第十話 「カミーユ=ビダン」





――月面都市群・フォンブラウン市


「ニナ、課長の用件て何だったの?」

アナハイム・エレクトロニクス・フォンブラウン支社に勤務する技術者、ニナ=パープルトンが上司に呼ばれて戻って来ると、 同僚のルセット=オデビーが声を掛けてきた。

「それが、またDCが活動を開始したらしいの。ルナツー宙域で交戦があったそうよ」

「このところ平和だと思ったのに、また戦争か」

ルセットが溜息をつく。

「それで、何であなたが呼ばれたの?」

「ロンド=ベル隊へ補給物資を届ける事になったわ。業務命令ですって」

ロンド=ベルで使用しているMSの大半は、アナハイム社製の試作MSである。この為、量産型MSとは規格の違う部品が 少なからず使用されており、フル稼働状態を維持するには専用部品の供給が不可欠だった。

「成る程、上の方としては、また実戦データを集めるチャンスと見た訳ね」

アナハイム社にとって、多数のニュータイプやエースクラスのパイロットを有するロンド=ベルから得られる実戦データは、 非常に貴重なものなのである。また、試作機を実戦投入して運用する等と言う事は、独立部隊のロンド=ベル位にしか 引き受けてはもらえないだろう。

「でもνガンダムやZZガンダムは、まだオーバーホールの途中でしょう?」

「ええ。だから今回はGP−01FbやNT−1のメンテナンス部品を持って行くだけよ。他の機体は整備が済み次第 引き渡す事になっているわ」

この二人の会話に割り込むように、卓上のインターホンが呼び出し音を発した。

「技術部、パープルトンです――ああ、カミーユ。準備は出来たの?」

ロンド=ベルのエースパイロットの一人カミーユ=ビダンは、ラ=ギアス事件の後Zガンダムの基本設計を行った技術力 と知識を見込まれて、アナハイム社の嘱託研究員としてフォンブラウン支社に勤務していた。

『OKです、ニナさん。クラウセンが使わせて貰えましたので、資材とZガンダムをコンテナに積んでおきました。いつでも 出発できます』

「ありがとう。すぐに行くわ――じゅあルセット、行って来るわ」

「カミーユが一緒なら、護衛としては心強いわね。ところで、何処へ向かうつもりなの」

「運行計画は極東支社にしてあるけど、取り合えずロンデニオンへ行くつもりよ。ロンド=ベルが何処かへ出ているとしても、 こう言う状況ならば一度はロンデニオンへ戻るでしょうから」

アナハイム社の輸送船がロンデニオンに向かう事がDCに知られれば、すぐにロンド=ベルへの支援と気付かれてしまう だろう。それを考えて、ダミーの運行計画を提出したのだ。

「確かにその通りね。それじゃあ気を付けてね、ニナ」

暫くの後、ニナとカミーユを乗せたTS−62型輸送船「クラウセン」はフォンブラウン市を後にして、ロンデニオンへと飛び立った。 TS−62型輸送船は全長60m、脱出ポッドを兼ねたコクピット・ブロックとエンジン・ブロックをフレームで繋ぎ、輸送用コンテナは その間に嵌め込むように搭載される。小型ではあるが、大気圏突入も可能な汎用性に優れた船だ。出航後、コンテナ内で積荷の 固定状態をチェックしていたカミーユの所へ、ニナが慌てた様子でやって来た。

「どうしたんです、ニナさん?」」

「大変よ、カミーユ。ロンド=ベルが消息を絶ったわ!」

「何ですって!?」

「ルナツー付近でDCの小規模な部隊と交戦してから、ザーンに向かったのは確かなのよ。その後ロンデニオンには立ち寄った らしいのだけれど、それから連絡がつかないみたいなの」

