八千代市保育園父母会

連絡会ニュースNo.15

1999年 7月15日(木)発行

 八千代市保育園父母会連絡会広報部

 (「これからが本番」特集号)

運動はこれからが本番父母からは失望より怒りの声

〜署名は不採択になったけど矛盾がぼろぼろ〜

 みなさん、うっとうしい梅雨空の下、「6月市議会で請願不採択」という結果に何となく落ち込んだ気分になっていませんか。でも、全然その必要はありません。実は、この議会中に保育園行革の矛盾がボロボロ明らかになり、市の内部や与党議員の中にも疑問が広がっているからです。事情を知った父母の間では、失望より怒りが拡大しています。

 議会では、議論を尽くさないまま請願不採択が決まりました。でもそれは、あくまで市長方針を追認しただけです。条例改正など民営化の実質的な手続きはまだ始まっていません。発表後1年経っても中身を示せない「ピーマン行革」であること、中身を詰めようとしても自ら掲げた「コスト削減」「サービス拡大」の2本柱は両立できそうもないこと、を一般の人が知れば、変だと思うでしょう。にもかかわらず、方針だけを強行しようとするのは道理が通りません。世論の力で市長方針を変えられれば、流れは阻止できます。

 折しも、保育園民営化問題で急先鋒を切っている与党会派の中心人物が、福祉法人を利用した「巨額の脱税容疑」で取り調べを受け、議員を辞職しました。こういう人物が福祉の民営化を主張し、市当局も、それに乗る形で市民の反対に耳を貸さずに民営化・合理化を進めるというのはいかがなものでしょうか?

 野球で言えば二死満塁。土壇場ながら一発逆転のチャンス到来です。請願署名してくれた5万3303人のうち、保育園の父母はたかだか2千人。それをはるかに上回る人々がなぜ協力してくれたのか。それは、利用者のエゴなどではなく、市民の多くが「厳しい時代の中、子どもたちが健やかに育つ環境を守りたい」「子育てをみんなで楽しめるような地域社会にしたい」「だから、保育園を大切にしてもっと充実してほしい」という思いを共有し、私たちに託してくれたからではないでしょうか。その重みは議会決定で消し去られるものではありません。また、私たちも忘れてはいけない責任を負っています。

 運動はこれからが本番です。元気を出してがんばりましょう。

【これから、こんな取り組みをしていきます】

@各園父母会で報告会をもちます。正確な情報を共有し、今後の運動を考えます。既に睦北・米本南・八千代台南・高津西などで開催しました。参加された方からは、「『公設民営化問題』は保育士さんの首切りを守るための運動かと思っていたが、実は、八千代市の高水準の保育園を守り、公立保育園が果たしている子育て家庭支援制度などを守る子どもたちのために大切なことだと分かった。参加できなかった人たちにもどんどん話して事の重要性を知らせていかなければ。」との感想が寄せられています。

A全市民向けビラを発行、配布します。市職労との連名で署名へのお礼と現状を訴えていきます。

B子育て支援対策検討委員会で民営化問題の実態と是非を明らかにします。

C千葉県母親大会(7月25日、八千代市市民会館)、第31回全国保育団体合同研究集会(8月7〜9日、福岡市)に「連絡会」メンバーが参加し、運動報告や今後に向けたアピールを行います。皆さんも是非足をお運びください。

D時期を見て、市長との懇談会を求めます。

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 7月6日、「子育て支援対策検討委員会」公立保育園父母代表委員3名の連名で、大澤一治市長宛て質問状を提出しました。

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