磯山(60m)・向山(67m)・泊山(40m)・居守山(40m) 姫路市 25000図=「姫路南部」 行基ヶ鼻から海辺の山の初秋を歩く 1 磯山・向山・泊山の名は、現地の標識による。居守山の名は、「姫路の山々 山名の由来と周辺の歴史 1996」による。
分岐を左にとって坂道を登り、クヌギの木をくぐると、広い草地に出た。吹流しのたなびく、パラグライダーの基地である。 目の前に瀬戸内海が広がっている。遊漁センターの桟橋が海に伸び、その右に小赤壁三山が海に向かってたたずんでいた。
そこから少し進むと、横穴式石室が露出した古墳(梅山古墳)があった。この古墳は、「媼が懐(おんばがふところ)」と呼ばれている。この名には、どのような伝承が残っているのだろうか。
突き当たった竹林の中に道が続いていた。下っていくと、先ほど分かれた道と合流した。林から畑に飛び出したところに、大きなクスノキが立っていた。 ここから下に、山に囲まれた的形の街が見下ろせた。ここが向山の北の肩にあたるところで、泊山と呼ばれているところ。 小学校のグランドで遊ぶ児童たちの姿が見え、そこから歓声が上ってくる。あそこからこの山を見ると、きっとここがてっぺんに見えるのだろう。
2 居守山へ
昔は、段々畑になっていたようで、高さ1、2mの崖が上へと続いている。ヤブの中、登れそうなところがなかなか見つからない。その崖を一つ一つ越えていくのが難しかった。
下りは、もっと大変だった。この山の南側は、メダケにつるがからみついた密林。やはり、段々畑跡の落ち込みが続く。 山行日:2017年9月27日
|
|||||||||||||||||||
行基ヶ鼻〜磯山(60m)〜向山(67m)〜泊山(40m)〜海嶽寺〜居守山(40m) |
|||||||||||||||||||
車を福泊キャンプ場の駐車場に止める。福泊海岸の砂浜を歩くと行基ヶ鼻が近い。 行基ヶ鼻から海嶽寺までの道は、道標も整いよく整備されている。 居守山には道がない。登るには覚悟がいる。 |
|||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||
山頂の岩石 白亜紀後期 流紋岩質溶結火山礫凝灰岩 |
|||||||||||||||||||
登山口の行基ヶ鼻で、この岩石の観察ができた。 流紋岩の岩片を多量に含んでいるのが、この地点の特徴である。流紋岩の岩片は、細長いものが多く、ほぼ一定の方向を向いて並んでいる。この岩片は周囲より硬いので、風化面では飛び出していてわかりやすい。 流紋岩の岩片の大きさは数cmのものが多いが、10cmを超えるものもある(最大23cm×8cm)。大きな岩片が集まっている部分は、凝灰角礫岩といえる。 軽石がレンズ上に伸びた溶結構造は明瞭である。また、大きさ数cmの頁岩の岩片を含んでいる。 石英と長石の結晶片をふくみ、石英は融食されているのがルーペで観察できる。 |
|||||||||||||||||||
「兵庫の山々 山頂の岩石」 TOP PAGEへ 登山記録へ |