EPISODE 3 ともの病気  ある日、ともが「ばふっ」といいました。それは、「ひめ」が社会奉仕から御殿にお戻りになる途中のことでした。「ひめ」は元々こんな音だったかしら?と思いましたが、夜も遅く、もしかしたら気のせいかも、と思いつつ御殿に戻りました。
 その日以来、ともはちょっとした段差を通るたびに、「ばふっ、ばふっ」というのでした。「ひめ」も不思議に思いつつ、ともがご自分になれてきた証拠だ、と考えていました。
 しかし、ある日またともの声が変わりました。それは、走っている間ずっと「ばばばば」という声でした。そばを通る人も、警察の人も、不思議そうな顔をしてみています。「ひめ」ももちろんこれはただごとではないと思い、病院(ショップ)にともをつれていきました。
 先生(ショップの人)は「マフラーのネジが弾けとんぢゃってるね。マフラー落ちそうだよ。」えっ?ええっ?
 もうちょっと遅かったら、マフラー毎交換でした。
 待つこと30分。ネジを取り付けてもらって、ともは元気になりました。

EPISODE 4 6V18W  ある日突然ばちっという音がしてとものウィンカーはつかなくなりました。それも右だけです。普通ここは「あ、電球が切れたんだな」と思うところなので、「ひめ」もそう思って追加を病院で貰ってきました。
 そして新品になって10日後、ふと気がつくとまたウィンカーがついていません。「ひめ」的にはまぁ、そんなこともあるさ、と思い、「そんなときのために予備も貰ってきてるんだもんねー」などといいつつ、また新品に取り替えて出かけました。
 ところがその帰り、またもウィンカーはつかなくなったのです。「まじ?いくら歩留まり悪いと言っても(^^;)連続2つはないだろう」
 心配になった「ひめ」は、ともを病院に連れていき、見て貰うことにしました。
 先生は、「両方(左右)切れるんぢゃなきゃ、配線ってことはないね。代わりをあげるから、これでしばらく様子見て。」
 というわけで、今のところともは無事です。
 
これがもんだいの。
ぴしっ。
ネジは一カ所。
プラスドライバーで。
内側へ押し込んで
電球をはずします。

EPISODE 5 4.7L  ウィンカー事件でともを病院に連れていった帰りのことでした。
そもそも、その日は朝からともは空腹(リザーブ)だったので、ひめも早くご飯(ガソリン)をあげたかったのですが、病院が閉まってしまう時間が近づいていて、先に病院へ向かったのでした。
それはほっとして御殿に向かう途中のことでした。突然、ともの声(エンジン音)が聞こえなくなったのでした。
もちろん空腹のため、ともは動けなくなったのです。仕方がないのでひめはご飯をあげるべくともを連れて歩き始めました。
なんと30分に渡ってひめはともを連れて歩き、やっとの思いでともにご飯をあげた頃にはひめも汗びっしょり。
そのときともが食べたご飯は4.7L。公称「タンク容量:5.6L」って...

EPISODE 6 とものとも  「ひめ」はかねがね、とものお供が欲しいと思っていました。
 やっぱりともと一緒の時にはとものともが必要だよねっ。
 そうして、世界中を駆けめぐるcatherineにお願いして、とものともは御殿に迎えられました。
 とものともはともと同じ緑色。もちろん「ひめ」はご満悦です。
宝箱 go! treasurebox

EPISODE 7 ともご乱心?
(前編)
 ある寒い日のこと、「ひめ」は御殿へと急いでいました。確かに、アクセルは回し過ぎな感もありました。
 だんだんアクセルを戻しても回転が落ちなくなってきていたのです。クラッチを握ると回転がどんどん上がって行きます。
 遂に、怖くなって「ひめ」はエンジンを止めました。しかし、エンジンの回転はなかなか止まりません。
 やっととまったとき、ともはすごいにおいでした。ゴムの焼けるようなにおいがしたのです。「ひめ」はこれ以上ともを走らせるのは危険と思い、その後30分ともをひいて御殿へとお戻りになったのでした。
 一難去ってまた一難のとも。だいじょうぶだろうか...。

