オリジナルCGの習作。(クリックすると800×600ピクセルに拡大)
ハイダイナミックレンジ合成(HDR)という写真技法の一種を応用し、1枚のJPEG画像から作成したもの。
本来HDR合成とは、輝度・露出の異なる複数枚の写真を合成してよりリアルな写真にするための技術である。今回はこれをかなり強引に応用し、擬似的な効果を引っ張り出した。
元はRAWというより汎用性の高い形式のファイルを用いるのだが、今回はJPEGという最も一般的な画像ファイルを用いたところに特徴があるといえるだろう。
ちなみに下が元になった写真。
以前からノヴェルゲーム(ヴィジュアルノヴェルとも呼ばれる)の製作に関心があったのだが、これは一種のデジタル紙芝居である。
つまり素材として登場人物の絵の他に背景が必要であり、私は特に後者の確保に腐心していた。
が、写真を「リアルな絵」にしか見えないように加工できるなら、その苦労も大部分を解消できる。
やり方を勉強して三時間ほど経った時点での作品だが、突き詰めていけば使える技術になるかもしれない。
上の一枚も、絵のように見えるが実は私が写真を加工したものである。大体、一枚の製作に五分から十分ほどかかるが、一から絵として描くのに比べて格段に作業時間は短縮される。
ただし素材(もとの写真)によっては、充分な効果が得られず使い物にならないことも。