ドラム遍歴

管理人が今迄に所有したドラムセットを紹介するコーナーです。 
今の所有セットにたどり着くまで如何に遠回りしたかという計画性の無さが暴露されるコーナーでもあります...(^o^;

Pearl Rock'n Roller  最初のはパールのシルバーフラッシュ色の前期モデルRock'n Rollerセットでした。
 これは、パールの初心者向けセットで、バレンシアセットの後継モデルだったと思います。買ったのは中1の頃だったので、1975年だった筈です。 値段は\57,600。消費税も無い頃でしたから商品は\57,600だけ、で、どらは二光の通販で (^-^; 買ったのでそれと送料の\1,500の計\59,100です。
 初心者向けとは言え、当時中学生になりたてのどらには高額な買い物でした。そんな大金(ビバお年玉\(^O^)/)を出してまで欲しかったんですね。ドラムに相当憧れが有ったみたいです。
 このセット、タムホルダーがリンゴのセットに付いていたSwiv-O-Maticみたいで良かったんですよ。じきにモデルチェンジされるとそのホルダーも違う形のものになってしまいました。セットの大きさも20インチベースでリンゴの一つ目のセットと同じ、シンバルホルダーがバスドラムに付いていたり、スネアドラムスタンドの形もリンゴのと似ていたし。違うところも沢山有りましたけどね。
 で、これはいとこのお兄さんに買って貰って次のセットへと行くわけです。
Pearl Wild Wing  2番目のセットは高校生の頃買ったパールのWild Wingですが、セットで買わずに3点の組み合わせで(Wild Wingセットは標準がツィンタムセット)買いました。スネアドラムは単体で木胴(メイプル)のG314で\40,000ちょっとでした。 
 この頃はリンゴの様なオイスターブラック色のが欲しくても国内3大メーカーの何処からもそんな色は出ていませんでした。 だから仕方なくブルーフラッシュ色。サイズは22インチベースの物にしました。 後に、同じ組み合わせで20インチベースのものも買って同時に持っていました。 バスドラムのヘッドは元々その頃流行りだったブラックヘッドに白で「Pearl」のロゴが入ったものでしたが、某楽器店で見つけた当時の現行ラディックロゴ付きのものに交換しました。 オイスターブラックは手に入りませんでしたが、セッティングだけでもリンゴと同じにしようと写真集と見比べながら一生懸命セッティングしてましたから既に今のセッティングと同じになってます。
 ずっとこれを使っていましたが、就職後3〜4年経ってコピーモデルを買うと同時に手放しました。
Fan club copy model  1990年にファンクラブから発売されたもので、待ちに待ったオイスターブラック色でしたが、楽器としての出来はいまいちでした。
 このセットがファンクラブから発売になった時、同時にラディックの復刻版も発売になっていたんですが、このコピーモデルが\138,000だったのに対して復刻版は\298,000だったので考えた末コピーにしましたが、この選択は間違ってました。
 これ、実は20インチベースなんですが、その20インチのバスドラムに本物では8本のところを10本ラグをつけてありました。その他もセットに付いてきたシンバルは全く鳴らないまるで練習用のプラスティックシンバルの様なものだったり、そのままでは全然使えないものでしたから色んなパーツを交換してました。 スネアスタンドとハイハットスタンドはパールのものを使っていました。
Ludwig Vintage FAB-4 piece Outfit  1994年か1995年頃買ったリイッシューモデル(ヴィンテージの復刻版)です。 上で買い損ねた復刻版に近い仕様ですが楽器店によって更に60年代のものに近づけて有ります。

現行のリイッシューと違う点は

  • タムホルダーがレール式になっている(※2016年4月現在最新のものは現代風になったレールマウントで発注可能)
  • カバーリングが現行では70年代のボーリングボールタイプに近い(※2016年4月現在のVintage Black Oysterフィニッシュはかなり出来が良く60年代のものに近くなっている)のに較べ、より60年代のものに近い
  • バスドラムの脚が現行では太いものをつかっている(※2016年4月現在のLegacy Mahoganyシリーズのものは60年代の折り畳み式のものに近いものを採用)が、70年代のものと同じ細身のアークスパーになっている。
  • バスドラムのテンションボルトが現行ではタム類と同様のところをT字型のものを採用している(除く最下部の表裏4本)
  • 各ドラムのラグが現行ではスモールタイプのところ(※2016年4月現在は60年代と同様にラージとスモールのラグを使い分けている)をレギュラーサイズのものを採用
  • バスドラムのフープにインレイが入っている(※2016年4月現在のものには入っている)

