫な方ではないかと思います。



ブラックテトラ

 ネオンテトラ、ブラックネオンテトラ等の体高の低いモノ、いわゆる「ニボシ」のような身体をした魚たちに対し、ブラックテトラは体高も高く、両側に眼の付いたヒラメが縦になって泳いでいるような感じです。水槽のレイアウトを考えた時に「う〜んニボシ系ばっかりが水槽の中にいるのもなぁ」と思い、ある種のアクセントとしてこの魚を投入しました。

 買ったときは体長2cmくらいでした。この頃はなんというか扁平ではあるものの、ネオンテトラより若干小さくこれはこれで可愛いモノでした。ところがこいつみるみる間に大きくなること大きくなること。今では5cmかそれを超えるくらいに育ってしまいました。身体の大きさは水槽の中でのヒエラルキーにも影響するのか今や我が水槽内で最強の魚として君臨しています。図鑑によっては「気性がやや荒い」としている図鑑もあるようです。

 ところが、このブラックテトラが他の魚に悪さをしてトラブルを起こしたような所は記憶にありません。もしかしたらご主人様の留守中に悪さをしているのかも知れませんがとりあえず見かけないのです。モンクホーシャと比べて、この差はなんだ(^^;)。思うに一つには体長2cmの小さな頃から徐々に大きくなっていったので、他の魚がそれほどストレスと感じていないのではないかと思います。強いことは強いんですけどね。餌の時間には真っ先に飛びついてくる魚の一つです。もう、餌やりのために蓋を開けた時から、水槽の上層をぐるぐる回って、完璧な哨戒体制です。そして餌が投入されるとあっという間にばくばく食べてしまう。あまり他の餌を食わせたことがないんですが、一番安い餌、テトラミンでもばくばく食べてくれるので、それはそれで安心です。

 飼い易さから言えば最上位ランクに位置するのではないでしょうか。丈夫。とにかく丈夫。病気の兆候も無し、入れてから1年間が過ぎても彼らは今だかつてなんの弱みも見せたこともありません。毎日毎日餌をばくばくばくばく食べています。ある意味、彼らがお亡くなりになったときが今の水槽の終わった時間かも知れません。



レモンテトラ

 今はいません。数匹入れていたのですが例のトラブルで全滅してしまいました。要はどっちかというとよわぞうなんだったんだ、と思います。

 図鑑で見るとぞの名の通り、レモン色のなんとも綺麗な体色をしています。ただ図鑑にはこうも書いています。「水質が良い時は体色が鮮やかなレモン色に・・・」と書いてあるのです。これ、要は「水質が良くないと図鑑のようにはならないよ」ということでもあります。

 実際、このレモン色を出すのは難しかったですねぇ。数ヶ月のうちに数回見ただけでしょうか。これは水質といっても水のきれい、汚いの問題だけではないようです。水は綺麗だったもの、うち(←自己弁護(^^;))。問題は、まぁ、これも水質なんだけどph、これがなかなかレモンテトラ用にあわなかったですねぇ。うちに来る水道水がそもそもph7前後で来るのですが、レモンテトラをはじめとする小型カラシン種はそもそもph5〜6くらいの弱酸性が適しているんだそうです。たぶん、このphの時が一番発色が良いんでしょうね。事実、これくらいのphにまでした時は結構良い色が出ていたものです。しかし、phはまた維持するのも難しい。そして、この時は薬品(phをある値まで下げる錠剤)を投入していたんですね。それで何とかなった。が、やっぱ薬品でなんとかしているというのはなんか悔しい。そこで正統的に「ピート」を使ってphを弱酸性に保とうとしたんですが、自然素材でやるとなかなかうまくいきませんでした。結局、図鑑的な色が出たのは数回。それでも熱帯魚ショップのレモンテトラと同等、もしくはそれ以上には良い色出てたと思うん・・・だけどなぁ(^^;)。

 ただ、まぁ、そういうふうにいい状態にするのになにかと苦労したのもあって、もう一度飼うのはどうかなぁとちょっと躊躇しますねぇ。あ、「図鑑レベル」にする事さえ考えなければ飼いやすい魚だと思います。(だいたい、そもそも他に飼ってる魚で図鑑レベルに仕上げてる魚があるのかよ、というのも、まぁ、ある。レモンテトラだけはこだわってみたかったのさ(^^;))



ゴールデンテトラ

 え〜ピーシーズの「熱帯魚・水草1400種図鑑」を見ると、「ゴールデンテトラ」と呼ばれる魚は二種類いることがわかる。表記としてはゴールデンテトラ(A)とゴールデンテトラ(B)と書かれている。藤子不二雄(A)と藤子不二雄(F)みたいなもんだろうか?