「アムロさん達が、そうそうやられるとは思わないけど‥‥。とにかく、ロンデニオンへ急ぎましょう」

「ええ」

しかし、それから暫く航行し、船がR213小惑星群の付近に差し掛かった時――

「パープルトンさん、レーダーが接近して来る機影を捕らえました」

パイロットの言葉に、ニナがレーダースクリーンを覗き込む。

「小さいのが4つと大きいのが2つ、まだ探知可能範囲ぎりぎりね。小さいのはMSかしら?」

「このままだと15分以内に接触しますがどうします?」

「もしDCだとすると厄介だわ。コースを変えましょう」

「了解」

クラウセンは接触を回避しつつ、コースを大きく変更する。しかし――

「機影2つ、急速に接近中!」

コースを変えたことが逆に怪しまれたのか、小さい方の光点の内の2つがクラウセンへ接近して来た。

「間も無く映像で確認できます――補足しました。MS−14Aゲルググ2機、DC軍のものです!」

「拙いわね」

ニナが唇を噛む。クラウセン自体は普通の貨物船だが、臨検でもされれば輸送用コンテナ内のZガンダムを見られてしまう。 そうなれば、黙って通して貰えるはずがなかった。

「一応、このまま行きましょう。下手に回避行動をとれば、却って怪しまれます」

「そうね、カミーユ」

ところが、ゲルググは接近して来るとクラウセンに向かっていきなり発砲して来たのだ。警告や誰何等は一切無かった。

「撃って来た?どういう事?」

MS相手に非武装の貨物船では話しにならない。すぐに撃沈されてしまうだろう

「ニナさん、俺がZガンダムで出て牽制します。その間に離脱して下さい」

そう言うとカミーユは輸送用コンテナへ向かった。コンテナ内には、Zガンダムがウェーブライダー形態で収納されている。 カミーユはコクピットに入ると、すぐに機を起動させた。

「ジェネレーター、ミリタリー・パワー。システム、オール・グリーン――カミーユ、Zガンダム出ます」

輸送用コンテナの下部ハッチから滑り出たZガンダムは、その高い機動性能を生かしてあっと言う間にゲルググの内の一機 の後方へ廻り込む。

「遅いっ!」

そのゲルググがあわてて振り向いた時には、既にMS形態に変形したZガンダムのビームサーベルで袈裟切りにされていた。 僚機が撃墜されたのを見て、残った一機がビームライフルを放つ。

「させるかっ!」

バーニアを噴かして機体を横っ飛びに滑らせ火線をかわす。

「カミーユ、気を付けて。残りのMSが、増援を加えてこちらに接近中よ。数は五機」

「了解。ニナさん達は早くこの場から離れて下さい」

とは言え、足の遅い輸送船である。MSの追尾から逃げるのは、至難の技と言えた。




「9104より蒼天。前方に砲火らしき閃光を確認。どうやら戦闘になっている模様です」

蒼天から発進したメグ達が、予定された空域に近づくと、そこは既に戦闘状態になっていた。

『戦闘になってる?まあ、アナハイムの船だからMS位は積んでいたのかな』

通信スクリーンに出たエイジが、首を捻った

「あら、副長。チーフはどうされたんですか?」

『また三人で悪巧みの最中だよ』

三人とはアレックス、オッダー、マックの事だ。本当は、今後の行動指針の打ち合わせなのだが、まあ悪巧みと大差が無い と言うのが、他のブルーナイツ・メンバーの見方である。

『メグ、取り敢えず状況の詳細を確認してくれ』

「了解。接近して状況の確認を行います」

メグは戦闘空域に接近すると、各種センサーを使用して機種の確認作業に入った。

「機種を特定しました。MS−14Aゲルググ四機、AMX−009ドライセン一機、対抗しているのは――これは、MSZ−06 のようです」

「MSZ−06!?Zガンダム、カミーユか!」

アムロが声を上げた。Zガンダムは、一機のみが試作されただけの機体で、その設計者であるカミーユの専用機とも言える MSだ。

「まずいぜ、アムロさん。いくらカミーユさんでも、貨物船を守って一対五じゃ勝ち目が無いぜ」

ジュドーの言う通り、カミーユはかなりの苦戦を強いられていた。純粋に対MS戦だけなら一対五でも引けは取らない程の 技量を持つカミーユだが、動きの鈍いクラウセンを守りながらでは、防戦だけで精一杯だ。尤も、ひとつだけカミーユにとって 幸運だった事がある。Zガンダムが現れた事で、DC部隊が近くにロンド=ベルの本隊がいるのではないかと言う疑念を持って しまった事だ。これにより、DC部隊は一部のMSを母艦の直衛と警戒に割かなければならなくなってしまった。この態勢が、 カミーユの負担を若干ではあるが軽減していたのである。

「いくぞ、ジュドー!」

「了解!」

一方、カミーユは孤軍奮闘しながらも次第に焦りを感じ始めていた。ビームライフルはMSには極力使わず、クラウセンを 追おうとするムサイ改級への威嚇にだけ使用していたが、残弾が少なくなって来たのだ。MS五機と巡洋艦二隻を相手にZ ガンダム一機では、いくら傑出したニュータイプのカミーユと言えどもその物量の差を腕だけで埋めるのは難しかった。 既に、防戦一方に追い込まれている状態だ。

「カミーユ、このままじゃ全滅よ。せめて、あなただけでも脱出して」

「そんな事、出来る訳ないでしょう、ニナさん。もう少し頑張れば、きっと救援が来ます。だから、あきらめないで!」

その時、カミーユの言葉に答えるかの様に、突然上方から数条の火線が降って来てゲルググを一機火球へと変えた。

「カミーユ、無事か?」

「助太刀するぜ!」

通信ウィンドが開き、アムロとジュドーが現れる。

「アムロさんにジュドー!どうしてここに?」

「クラウセンの発信したSOSを聞いたのさ」

「さあ、残りもとっとと片付けちまおうぜ」

アムロ達がカミーユの助勢に飛んで行くのを、メグは呆気に取られて見ていた。尤も、メグにもアムロ達の気持ちは十分に 理解できる。それ故に、敢えて止める事はしなかったのだ。

