タイトル | : Re: 樹怨Act4(第拾六話 |
投稿日 | : 2015/07/07(Tue) 23:54:07 |
投稿者 | : 徒然地蔵 |
参照先 | : |
前回に引き続いて今回もとっても切ないお話しでした。
前半、開発による里枝の樹伐採イベントが発生しましたが
これは心が痛かったです。智也と気持ちがシンクロしました。
もう切らないでと何度も思いました。
そして樹がなくなったときの喪失感。
開発によって愛おしい風景と大事なものが失われる悲しみを感じました。
物言わぬ樹、でも生きていて特別な意味を持つ樹、
それが、智也にインスピレーションを与えながら人為の前に伐採される。
もう悲しさで心が一杯になりました。
財団Kのバカヤロォ!森を切り開いて作るテーマパークなんかいらない!
黄金の果実探しの余波でなんてことを!と思いました。
でもこれらも大事なステップだったのですね。
挿し木によって蘇る樹の生命。
いきなりの8年の経過は、時空を超えて創造された世界とは言え
少し気の遠くなる気がしました。智也にとってはリアルに8年だった訳で。
そしてここでもかなりドキリとさせられました。
黒蛇堂の喪失。
預け物も一緒に行方知れず。またしても呆然としてしまうような喪失感。
古物商的な情緒ある店がコンビ二に変わっているのは何かリアルです。
ここでトモエ再出現、『よっみの…はてぇ〜』の歌がすごく心に染みました。
そして回復した森の中へ。忌まわしい開発の消えた森。
そこでの智也の記憶復活と里枝との再開シーンは
もうグッときまくりました。
これが絆の力。これが愛の力。よかった。本当によかった。
樹怨も憂う必要の無い自らの立ち位置を再認識。
鍵屋さん、いい仕事しました!
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