EPISODE 8 ともご乱心?
(後編)
 エンジンが焼き付く、と思った「ひめ」はオイルを足してみましたが、相変わらず。
 遂にともリタイヤか?と思われました。しかし、こういう場合一番最初に疑ってみるのはキャブレタです。ところが「ひめ」はそれがどこにあるのか、どうやったら見ることができるのかさっぱりわかりませんでした。(^^;)
 というわけで、またまた病院へ。(;_;)
 先生はいとも簡単にこもの入れを取っ払い、それに続くプラスティックのカバーもちゃくちゃくハズして一言。「あああ、キャブレタの蓋が。」
 要するに、振動によりキャブレタを押さえるネジがはずれていたので、キャブレタの蓋が開閉できず、吸気ができなくてエンジンの温度がどんどん上昇していった、と。(^^;)
 ものの30分でともは回復。ついでに堅かったチョークも調整。
 だからあ、半年にいっぺんくらいはネジを締め直すとか点検しましょうね。(^^;)

   
小物入れを
はずすと...
上がガソリン
タンク側。

EPISODE 9 一難去ってまた一難(前編)  それは「ひめ」が社会奉仕の時間に大遅刻しそうな(^^;)ある日のことでした。
 ただでさえ焦っているのに、なんだかともはごほごほ風邪をひいたような声でした。
 相変わらずのんきな「ひめ」は、そろそろとももおなか空いてる(ガス欠)かも〜などと思いつつ、やっと到着。しかし、そのときともは突然止まったのでした。「ひめ」は遂に切れたか、と思いましたがそれを確認する時間はなく、そのまま置き去りにすること数時間。
 御殿に向けてさあ出発、とエンジンをかけたのですが空回りするばかりでともは動き出しません。(;_;)ガソリンスタンドまで押して歩いて、ガソリンを満タンにしたけど、だめ。押しがけも、だめ。
 意を決してエンジンカバーを開けると、が、がーん...。\(@o@)/
 ど、どうする、ひめ...

EPISODE 10 一難去ってまた一難(後編)  とも入院。しかも、救急車(ショップのトラック)で搬送。(;_;)はあああ。
 入院は仕方がないとしても、原因が分からないと対処のしようがない。いたずらなのか、運転の仕方の問題なのか、それとも寿命(それにしては早すぎる!)なのか...
 3日後、病院にて。
 先生「何かすごい段差とかでがつんっていうようなことありましたか?」
 え?え?段差って...道路から歩道にあがるときとか?道路の工事のあととか?マンホールの周りとか?
 ひめ「まあ、二人乗りはするのでその分衝撃は増すかもしれないですけど...」
 先生「二人乗りができないようじゃ走れないよねぇ。」
 ???どういうことだろう。このあいだ、突然止まったときの直前の段差の上がり方に問題があったということだろうか?
 その後、暫く考えてはたと思い出したことがあった。
 「ひめ」にともを薦めるきっかけとなったある友人曰く、「段差はスピード落とすんだよ。耐えられるようにできてるとは思うけど、衝撃は小さい方がパーツの傷みが少ないような気がするでしょ。」
 ...そういうことだったのかも。「ひめ」は、いつの間にか段差とか道路の凹凸とかに鈍感になっていたかもしれない、と思い、気を引き締めたのでした。

