セット品の紹介第2回目です。
今回は、初めてプラレールという商品名がついた時代の物をご紹介します。この時代の特徴として、メリーゴーランドにプラレールのロゴを組み合わせたシンボルマークが使われていますので、「メリーゴーランドマーク時代」と呼ぶことにします。
また、1972年がちょうど鉄道開通100周年だったこともあって、「鉄道開通100周年記念シール」を貼ったものも見受けられます。
メリーゴーランドマーク | 鉄道開通100年記念シール |
ゆうえんちセットNo.1(1968年)
おそらく、メリーゴーランドマークを付けた最初のセットだと思います。(というより、このセットのイメージから遊園地にあるメリーゴーランドをモチーフにしたシンボルマークをデザインし、それを以後の通常のセットにも採用したとも考えられます)
ゆうえんち汽車は自由形のデザインとしては、かなり秀逸でトミーのセンスの良さがうかがえます。(くわしくは、こちらのページヘ)
セット内容:ゆうえんち汽車、客車1、人形3、メリーゴーランド | 箱の側面:かなり厚みがある |
ゆうえんちセットNo.2(1968年)
No.1セットのデラックス版。かんらんしゃと客車が一両追加されている。
そのため、かなり大きめの箱となっている。
セット内容:ゆうえんち汽車、客車2、人形3、かんらんしゃ、メリーゴーランド | ゆうえんち汽車と遊具 |
ふくせんプラレールセット(1968年)
1968年、ふくせんプラレールシステムが登場し、プラレールは新しい時代を迎えた。
ふくせんレール、ふくせん橋げた、ふくせん架線柱などが発売され、新しい展開をアピールするためにこのセットが発売された。
固有の車両名が入っていないその名も「ふくせんプラレールセット」というネーミングに、トミーの力の入れようがわかる。
初代の赤白ひかりごう(屋根スイッチのもの)が入っている。箱の写真には、赤い橋げたや銀の架線柱が写っているが、
これらは試作品で、発売はされなかったと思われる。
このセットは、人気があったためか、再生産されており、その際には車両が2代目の赤白ひかり号に変更されている。
(駅のカラーリングなども変更されている。詳しくは下の方の比較写真を見て欲しい)
トレードにて、やっと入手することが出来ました。うれし〜
セット内容:赤白ひかりごう、駅、複線ポイント、信号、架線柱 | キャッチコピーですね | |
赤白ひかりごうは、実車の試作編成をモデルにしたパノラミックウィンドウのもの | ||
屋根スイッチの初代後期版 | 箱の写真の背景にも、当時の情景部品がぎっしり写っている。すげ〜 | |
箱の側面は「ふくせんプラレール」と具体的な車両名は一切入っていない | ||
友人所有の再生産分のセット | 上が初版、下が再版。ひかりごうや駅の違いがあるのが分かるだろうか |
ちょうとっきゅうひかりごうNo.1セット(1968〜1969年)
赤白ひかりごうの入った基本セットNo1。下のNo.2セットと若干パッケージデザインが異なっており、このセットの方が後期のものと思われる。
ひかり号は、後期の新型ボディ前面スイッチのもの
セット内容:ひかりごう、信号機、立木2、遮断機 | ||
でんどうちょうとっきゅうひかりごうセットNo.2(1968〜1969年)
ひかりごう(中期の屋根スイッチ、ボディマウント式カプラー)に駅、Y字ポイント、大坂レール等をセットしたDXセット。
このたび縁あって入手いたしました!
下に紹介したでんどうプラレールでんしゃセットと同じ時期の発売で、車両以外のパーツ構成はほとんど同じとなっている
セット内容:ひかりごう、信号機、立木2、遮断機、駅、Y字ポイント、大坂レール、ジョイントレール | ||
セットを組んだ状態 下の電車セットNo.2と車両以外は同じ内容 |
Y字ポイントと駅で交換駅が出来る、 ひかりごうは屋根スイッチの中期版 |
でんどうプラレールでんしゃセットNo.1(1968〜1969年)
でんしゃ赤(ごく初期の両運タイプ、屋根スイッチ、ボディマウント式カプラー)にエンドレスのレールをセットした基本セット。
当然、でんしゃの色違い、No.2以降のセットもあったと思われる。(と思っていたら、やっと入手できました!)
セット内容:でんしゃ赤、信号機、立木2、遮断機 | |
でんしゃ赤と立木、信号、遮断機 | セットを組んだ状態(箱写真より) |
でんどうプラレールでんしゃセットNo.2(1968〜1969年)
でんしゃ赤(ごく初期の両運タイプ、屋根スイッチ、ボディマウント式カプラー)に駅、Y字ポイント、大坂レール等をセットしたDXセット。
当然、でんしゃの色違いもあったと思われる。
最近入手した物。電車の色は偶然かまたもや「赤」。他の色もぜひ欲しいものです。
セット内容:でんしゃ赤、信号機、立木2、遮断機、駅、Y字ポイント、大坂レール、ジョイントレール | |
Y字ポイントと駅で交換駅が出来る、でんしゃ赤は屋根スイッチの中期版 | |
セットを組んだ状態。No。1セットと比べるとかなり大きめのレイアウトになることがわかる(箱写真より) |
ふくせんプラレールステーションセット(1969〜1972年)
複線レールシステムに「ふくせんステーション」を組み合わせたセット。「ふくせんステーション」とは、島式ホームに列車がさしかかると、いったん停止し、発車ベルが鳴り続け、反対ホームに列車が来ると入れ替わりに発車するというギミックを持っている。
(初期のTVCMでは、さらにホーム上の人形が動くというギミックが確認できるが、これはすぐに廃止されてしまったらしい。
外箱の写真には、この初期製品のものが使われている。)
ひかり号は、2代目の金型に変更された直後の赤白カラーものが入っている。(このタイプ、けっこう珍しいです)
セット内容:2代目ひかり号(赤白)、ふくせんステーション、信号機、架線柱、複線レール | |
ひかり号とふくせんステーション | 初期のふくせんステーション(箱写真より) 人形を動かすレールが認められる |
ふくせんプラレールステーションニューセット(1969〜1972年)
上のセットのマイナーチェンジ版。(「ニュー」が入っているのに注目!)
