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リュミエール様の執務室には毎日通ってた。
落ち込んだ事があっても、自信を無くした時でも、この方は必ず笑いかけてくださる・・・
それがなにより、心の救いだった。
「何か・・・困っている事があるのでしょうか?」
いつものように、穏やかに、 リュミエール様が私に問い掛ける。
「わたくしで力になれる事でしたら・・・」
そう言いながら、顔を斜めに傾けた リュミエール様の水色の髪が、さらりと肩をすべる。
私は、ぼーっとただ、その様子を眺めていた。そして
〜抱きしめて欲しい〜
衝動的にそう、思った。不安を包み込んで欲しい・・・
気持ちがぐらぐらと揺れているのを感じて、 何も、言葉に出来なくなってしまった。
守護聖様に対して、そんな不謹慎な感情を持つなんて!! そう、自分が情けなくなりながら・・・
リュミエール様は、そんな私になおも心配げな瞳を向けた。
「アンジェリーク。」
ふいに、名前を呼ばれ、私はハッとなって顔を上げた。
「何をお悩みなのかはわたくしには解りませんが、 この頃いつも緊張しておられるようにお見受けします。
大丈夫、もっとリラックスをして自分らしく居てください。」
「リュミエール様・・・」
まるで自分の心を見透かされている様・・・ 毎日、少しお話をするだけなのに・・・