[01] 「ア」=「ひとつ」[1] | |
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・a boy. ・a book. ・a box. 懐かしの基本英語。 [a](ア)は、言わずと知れた「1個」を表す「冠詞」ですね。 「ア」と聞いて思い浮かぶ数は「1」・・・[ア=1]これが普通でしょう。 「いや、オレが思い浮べるのは「4」だ」 「アタシは「8」を思い出すよ」 こんなヘンクツはいるはずもないが、やはり語呂は感覚に素直でありたい。 {邪鬼流基本型」は、この普通の素直な感覚を原則にしています。 このあと、例外的なものも述べて行きますが、「基本は素直」です。 そのことが、どんな音(カナ)でも特定の数字に読み換えることができ、 語呂として簡単に覚えられ、元の数字に戻すときに間違うことがないのです。 以下、この原則にこだわりながら、邪鬼流数字符の解説を述べて参ります。 |
[02] 「イ」=「1」に限定 |
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「イ」が「イチ」[1]になるのは普通の感覚ですね。 ところが「五六七八」を「イ・ム・ナ・ヤ」と読むという和風の問題があります。 確かに [イ=5] とするのは捨て難い魅力がありますが、 邪鬼流ではこれを不採用とし、[イ=1]に限定しています。 「イ」を「1」としたり「5」としたりすることでの混乱を避けたいのです。 「イシカワ(石川)」が「1450」か「5450」か迷うようでは、語呂合わせの意味がない。 しっかりと数字を特定できることが語呂のイノチでしょう。 という訳ですから、「5」を「イ」として使いたい人は、それに限定するのが本則でしょうね。 「5」も「1」も「イ」として扱うのは、絶対に認めるべきではないと信じます。 「頑固」? 「堅い」? いや、これでいいのです。 基本原則を堅持しなければ、共有の語呂は維持できないと思いますから。 |
[03] 「ウ」=「5」 麻雀語 | |||||||||
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麻雀語(中国語)では「5」=「ウー」 「五六七八」が「ウ−・リュー・チー・パー」だから、ジャン党でなくても馴染みでしょう。 [ウ=5]です。 ただ、「長音の[ウ]としては使用しない」を原則にしています。 数字符(語呂)から数字に還元するときの確実性を重視したいのです。
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[04] 「エ、オ」=「0」 |
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「エ」⇒「円」⇒「○」 という連想で、[エ=0]。 「オ」⇒「オー」⇒「O」 という連想で、[オ=0]。 どちらも素直に受け入れられるものと思います。 まさか「エ」や「オ」から「5」やら「6」やらを連想することはないでしょう。 また、この場合の「0」も、「エ列」や「オ列」の長音に使用することはしません。 前記「ウ」の部に示したと同じ見解です。 |
[05] 「カ、ケ、コ」=「5」 |
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「コ」が「5(ゴ)」と結びつくのは容易に思い付きます。
[コ=5]です。 ここでは「カ」「ケ」との結びつきを考えてみます。 数詞に 1個 2個 があり、1箇 2箇 とも表し、1ヶ 2ヶ と書いたりもします。 文書の箇条書きは「カジョウ」ですが、これらを合わせると、 「個・箇・ヶ・カ」はすべて「コ」の仲間と見て良いでしょう。 そしてまた、「ケ・カ」から他の数字を連想することがなければ、 [カ・ケ・コ=5]と括ってしまうのがベターと思います。 濁音を含め、[ガ・ゲ・ゴ=5]とするのも特に問題はないでしょう。 |
[06] 「キ、ク」=「9」 |
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「九」は「キュウ、ク」と読むことから、
[キ・ク=9] とします。 そして当然ながら [ギ・グ=9] と濁音を含めます。 |
[07] 「サ」「タ」「ソ」=「3」 |
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「サ・ザ=3」 当り前ですね。 さて、アメリカ辺りでは「サンキュー」を「タンキュー」と発音したり、 [th]が[t]になまることが多いようですね。 そこで「タ」は「サ」と同類の数字符(音)と考えました。 「タ・ダ=3」 としましょう。 大阪に「十三」(ジューソー)という地名があります。 「省三」(ショーゾー)とか「信三」(シンゾー)という名前もよくあります。 これを例にして「ソ・ゾ=3」 を採用します。 |
[08] 「シ・ス」=「4」だけど |
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「4」は「シ」だし、麻雀語の「スー」だから、
「シ・ス=4」は受け入れ易いですね。 しかし、濁ったときは「ジ・ズ=2」 とします。 つまり「二郎・二男」(ジロー・ジナン)を基に考えるのが無難と思うからです。 「進行」(シンコー=45)、「人口」(ジンコー=25) は分かり易いけれど、 例えば「浜寿司」が(ハマズシ=8024)なのか(ハマスシ=8044)なのか、 個人の読み癖を混同しないようにしたいものですね。 |
[09] 「セ」「テ」=「7」 |