 こんなところでしょうか。

値段は\360,000でした。 上で\298,000のを買っていたらこれを買うことは無かったと思います。
 現在も所有。

Fan clug copy model  そしてこれが、1996年頃に買った2台目のコピーモデルです。
 先にリイッシューを買っているのに何でコピーなんて買ったの?っていう声も聞こえてきそうですが、リイッシューは22インチベースで、イメージとしては"A Hard Day's Night"の頃が好きなので20インチベースのものが欲しかったんです。 それに20インチなら部屋に出しっぱなしにしておいても小柄で22インチよりは場所を取らないというのも有りました。 1台目で痛い目に遭った点が改良されていたというのも買う決断をしたポイントでした。 ただ、幾つかの点はやはり要改良で、新品のうちから要修理の点も有りました(^_^; そうやって修理して改造して、最終的にどこを弄ったか判らなくなる程色々触りました。 最後にはタムホルダーとバスドラムの脚はヴィンテージに交換して、スネアスタンドとハイハットスタンドもヴィンテージのを使っていました。
Fan club copy model Jr.  写真だと何だかプラモデルか何かに見えますが、ファンクラブ製のジュニアモデルです。\52,000だったと思います。
 これはほんとの衝動買いでした。 会報に紹介されていたのを見て練習とかちょっとしたセッションみたいのに使えるかなと思って買ってしまいました。
 実際使ってみてどうだったかというと、やっぱり小さいので音的にはそういう音しか出ないんですね。で、小さすぎてポジションも普通のセットを叩く様なポジションがとれなくて練習に使うにもちょっと...ってことで丁度経済的にも苦しかったこともあって売りに出しました。
 暫く買ってくれたお店の客寄せパンダになってました。
 かわいいので置く場所さえ困らなければビートルズファンの家のちょっとしたインテリアにはいいですよね〜
Ludwig Super Classic  2000年に買った22インチベースの1966年製ヴィンテージ(スーパークラシック)です。 リンゴが使っていた物とほぼ同時期に製造されたもの。
 ずっとヴィンテージの購入は検討していましたが、あまりの高価さ(100万円以上とか...)にひき気味になっていたところ、ネットでヴィンテージとしては破格のものを見つけて漸く念願叶って買うことが出来ました。 ¥470,000位でした。
 安いだけに多少の難は有りましたが、その分いいところも有って十分値段に値するものでした。いえ、値段以上だったかも。
 スタンド類は付属していたものがヴィンテージとは言えリンゴのと違うものだったので別途探して貰って買いました。 ハイハットスタンドのみリンゴのものより幾分新しいものですが、写真では違うスネアスタンドもリンゴのものと同じものを買いました。
 因みに付属していたスタンドは当初上のコピーモデルと一緒に使っていたものです。
2005年5月追記
 ハイハットスタンド他も全てリンゴと同じモデルを買い、タムホルダーがSwiv-O-Maticで無い以外は一部ドラムの仕様を除いてほぼリンゴの使用していたものと同じとなりました。
 現在も所有。
Ludwig Down Beat  2002年に買った20インチベースの60年代ヴィンテージ(ダウンビート)で、リンゴが'63頃使っていたものと同型。ワシントンDCライヴやエドサリバンショウで見られるのがこれ。
 上のと同様、ネットで見つけましたがオークションで買ったものです。こちらはカバーリングが貼り替えて有って、内面のホワイトコーティングもオリジナルでは無いので相場とは相当かけ離れて\200,000程度と格安でした。
 スネアもスタンド類も付いていなかったのでスネアスタンドとハイハットスタンドは上記の通り、元々22インチのヴィンテージに付属していたものを使っていましたが、現在はスネアスタンド、HHスタンド共にリンゴのものと同じものに買い直しました。 ペダルはスピードキングが付いていました。シンバルはヴィンテージの14インチのハイハットと18インチのクラッシュが付属していましたが、ハイハットはいい音がするので使って、シンバルは1枚だけヴィンテージだと浮いてしまうので16インチと20インチの現行ジルジャンを買いました。
2013年にTTホルダーをリンゴ同様RogersのSwiv-O-Maticに交換しました。
 スネアはずっとコピーを改造したものを使っていましたが、漸くセットと同じカバーリングに貼り替えたジャズフェスティバル(リンゴのものと同じモデルの年式違いLudwig fans写真館60's Down Beat参照)を購入しました。
 コピーのスネアもたまに使っています(これ、弄りすぎて愛着が湧いて手放せません)。
 現在も所有。
Pearl Rock'n Roller 2  2009年に買ったパールRock'n Rollerの後期モデルです。
色はヘアラインシルバーですが、初めて買ったRock'n Rollerが懐かしくてつい衝動的に買ってしまったものです。
前期モデルとの違いはBDの脚とTTホルダーです。
HHスタンドとBDペダルは未だレストア出来ず使っていませんが、スネアスタンドも健在でした。 付属して来たシンバルスタンドは当時の上位モデルでダブルレッグのものだったので、HHスタンド共に20"セットのラディックのものを一緒に使っています。BDペダルは以前から当時のものを持っていたので、それを使用しています。
スネアも全く問題の無い状態ですが、写真の使い慣れたコピーモデルを改造したものを使っています。
購入時は全体的に埃にまみれてメッキ類も錆びかけて居る状態でしたが、時間をかけて磨き、欠品だったBDフロントフープやT-ハンドル、Pearlロゴのフロントヘッド(写真ではBEANESのものでLudwigロゴ)を取り寄せ、ねじ山の潰れたラグを交換して完全復活させました。
現在も所有。

 これ読むとファンクラブ製のコピーモデルって全然使えないんじゃないかと思う方も居ると思うので、一応ファンクラブとコピーモデルの名誉のために書いておきますが、最低限数箇所の改善で十分実用に耐えるコストパフォーマンスの高いセットだと個人的には思ってます。 だって、\138,000ですよ。 こんな値段でオイスターブラック色の一見すればリンゴのラディックと同じものに見えるセットが手に入るんだから考えように依ってはかなりのお得なセットです。 このページを見て貰っても解りますが、ギターなんかは随分昔からコピーモデルっていうのが有りましたが、ドラムに関してはファンクラブがこれを出してくれるまでは手軽に手に入るオイスターブラックのセットなんて無かったんですから。 
 今でも売ってますから(改訂、2005年5月現在販売終了につき取扱無し。購入ガイド参照)、ドラムにそんなにお金を掛けたくないコピーバンドのドラマーさんなら十分買う価値は有ると思います。 それに、ちまちまと改造していくのも結構楽しいんですよ。

 と、こんなわけで実に10セットものセットを買ったり売ったり買ったり売ったり...改めて自分で驚きました...(^^; (あ〜、冷や汗ばっか)

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