「あーあ、行っちゃった。副長、どうします?」

『好きにさせておけ。どうせ、行っても邪魔になるだけだろう』

メグの腕が悪いと言う訳では無い。寧ろ、彼女の技量ならば一般の部隊でならばエース・クラスだろう。 しかし“連邦軍三大ニュータイプ”と称されるアムロ達三人とでは、格が違いすぎるのだ。それは、メグも十分に理解していた。

『それに、こちらからもハンスのチームと、ロンド=ベルからNT−1、ガンダムmkUそれにゲシュペンストが応援に向かっている。 メグは、そのまま状況監視を続けてくれ』

「了解。尚、敵MSの後方に艦船二隻を確認しました」

『艦種は特定できているのか?』

「はい、二隻ともムサイ改級U型です。それに直衛らしいAMX−009が三機」

『“フラッシュ・デッキ”ってヤツだな。戦闘には参加していないのか?』

ムサイ改級U型はムサイ改級の武装を強化したタイプで、主艦体上部が平坦になっている為“フラッシュ・デッキ”の通り名が ある。

「クラウセンを追撃しようとしているようですが、Zガンダムの牽制に阻まれています」

『流石だな。すると、敵はMS八機、巡洋艦二隻か』

「いえ、感熱センサーに撃破されたMSと思われる反応が、二つ映っています」

『あと二つ?それは妙だな、MSの数が多過ぎる。他に艦船はいないのか?』

ムサイ改級U型のMS搭載機数は最大四機。ところが、始めにカミーユが撃破した二機を合わせると、この空域には十機のMS がいる事になる。通常、MSが母艦無しで行動している事はありえないから、何処かにまだ艦船が存在しているはずだった。

「感熱センサー、光学センサー共に反応無し。パッシヴ・センサーも、何も反応していません。アクティヴしますか?」

『そうだな。ムサイの後方に向けて、一回発信してみてくれ。いるとすれば、そちらの方だろう』

「了解。アクティブ・センサー、マニュアル発信モードへ切り換え、照射角60度、出力75%、軸線固定――スパーク!」

メグが発信キーを叩くと、センサーから放たれた探信波は二隻のムサイ改級U型の間を擦り抜けるようにして広がって行った。 やがて――

「BINGO!副長、ムサイ後方に反応がありました。探査範囲ギリギリの距離です。でも、これは‥‥」

『どうした』

「距離が遠いのではっきりしませんが、どうも二隻いるようです」

『二隻?すると全部で艦船が四隻か。それはそれで妙な編成だな』

「目視確認しますか?」

『頼む』

メグは、戦闘空域を大きく迂回し、後方の部隊に向かってリ・ガズィを進めた。

「目標確認。ムサイ改級U型とパゾク級輸送艦各一隻。AMX−101ガルスJ二機が直衛に就いています」

『パゾク級?パプア級じゃないのか。しかも、護衛艦が一個戦隊ってのは随分と大袈裟だな』

「何か、大事な物資でも積んでいるんでしょうか?」

積載しているMSを射出する事のできるパプア級補給艦と違い、自己防衛の手段を持たないパゾク級輸送艦は、通常制宙権 の確立されていないような宙域で運用される事は少ない。その上、三隻もの軽巡洋艦を乏しい戦力の中から割いてあるのも、かなり 異例の事だ。エイジはそのまま考え込み、暫くすると薄笑いを浮かべた。

『メグ、ルビー・アイの武装はどうなってる』

「A装備です。レールガンを二丁、積んで来ていますけど‥‥副長、何か善からぬ事を企んでいるでしょう?」

『お、そう見えるか?』

「今の笑い方、チーフが悪巧みを思い付いた時とそっくりですよ。最近、似てきたんじゃありませんか?」

『おっと、そいつは拙いな。ところで、パゾク級のウイーク・ポイントは知ってるよな?』

「やっぱり、そう来ましたか」

メグが苦笑いを浮かべる。

『ロンド=ベルもそうだが、我々としても物資は必要だからな。パゾク級一隻分の物資は魅力的だろう?』

「了解。枝切りはしますので、後をお願いします」

『解った、ハンス達を向かわせる』

メグは敵に見つからないようにゆっくりと機を進め、パゾク級の上方に占位した。リ・ガズィ9104には徹底した対電子防御が 施してあり、目視されない限りまず発見される事はない。但し、高速を出すとブースターの放熱が感熱センサーに引っ掛かる事が ある。その為、メグは急激な機動を避けているのだ。位置に着くと、小刻みに姿勢制御バーニアを噴かして機首をパゾク級に 向ける。