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「セブン」の「セ」・・・「7」としましょう。 濁りも含めて 「セ・ゼ=7」 とします。 アメリカ語が「th」=「t」となまるのを耳にしますが、 「劇場=テアトル」を思い浮べると分かり易い。 「テ・デ=7」 も採用します。 「テ・テン=10」とする異論もありますが、 邪鬼流では混同防止のため不採用です。 |
[10] 「チ」=「7」、「ツ」=「2」 |
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「7」は麻雀語の「チー」、「2」は英語の「ツー」だから、
「チ=7」「ツ=2」 ですね。 でもこれが濁ると「ヂ=ジ」、「ヅ=ズ」となって、同類一括にする方がよいでしょう。 だから、「ヂ・ヅ=2」 とします。 |
[11] 「ト」=「10」 |
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「ト」を数字符とするために、「10」を採り入れました。
2数字を1音で読む特例です。 濁りを含めて、「ト・ド=10」 とします。 ただし、[10の位]を「ト」とするのは避けることとします。 「トンビ」=「11」(101)、「豆腐」=「12」(102)、 「父さん」=「13」(103)、「同心」=「14」(104)など、 いずれも( )内を正とします。 また、「10」=「テン」から、「10=テ」としたいところですが、 邪鬼流では「テ・デ=7」 で統一します。 更に、三十一(ミソヒト)文字、三十日(ミソカ)のように、 「10」=「ソ」 も有力な読みですが、これも不採用としました。 邪鬼流では「ソ・ゾ=3」 で統一します。 |
[12] 「ナ」=「7」 |
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あったりまえだけど、「ナ=7」 だよね。
なんにも言うこと、付け加えることはありません。 |
[13] 「ニ・ヌ・ネ」=「2」 |
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「2」は「ニ」だから文句なしですが、あとは強引です。 「ヌ・ネ」を数字符にしたくて、「ニウ ⇒ ヌ」、「ニエ ⇒ ネ」と、 思いっきりなまってみました。 「ニ・ヌ・ネ=2」 です。 強引だけど、他の数字と混同することがなければ、OK だと思っています。 |
[14] 「ノ」=「0」 |
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「0」は何にもないから「ノー」(no)という訳で、 「ノ=0」 は、印象的に理解出来るでしょう。 |
[15] 「ハ・ヘ」=「8」 |
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「ハ」と一緒に「ヘ」も「8」に入れました。 「ハーイ」というのも「ヘェ」というのも、同じ返事の仲間。 そう気軽に考えれば問題はないでしょう。 濁音・半濁音を含め、「ハ・バ・パ・ヘ・ベ・ペ=8」 とします。 [蛇足] 「8」(ハ・ヘ)は、「テニヲハ」には使いません。混乱を避けるためです。 「鬼は山へ帰った」 の「ハ⇒ワ」=「0」、「ヘ⇒エ」=「0」 というように、発音通りにします。 (点字も同じように考えていると思います。) |
[16] 「ヒ」=「1」 |
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「ヒ・フ・ミ」の「ヒ」です。 濁音・半濁音を含め、「ヒ・ビ・ピ=1」 となります。 「7」を「ヒチ」となまって、「7」に当てる・・・のは一般的ではありませんね。 |
[17] 「フ」=「2」 |
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「ヒ・フ・ミ」の「フ」です。 濁音・半濁音を含め、「フ・ブ・プ=2」 となります。 蛇足のゴタクは・・・ありません。 |
[18] 「ホ」=「4」 |
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英語読みの「フォー」から、「ホ」をあてます。 濁音・半濁音を含め、「ホ・ボ・ポ=4」 となります。 流行りの奇声「フォーーー!」は全く関係ありません。 両手のピース(V)を合わせたら「4」になる?・・・ どうぞ、ご自由に。 |
[19] 「マ」=「0」 |
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「0」は丸いから「マル → マ」。 「マ=0」 素直にそう感じてもらえば結構です。 |
[20] 「ミ」=「3」 |
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「ヒ・フ・ミ」の「ミ」です。 「ミ=3」 コメント不要の数字符ですね。 |
[21] 「ム・メ・モ」=「6」 |
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「6」を「ムッツ」の「ム」と読むのは異論のないところ。 「メ」「モ」は、数字符として認知(?)するための苦肉の策です。 「ムエ ⇒ メ」「ムオ ⇒ モ」と、これもしっかりなまりました。 他に類似音の数字がないので、採用です。 「ム・メ・モ=6」 で納得して下さい。 |
[22] 「ヤ」=「8」 |
