タイトル | : Re: 樹怨Act4 |
投稿日 | : 2015/07/16(Thu) 22:45:57 |
投稿者 | : 徒然地蔵 |
参照先 | : |
執筆お疲れ様です。まさに堂々の完結ですね。
里枝の樹となる選択ですが、前向きな気持ちで決めたこととは言え、
やはり痛ましさや宿命的なものを感じました。
柵良の「よいことなどなーんにもない。」の言葉も一理あって。
樹怨のことがある。トモエやサトのこともある。
森の仲間と樹として生きることに親しみが生まれているのも分かる。
けれども、智也と普通の家庭を持つこともかけがえのないことであるはず…!
そう思いつつも、一方でそういうラストでは物語が満たされないとも思われ、
結局はないものねだりな訳で、やはりこのラストしかないですね。
鍵屋さんは今回ヤラレ役でしたがかなりオイシイ役回りでした。
冷静で頭脳明晰ながらもとぼけたところがある鍵屋さん。
うーん、やはり999の車掌さんイメージです。
他の美少女戦士たち(健一氏含む)もラストに相応しい決めっぷり。
里枝の望みに向けての一致団結は爽快でした。
特に柵良は物語の要を取り仕切るといういい仕事をしましたね。
直前にチャージした牛タンがよかったのでしょうか(笑)
智也は二度目のテレビ局人生を報道マンとして生きます。
バラエティのUプロ人生に加えて報道マン人生とは。
智也はいいかもしれませんが、里枝はこれまで以上に待たされる生活ですね。
そしてラストは子連れの家族が二つの樹を見上げて終わるという
何とも意味深なそして情緒的な風景描写でした。
当初予定ではこの家族が智也と里枝だったと思うと何か切なかったです。
でも、最後には智也が樹となり里枝と末永い時間を過ごしたのを
想わせるシーンはすごくドラマチックでした。
人が樹となるという智也と里枝の物語、
樹怨というタイトル名を冠するキャラを巻き込み終局を迎えた訳ですが、
筋の練り直し、フラグの回収など、大変なことが多かったと思います。
キャラが勝手に動いてくれるまでに成長していたとは言え、
様々なピースを繋ぎ合わせながら、見せたい彼らの活躍と選択へと
導いていくのは並大抵の労力ではなかったと思います。
幾人ものキャラを交えてセカイ系を展開、そして大団円。圧巻でした。
総力で描かれた樹怨ワールド、いえ、風祭ワールド。
以前から取りざたされていた風祭大戦争ですが、
私の拙著をきっかけに描かれることになり(?)大変光栄に思っています。
そして里枝と智也の物語をここまで育てて頂き感謝の念で一杯です。
ありがとうございます。
(未回収フラグは、白蛇黒蛇はさておき、Drナイトくらいですかね(笑))
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