主たる変更点は、ひかり号が初期のカラ−リングである白ボディに赤のスカートから、実写のカラーリングに合わせた白ボディに青スカート、青帯入りの物に変更されていること。(あとよく見ると、信号機のタイプが異なっている)
このセットのあと、ふくせんステーションの入ったセットは10年以上あとの「複線自動ステーションセット」までしばらく生産されなかった。
セット内容:2代目ひかり号(青白)、ふくせんステーション、信号機、架線柱、複線レール | |
ひかり号とふくせんステーション |
ふくせんとっきゅうセット(1971年)
下に紹介した「ふくせんプラレール特急電車高架セット」から「ふくせんはしげた」を外したようなかたちのセット。
複線エンドレスのみのシンプルなセットだが、年代はこちらの方が古い。
中間車は、例によってひかり号と共通だが、窓周りの帯のモールドの入っていない初期タイプの物が入っている。
ふくせんプラレールシステムをメインにした時代のもので、けっこう珍しいセット。
念願の入手です。
セット内容:とっきゅうでんしゃ、ふくせんポイント、架線柱、信号 | |
ボンネット特急はよいですね〜来年あたり復刻してくれませんかねー…と思ったら復刻されちゃいましたね〜 |
ニューでんしゃセット(1971〜1973年)
銀メッキのニューでんしゃが入ったセット。基本セットに近いエンドレスのセットだが、ワンポイントとして、はねばしが入っている。
ニューでんしゃは、初期の両運タイプのものが入っている。
セット内容:ニューでんしゃ、はねばし、信号2、立木2 | ニューでんしゃとはねばし |
ふくせんプラレール特急電車高架セット(1972年)
複線システムにふくせんはしげたをセットした、全線高架のセット。ボンネット型とっきゅうでんしゃが入っている。
ワンポイントとして、鉄橋が入っている。
セット内容:特急電車、複線ポイント、鉄橋、架線柱、複線レール | |
特急電車と鉄橋 |
弁慶号プラレールセット(1972年)
弁慶号の入った唯一のセット。Uターンレールを使用した変形エンドレスが珍しい。
また、弁慶号単品版では付いていない旧型客車がこのセットでは付いているのがうれしい。
アクセサリーとして、いなかのえき、並木等が付いているが、いなかのえきは、このセットオリジナルのカラーリングとなっている。
セット内容:弁慶号、客車、いなかのえき、Uターンレール、並木、信号2、立木2、複線ポイント | |
弁慶号とアクセサリー一式 |
C58転車台プラレールセット(1972年)
C58に旧タイプの大型の転車台をセットし、Uターンレールを使用して、転車台上を往復するようにしたセット。
アクセサリーとして、歩道橋等が付いている。旧転車台は、テンダーを付けたSLが載せられるよう、現行のものより大型になっていたが、このセットでそれが確認できる。(C58+テンダーにピタリのサイズ)
逆に、その為か単品版では付いている旧型客車が入っていない。(ちょうど上の弁慶号のセットと逆ですね)
C58は、単品を持っていないので、今まで紹介していなかったので、単品の写真もあわせて掲載しました。
セット内容:C58、旧転車台、Uターンレール、歩道橋、信号2、立木4、ポイント2 | |
C58単品側面 | |
転車台にC58をのせたところ | C58単品ななめ前 |
DD51ディーゼルきかんしゃセット(1973年)
今もなお生産されているDD51の唯一のセットがこれ。DD51は、ごく初期の灰色のシャシーと屋根を持つタイプがはいっている。
あとは、積み下ろし駅と積み込み駅、それにつみおろし用の貨車が2両はいっている。
積み込み、積み下ろしのギミックを取り入れた初めてのセット。
セットの内容:DD51、貨車2両、積み込み駅、積み下ろし駅、立木2、信号2 | |
DD51は、ごく初期のカラーリング |
でんききかんしゃセット(1970〜1974年)
赤いEF15にタンク車、コンテナ車が付いたセット。旧タイプのふみきりが付いている。
セットの内容:EF−15、タンク車銀、コンテナ車緑、ふみきり、立木4、信号2、架線柱 | |
EF−15のセットとしては一番最初の物 |
全自動ふみきりセット(1973〜1974年)
幻の初代全自動ふみきりが入ったセット
ふみきりに内蔵されたモーターと電池で遮断機を動かすすばらしいメカニズムはまさにトミーの技術力の結晶といえよう
おそらく日本中に数点しか残っていないと思われます
プラレールのセット品の中でも超入手困難品です。別ページに詳しい説明を載せています(こちらです)
セット内容:全自動ふみきり、D51、無蓋車、車運搬車、 ブルーバード、ロード部品、街灯、ガ―ドレール |
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展開するとかなりの大きさのレイアウトになります、くわしくはこちら |
D51きゅうこうれっしゃセット(1973〜74年))
D51きゅうこうの入った最初のセット。箱がいいですよね〜
久々に入手の古いセットです。うれしい〜
セット内容:D51、急行客車2両、いなかの駅、ふみきり、立木、信号 |
友人所有のセットの紹介
ちんちんでんしゃセット(1973〜1974年)
ちんちんでんしゃにもセットがありました。(欲しい!)歩道橋、、並木が付属。
ちんちんでんしゃセット |