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「8」は「ヤッツ」の「ヤ」で決まり・・・ですね。 誰が何と言おうと、「ヤ=8」 です。 |
[23] 「ユ」=「7」・・・認めて、ネ |
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いわゆる「五十音」のすべてについて、
「数字符の基本」としての理論付けをいろいろと考えて来たのですが、
最後まで残ったのが「ユ」です。 これまでも半ば強引な理由付けをしたものがありますが、「ユ」だけはお手上げ状態。 が、「【ユ】にあてる数字」を求める方が多く、ずっと悩んでいました。 ある日、ふとユメ・マボロシと浮かんだのが、「7」に「アンダーライン」です。 [ 7 ][ 7 ]・・・これって、立派に「ユ」に見えるではないか。 大喜びで「ユ=7」 に決定しました。 「残り物に福」です。最後まで残った「ユ」に「ラッキー・セブン」が待っていたのです。 「湯川秀樹」さん、「三島由紀夫」さん、「優香」さん、「真由」さん、 「裕次郎」さん、「あゆ」さん、「郵政公社」さん、お待たせしました。 「ユ」は「アンダーライン」で強調した「ラッキー・セブン」です。 |
[24] 「ヨ」=「4」 |
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「4」も「ヨッツ」の「ヨ」で当然・・・ですよね。 これはもう、異論があるはずのない 「ヨ=4」 です。 |
[25] 「ラ・リ・ル」=「6」 |
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麻雀語の「リュー」を原点にします。 「リュー」→「リ」、同じく「リュー」→「ル」・・・とします。 次に「ル」をなまって拡大し、「ルア」→「ラ」 強引ですが、「ラ・リ・ル=6」 は、 他に類似音の数字がないので、納得して下さい。 |
[26] 「レ」=「0」 |
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「ゼロ」が幅を利かして忘れがちなのが、日本語の「零(レイ)」です。 「レ=0」 も、しっかり活用しましょう。 |
[27] 「ロ」=「6」 |
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「6」は「ロク」だから「ロ」・・・これまた結構。 文句なく 「ロ=6」 です。 |
[28] 「ワ」=「0」 |
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「0」は丸い「輪っぱ」だから「ワ」。輪になった「和」です。 和やかに 「ワ=0」 と行きましょう。 |
[29] 「ヲ」=「0」 |
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現代仮名遣いでの「ヲ」は、「テニヲハ」(助詞)だけで使います。
しかも発音は「オ」です。 「ヲ」=「オ」=「0」 と考えて、問題はないでしょう。 「ヲ=0」 とします。 ここまで来て、ちょっとした発見です。 「テニヲハ」の邪鬼流表記は「ハ⇒ワ」「ヘ⇒エ」「ヲ⇒オ」だから、 この数字符はすべて「0」になるんですね。これは愉快。 |
[30] [邪鬼流数字符]基礎の弁 |
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1.[邪鬼流数字符]の基礎は、「語呂」を「元の数字」に戻す・・・ということにあります。
数字をなんと読むか・・・ではありません。 「ヒフミヨ」の元の数字は「1234」ですが、 「1234」は「ヒフミヨ」とは限らない。 「異人散歩」でも「美人雑誌」でも「味見用」でも「肘殺法」でもいい。 「数字をなんと読むか」は語呂の作り手側のことであって、 その「邪鬼流」を活用するためには、「アイウエオ」「カキクケコ」「イロハニホヘト」など、 すべての仮名を数字に読み替えられるのが基本になります。 「アイウエオ」⇒「11500」で、「カキクケコ」⇒「59955」で、 「イロハニホへト」⇒「16824810」となるのが、 誰でもスムースにできることを基本としています。 そこで、どんな単語や文章でも数字に置き換えて行く練習をオススメしているのです。 2.「あいつんち」の語呂は、あくまでも「邪鬼流」です。個人の束縛はしません。 個人としての場合、極言すればどの数字をどう読んでも自由です。 ただ、個人的にでも混乱を避けるためには、最小限のルール化が必要でしょう。 邪鬼流で「イ=1」に限定しているが、これを「5=イ」と読むことも可能です。 「イタリア」・・・「1361」か「5361」か、 「大井川」・・・「3150」か「0550」か、・・・後で迷うのは困る。 どちらかに決めておく方がベターでしょう。 「イ」は「1」か「5」か、 「ソ」は「3」か「10」か、 「テ」は「7」か「10」か、などなど・・・ 「邪鬼流」で特に統制している語呂は、個人的ルールを定めるのが望ましいと思います。 3.「冗語」は一切認めない こと 「邪鬼流」では「冗語」を認めていません。 「冗語」とは、「語呂」ではない文字・単語などを言います。 なぜなら、「数字符」とは「数字を意味する音(仮名)」であって、 「語呂」として示した以上、「数字を意味しない音(仮名)」が存在すると、 混乱の元になるからです。 並んだ仮名(つまり数字符)のすべてが数字を意味している・・・これが「邪鬼流」の特徴です。 4.語呂作りを楽しみたい方へ ・・・ 以上のことをご理解頂いた上で、「邪鬼流」でも「準・邪鬼流」でも大いに活用し、 楽しい語呂作りを楽しんで下さい。 |