FCR SETTING Vol4

『ZZRとFCRの格闘記』 セッティング2


FCRの初期出荷状態で基本的にその車種用にセッティングされているとはいえ、それはレース仕様にチューンされたエンジンで、しかもファンネルの使用を前提としています(一応RACE USE ONLYだし)。これではスタンダードのエンジンにパワーフィルタ使用ではどうしても濃すぎるセッティングとなりますので、必ずリセッティングが必要になってくるわけです。更に気圧の変化や気温や湿度といった気象条件にも左右されるので、いくらセッティングが出ていても峠に着いた頃にはへたれ状態になったりします。カシオのプロトレックは必需品?(でも実際便利かも)

あとセッティングに必要な工具ですが、最低以下の物を揃えましょう。

ラチェット
(12mm/8mm)
ガソリンタンクを外す時に必要です。車載工具のスパナだと使いづらい。
スパナ
(14mm/6mm)
MJを外す時に使用します。できればコンビネーションタイプ。
ヘキサゴンレンチ
(3mm/4mm)
JNやSJを外す時に使用します。できれば片方がボールポイントタイプ。
ラジオペンチガソリンホースのクリップやJNを外す時に使用します。先細タイプ。
ドライバーとにかく使用します。マイナスドライバーは長くて先細タイプが便利。

では実際にセッティングにはいっていきますが、とり外しや取り付け方法等の説明はマニュアル参照という事でお願いします。でないとそれだけで莫大な量になって大変だから....(^^;;

実際初期状態でZZRのエンジンをかけてみると大変地球に優しくない煙をはいてましたので、先ずは『アイドリング時の混合気濃度』を調整しました。本来ならばCO計があるといいのですが、そんな物持ってるわけないので親から授かった目と鼻を使います。排気に近づいて目がしばしばしたり、臭かったら『濃い』のです(うわっアバウト)。
これはPSとSAJで調整しますが、この時SAJはオプションのエアースクリュー(AS)を購入しておく事をお勧めします。これだとただでさえ面倒なスロー調整が(いちいちパワーフィルター外すのが面倒)SAJを交換しなくても、マイナスドライバーでくるくる回すだけで調整できるからです。確か数百円だったと記憶しています。

この時同時に『キャブレータの同調』作業をやるといいでしょう。ただし新品であればたぶん必要ないとは思います。この時マニホールドの負圧値を測る計測器が必要なので、自作するか(結構ネットサーフィンしてると見つけます)ショップで借りましょう。お金に余裕があれば買ってもいいんですがちょっと勇気が要る金額です。それからキャブセッティングを行う時にはガソリンを補給しなきくちゃいけませんので(タンク外してるからね)、これも油さしなんかを加工して作るかショップで借りましょう。当然お金に余裕があれば買ってもいいんですが以外と高価なのであなたもきっと躊躇するはずです。ガソリンタンクを高い台の上に置いてそこから供給してしまうという裏技もありますが、あまりやりたくはないですね。ちなみに僕はキャブに残ってるガソリンだけでさっさとやって、足りなくなったらガソリンタンク乗っけるという貧乏暇なし作戦を使ってますが、当然お勧めできません。(^^;

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