   
な、なんぢゃ〜こりゃあ!?
切れてるうぅぅぅ。
ほっ。なおったぁぁ。
プラグにガスを送る管
だったのでした。

EPISODE 11 3340  3,300の数字をメーターが刻んだある日、「ひめ」は眠っていた”使用説明書”を引っ張り出しました。
4,000kmになったら点検するって書いてあったなー。とももそろそろ定期検診。ん?早いって?早くないのです。だってともはメーター取り替えてるんだもーん。
ギアオイルのチェック、シリンダーヘッドやマフラーなどのお掃除、サスペンションなどにグリス、などと書いてあります。
そうだよね、色々やらなきゃ。と思い、先日直してもらったところをまずチェック。
 げっ。ががーん。けがしてるぢゃーん。(-_-;)
 しょーがないなーもう。とりあえず応急処置をして病院へ行くと、先生曰く、「んー。二人乗りすると、シートが沈んだ分遊びがなくてカバーに擦っちゃうんぢゃないかなー。」
 「そんなこと言ってたら二人乗りそうそうできないぢゃん!!」
 「今度は、金属に変えておくから、この部分がゆるゆる動かなくてカバーに擦れたりしないと思うから、これで様子見てみて。」
 ...はあああい。(-_-)早めに見ておいてよかったですね、「ひめ」。

 
げげっ。
また怪我してるよぅ。
拡大したところ。 応急処置。
ガムテなんだけど
めちゃ包帯みたい。
 
今度は部品を変えて
もらいました。
拡大してみました。

EPISODE 12 option  その日、ふとフロアを見ると長めのねじとワッシャーと金属のチューブが。
 ん?何のねじかなぁ?確かにこれは3点セットのよう。むむむ...。
 ひめ「これなんでしょうねぇ。」せんせい「こんなねじ見たことないですけどねぇ。」
 ひ「ちょっと気がついたんですけどね。このブレーキレバーの穴、何ですかね?」
 せ「あああ!わかりました。これは、ブレーキランプのスイッチなんですよ。」
 そもそも、ともは、というかイタリアのバイクはブレーキレバーでテールランプは点きません。このスイッチを使うことによって、ブレーキを引いたときにスイッチが入ってブレーキランプが点くように細工されているのでした。
 でも「ひめ」はそんなことお願いしたつもりはないし、ついてるよって言われた覚えもないんだけどな...(^^;)

 
ブレーキを引くと押されているスイッチが
解除されて通電してランプが点きます。
うまくできてるね。

EPISODE 13 やっぱり3340  しなきゃいけないことっていうのは、確実にやってくる。
 後にのばしてみても、そういうことは、時期が来ると必ずちゃんと目の前に現れる。
 というわけで、ともの取り説にあったように、走行4000Kmでやらなければいけなかったいわゆる「お掃除」を病院でやってもらった。
 定期検診って、なんにも病気がないとさぼりがちだけど、やっておけば、後が楽。面倒な病気になるとかえって大変です。
 先生によれば、「5000kmくらいでギヤオイルのチェックとかサスペンションのチェックとかワイヤー類のチェックもしましょう。」
 ともが御殿に来てからもう1年。これからも仲良しでいるためには色々手をかけてやるのも必要でしょ。

EPISODE 14 いたずら?泥棒?  ひどいよね、こういうの。
 とものエンジンカバーはドライバーも何にもなくて簡単にはずれます。ただ、レバーをくるっと回すだけ。
 ある日、お出かけしたらそのカバーがなくなっていました。どこかで落としたのかもしれないと思って来た道戻ってみたけど、落ちてない。そもそも、でるときにあったのかどうかもわからない。
 病院に相談したら、部品はあるけど、塗装しなきゃ、ってことなので、ともも預けなきゃいけない。結局、1週間の入院。(;_;)
 そりゃね、なかなか部品も手に入らないし、専門の病院も少ないよ。でも他人のものいたずらしちゃいけないよ。