 こんな感じです。

ゴールデンテトラ(A)
ブルーラインの通称がある通り、
対側中央に青味がかかった縦条の
入るゴールデン・テトラ。身体を
輝かせながら水槽を活発に泳ぐ。
丈夫で飼育は容易。
ゴールデンテトラ(B)
以前から輸入されているタイプの
ゴールデン・テトラ。金色の体色
は、発光バクテリアの寄生による
ものとされている。丈夫で飼いや
すいテトラで、餌も何でもよく食
べる。
(資料:熱帯魚・水草1400種図鑑/ピーシーズ)


 正直、見た目全然別やんか、という感じがします。

 で、うちにはその(A)と(B)が両方います。別の図鑑に載っていたゴールデンテトラ(←これには(B)が載っていた)を見て、「うおお、こいつは入れたいぜえ」と思って、行きつけの熱帯魚屋さんに行くと「ゴールデンテトラ¥300」の水槽が。おお、入荷してる、ラッキー速攻ゲット。なんか身体が銀色っぽいけど、それはお店の水のせいだよね、うちにくればきっと金色になるのさぁ〜、と思って引いてきたんです。

が、いつまでも金色にはならない。

 なんだか違うよな〜、なんだろうこの青い筋は。手元の本のゴールデンテトラにはそんな筋入ってないしなー、でも、銀色っぽいけどなんとなくきらきらしてるから、細目で見れば金色に見えなくもない(見えないって(^^;))かな〜。なんて思っていたわけだ。それからしばらくして、ピーシーズの図鑑を手に入れ、眺めていると、

「ゴールデンテトラは2種類いる!(^^;)」

 いやあ、うそぉ!?てなもんです。もちろん欲しかったゴールデンテトラは(B)の方。ありゃま〜という感じです。それで諦めるのも良かったのですが、日に日に「金色のニボシ」に対する欲求は高まり、ある日、またいつもの熱帯魚屋で見ていると「ゴールデンテトラ¥300」そして泳いでいるのは紛れもなく金色のゴールデン・テトラ(B)。引いて参りました。そんなわけで、今、うちではゴールデン・テトラが2種類、水槽を縦横無尽に泳ぎ回っております。

 それにしてもゴールデン・テトラ(B)の金色って自分で光っているのでは無く、発光バクテリアの寄生によるものなんですね。これは魚に寄生しないと利かないモノなんだろうか?人間の頭とかに載せると頭が金色に輝くとか、全身に埋め込んで金粉ショ・・・(以下自粛)。

 さて、我が家のゴールデン・テトラ。魚体が目立ちやすいこともあって、ほんとに元気に縦横無尽に駆け回る姿がよく見られます。丈夫ってのは本当やね。モンクホーシャによる例のトラブル以外では落ちたこともありません。餌も一番安いテトラミンをばくばくばくばく食べます。よーくみてると、カラシンはみんなそうですが、口が上向きで表情がちょっと生意気です。「おう、なんでい?文句あるのか?」といっているような感じしか想像できません。

 それと、この魚、そんなに珍しい魚では無いと思うんですが、熱帯魚屋では見かけないというか入荷していないことも多いみたい(印象だけ(^^;))です。ネオンテトラみたいにいつもいつも束になって販売されているようではないような?どうなんだろ?



ハセマニア

 ハセマニア。黄色いお魚です。黄色い魚体に背びれ尻び尾鰭の先っちょに白い点がちょんちょんちょん。実物見ればこの特徴がはっきりとわかるんですが、まぁ、この特徴のおかげか、この魚を「シルバーチップテトラ」と称することもあるようですね。現に手持ちのピーシーズの図鑑の方ではハセマニア、もう一方の入門書の方ではシルバーチップテトラと書いてあります(学名なのかな?英文表記ではhasemania.nanaと書いてあります。  さて、このハセマニア。オレンジ色というか黄色というかそんな感じの魚体で、水槽の中でも結構目立つ奴であります。最初に熱帯魚ショップで見かけた時はレモンテトラと同じ水槽に入って売られていたんですよね。で、その水槽で見る限り、どう見てもレモンテトラよりハセマニアの方が黄色。全体のカラーバランスからしても黄色い魚が欲しかったちんたとしては迷います。目の前の現実を信じるか、図鑑のあの夢のようなレモン色のレモンテトラを信じるか。結果、図鑑を信じたちんたがその黄色を出すのに悪戦苦闘したのはレモンテトラの項で書いたとおりです。  さて、このハセマニア。非常にこいつもまた飼いやすい魚だと思います。例のトラブルの時に1匹残ったっきりになってしまいましたが、その最後の一匹はそれからずっとずっと元気に泳ぎ回っております。うちの水槽では珍しく一匹しかいない種類なので、個人を特定できる(?)貴重な存在でもあるわけです。餌も何でも食いますしね。元気もいい。逆になんの変化というか体調、体色の変化もないのでかえって印象に残らないという部分もあるます(ごめんよぉ)。

マーブルハチェット

 え〜うちにいた魚の中では水槽在籍日数最も短いんじゃないでしょうか?