「ターゲット・ロック。レールガン、セフティ解除。弾種選択、AP――行きます!」

スロットルを開いて一気に加速すると、パゾク級の巨体が見る見るうちに視界一杯に広がる。

「行っけぇー!」

トリガーを絞ると機体下部兵装架の二基のレールガンが火を噴き、パゾク級特有の艦体支持架に火線が突き刺さる。 メグのリ・ガズィには、他機と違い胴体下部のミサイル・ランチャーが装備されていない。替わりに、胴体下面には幾つかの 兵装架が備えられており、今回の出撃では、レギオスでも使用している40ミリ・レールガン・ポッドを二基装着して来ていた。 そこから放たれる40mm徹甲弾は、炸裂こそしないものの、次々に艦体支持架を貫通して次第にそこを穴だらけにして行く。 徹甲弾の集中砲火を浴びたその部分は、遂に耐え切れなくなりポッキリと折れてしまった。爆発こそしていないものの、完全な 撃沈状態だ。護衛に就いていたムサイ改級U型とガルスJがあわてて発砲するが、メグは一切構わずにその場を離脱する。 MSよりも遥かに高速な上、低視認・対電子防御を施したメグのリ・ガズィは、難無く追撃を振り切った。



「直掩機、敵を見失いました」

通信手の報告に、DC宇宙軍ファーブニル艦隊の指揮官ビィリィ・グラードル少佐は大きく舌打ちをした。

「レーダーは何をしていた。何故、撃たれるまで気付かなかったのだ!?」

「それが、奴は全くレーダーに反応しないのです。何か特殊な対抗措置を採っているようです」

「エリトリアの損害状況は」

「前部支持架が破壊され、A艦体が完全に脱落しました。航行の制御が全くできません」

言ってみれば、艦体が二つに折れてしまったようなものだ。最早、放棄するしかないだろう。そこへ、更に追い打ちをかける ような連絡が入って来た。

「前方警戒のヴォルフより入電。『MSの損耗率50%。撤退の許可を求む』」

「何だと!?たかが一機ののMS相手に何て様だ!」

「それが、途中でリ・ガズィと思われる戦闘機が二機、増援に現れたそうです」

「リ・ガズィと言えば、ロンド=ベルでしか使用していない機体だな。やはり、ロンド=ベル本隊が近くにいたのか」

本来、ムサイ改級U型軽巡洋艦『ペールギュント』を旗艦とするファーブニル艦隊に与えられていた任務は、パゾク級輸送艦 『エリトリア』をアクシズまで護衛する事であり、連邦軍の艦艇との接触や交戦は極力避けるように支持されていた。ところが、 アナハイム社の輸送船が連邦軍への支援物資を輸送積んで地球へ向かったと情報が入り、急遽その撃破を命じられたのだ。 (この時点では、クラウセンの目的がロンド=ベルとの接触とは解っていなかった)ところが、それが裏目に出てしまった。まさか、 Zガンダムに加えてリ・ガズィまで出てくるとは大誤算以外の何者でもない。

(しかし、エリトリアの積荷を連邦の手に渡す訳にはいかん。もしあの積荷がロンド=ベルの手に 渡ったりしたら、戦局にも多大な影響を与えかねんからな)

「仕方が無い、エリトリアは総員退艦後自沈、ヴォルフとシュレージェンには、もう少し粘って時間を稼ぐように伝えろ」

しかし、グラードルの思惑は外れてしまった。メグ機の放った銃弾によって、エリトリアの自爆装置は点火線が寸断されてしまって いたのだ。この為、エリトリアの積荷は、失われる事無くブルーナイツとロンド=ベルに渡る事になる。尤も、グラードルがそれを知った のは、かなり後になってからだ。




ファーブニル艦隊がその空域から撤退したのを確認すると、クラウセンはニナをZガンダムに移乗させ、輸送用コンテナを その場で放出するとフォンブラウウンへの帰途に就いた。これは、蒼天の姿をあまり見られたく無い事からエイジの出した指示に よるものだ。Zガンダム、アムロ、ジュドーのリ・ガズィ、そして少し置いて到着したNT−1、ガンダムmkU、ゲシュペンストが周囲 の警戒にあたる。ここに来て、ようやくカミーユも一息付く余裕ができた。

「助かりましたよ、アムロさん。でもよくここが解りましたね」

「たまたま、この付近を通り掛った時、クラウセンのSOSをキャッチしたんだよ。まさか、カミーユが一緒とは思わなかったがね」

「そうでしたか。でも、トロイホースは連絡が採れなくなっていると聞きましたから、心配していたんですよ」

「まあ、その辺はいろいろあってね。後でゆっくりと説明するよ」

やがて、宇宙の闇の中から彼らを迎えに来た蒼天の巨体がゆっくりと姿を現した。





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