EPISODE 15 5L+・・・  雨にも負けず、雪にも負けず、極寒の中、ともは毎日おともしてくれます。
 なので、気がついたらダークグリーンのともは真っ白になってしまいます。(^^;)
 こうなる前にシャワーをしてあげましょう。シートはビニールなので、いきなり水をかけても大丈夫(^^;)ですが、ともは鉄人(!)なので、できればエンジンや電気系統に水はかかって欲しくないですよね。なので、バケツに水をくんで、スポンジでちょっとずつ洗ってあげます。
 洗ったらきれいな布などで水分を拭き取り、ワックスを掛けてあげます。傷が付いていたらプラサフやタッチペンで補修してあげます。かっこわるいけど、塗装まで行かないときはこれで充分。何もしないとそこから錆びてくるゾ。

 用意するモノ

  • バケツ:水は5Lくらいぢゃないでしょうか。あんまり使って錆びさせてもねぇ。
  • ゴミ袋:阪神大震災の時の知恵です。これをバケツに入れてから水を入れると、バケツ以上に水をくんでおけます。蛇口が遠いときに便利。
  • スポンジ:いわゆる、洗車用のセルロースがいいです。台所用とかだとすぐへたっちゃいます。
  • 吸水用雑巾:洗ったあとに水気を吸い取る用。御殿では台所に使う水切りマットのようなものを使います。すぐに乾いて軽くて便利。
  • 台所用洗剤:洗車用ぢゃなくても中性洗剤ならば充分。
  • ワックス:鉄人だからといって、鉄用(車用?)ぢゃなくてもいいです。普通のバイクワックス(FRPのカウルとかの)でムースやスプレータイプのモノが便利。逆に、固形ワックスだと細かいところに残ってしまってあとが大変。
  • 磨き用雑巾:ワックスをかけたら磨くでしょ。
  • プラサフまたはタッチペン:穴があいたところがあったらプラサフで埋めておきます。多少の傷ならタッチペン。もしでこぼこが気になるならコンパウンドで磨きましょう。
あとは、錆びチェンジャーとか錆止めとかもう錆び退治は気がついたときにできるくらいに車載して(!)おくとよいかもしれません。(^^)

EPISODE 16 S38  ある社会奉仕の帰り、「ひめ」がとものスタンドをはずすと、「ぐにゃ」っという感触がありました。「空気甘いかなー。」くらいに思って取り回すと「こ、これはっ。」
 完全に空気が抜けています。走れないぢゃーん。(;_;)まずは、空気を入れにガソリンスタンドへ。
 「あれ?空気はいるぢゃん。」「いたずらかなー。」スタンドのお兄ちゃんと首を傾げながらとりあえずそのままお城へ。
 しかし、やはり空気は抜けていたのです。そう、つまりいわゆるパンクです。(T_T)
 また救急車を呼ぶわけには行かないしー。
 ってことで、「ひめ」自力でタイヤチェーンジ!!<後輪編>

 まずマフラーをはずします。ボルト一ヶ所目はここ。
 使う車載工具(^^;)はこれです。13番の方を使いましょう。
 もしとおーっても堅くて回らないときは、錆が酷い証拠です。(;_;)超有名!CRC(オイル)を吹き付けて丸一日おくと回ったりします。金槌などで衝撃を与えるのも一つの手。固まっていた錆がゆるむのです。
 後ろのボルトがはずれたところ。このとき、ガスケットという薄い板が一緒にはずれます。きちんと保管しておきましょう。
 もう一ヶ所はマフラーの前の方にあります。こちらはレンチの方が回しやすいかも。マフラーがはずれれば、タイヤをはずすだけです。
 はい。タイヤ取れました。タイヤはホイールリムとともにホイールに5つのボルトで止まっています。根気よく(^^;)はずしてあげましょう。
 この状態ができたら新品のタイヤをはずしたのと逆の順序でつけてあげればいいのです。新しいタイヤは空気が入っているのではめにくいかもしれませんが、そこは一発蹴飛ばしてあげましょう。(^^)

 というわけで、無事にともは元通り。(^^)
 病院の先生にも見てもらって、車載工具では締め切れなかったボルトを締め直してもらいました。


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