在籍日数2日

 ごめんなさい。入居するなり、例のトラブルでお亡くなりになってしまいました。2匹入れたうち、1匹が翌日に、2匹目が翌々日にお亡くなりになってゲームオーバー。正直、どの本にも飼いやすいと表記されている魚のため、こうもそうそうにお亡くなりにさせてしまったのは、心が痛む、と同時に自分の未熟さにショック。さすがにハチェットともなると他のカラシンのような無茶な飼い方はできないのかなぁと反省。ちょっとびびっているのでしばらく再導入の日は無いでしょう(^^;)。

 さて、この魚は熱帯魚ショップで見れば一目瞭然なのですが、水槽の表層に吸い付いたように居続ける魚であります。ただひたすらに表層を泳ぐ。そういう性質からも、水槽内の「絵」としてのバランスを考えると入れたくなるんですね。ネオンテトラをはじめとするカラシンは底層〜中層が主な活動領域です(たまーに表層の方へ行きますし、餌が入ったときはそれこそ猛然と水面へ向けて全力ダッシュです)。そうすると、表層のあたりがぽっかり空間として空いてしまうわけで、これを埋めるために導入したい・・・そう思ったわけです。で、数あるハチェットの中でも最も飼いやすいとされているのが、このマーブルハチェットです。・・・飼いやすいから引いてきたんだけどなぁ(^^;)、速攻落としてしまいました、ごめんなさい(^^;)

 そんなわけで、なんというかこの魚にはひたすらごめんなさいというほかないわけです(^^;)



オトシンクルス

 さて、”あまり長いこといなかった魚シリーズ”になってしまいますが、このオトシンクルスもうちの水槽にはあまり長いこといなかった魚の一つです。

 うちの水槽に入っている魚をネオンテトラ、ブラックネオンテトラ・・・と一種類ずつあげていくと少し熱帯魚に詳しい方ですと気づかれるかも知れません「お、カラシン水槽だな」と。そう、別にこだわっているわけではないのですが、小さい魚、飼いやすい魚と選んでいるうちにいわゆるカラシンの仲間といわれる魚ばかり水槽にいることになってしまいました。もちろん「カラシン水槽」としてカラシンばかりをテーマにした水槽をコーディネイトされる方もかなりいるようですから、別に悪いことではないんですけどね。ただ、ちんたの場合はカラシン水槽になったのは半分以上成り行きです。

 前置きが長くなりました、このオトシンクルス、カラシンではありません。うちの水槽来場者のうち唯一の非カラシンの魚です。このドジョウのような(というかドジョウの一種らしい)オトシンクルス、こいつはいろんな熱帯魚愛好家にある使命を与えられて水槽に投入されることが多いです。その使命とは「水槽内の藻を食べること」です。こいつ、主な食事はなんです。

 で、ちんたも熱帯魚を飼い始めて数ヶ月、苔に悩まされ始めました。のでお約束としてオトシンクルスを投入したわけです。

 で、効果のほどはというと、まぁ確かに食うことは食いますが・・・という感じでしょうか。日がなずっと、苔を食べてます。食べるというか舐めているという方が正確ですかねぇ。ただ、それほど劇的に藻が無くなったというわけでも無いような気がします。それでもとにかく起きている間中ずーっと口を動かしてガラスや水草にへばりついてレロレロやっています。ガラスにへばりついているときは吸い口がこちらを向いているのですがディープキスもかくやというくらいせわしなく動かしています。お好きな方にはたまらないかもしれません(?意味不明)。まぁそれもあって、あまりビジュアル的にかっこいいとか綺麗とかの部類に入る魚ではないような気がします。「かわいい」という人はいるかもしれませんけど。

 ガラスから離れるとたいてい水草の上でやっぱり苔を舐めていたりします。ガラス以外の場所にいるときはかなり見つけにくい魚です。よく見失ったモノです。

 この魚もうちでは長いこと暮らしていないんですけど、彼の死因は何だったんだろう?と考えると、一つは永遠の課題、「水質が悪かったのかなぁ」というのもありますが、もう一つは、あまりの苔の大量発生に業を煮やしたちんたが「苔除去剤」なる薬品を投入したので餌が無くなっちゃちゃって餓死したのかもしれない・・・という反省もちょっとあります。ごめんなさい(^^;)。



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