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『サーキットの鹿』公演に寄せて 先日、『パイド・パイパー』(ネビル・シュート著/池 央耿訳/創元推理文庫)を読んだ。宮部みゆきが絶賛しているので紹介するまでもないのだが、面白かったので一言。 Qui-Ta (『サーキットの鹿』パンフレット掲載のものを一部改稿) |
物語は私が、十二歳の冬のことであった。月曜夜8時から10チャンネルで鹿賀丈史を観ながら「時は金なり」と改めて感じ入る一方で、ふと「最近デカダンが足りない」などと思ったりしたものだから、2ちゃんねるを観ることにした。 (中略) そしていまは、すべてに思い当り、年少のその早合点が、いろいろ複雑に悲しく、けれども、私は、これを、けがらわしい思い出であるとは決して思わない。なんにも知らず、ただ一図に、僕もよごれていると、マジレスしたその夜の私を、いつくしみたい気持ちさえあるのだ。私は、たしかにかの理想主義者にちがいない。嘲うことのできる者は、嘲うがよい(ピュア 2002年 6月吉日 演出家 (『サーキットの鹿』チラシ掲載) |