雪彦山A 大天井岳(811.1m)・地蔵岳 神河町 25000図=「寺前」 岩場の連続、大天井岳から地蔵岳を経て虹ヶ滝へ 天に向かって屹立する岩峰群、雪彦山。
不動岩は、表面がでこぼこ。火山礫凝灰岩で、白亜紀後期、今から7000万年前の岩石。時代が、ぐんと新しくなった。
展望岩から少し登ったところに、小さな平坦面があった。ここには、行者堂跡の標識があった。
出雲岩の左を巻くように登っていくと、覗き岩に出た。南が大きく開け、夢前川源頭部の山や谷が眼下に広がった。
覗き岩の横にはセリ岩。今回も、この狭い岩のすきまを通り抜けることができた。ヨカッタ・・・。
山頂を北に下ると天狗岩。その先で、地蔵岳に向かう道が分かれていた。ここからが、このコースの醍醐味。地蔵岳方面に下っていった。
岩棚で体を前向きにすると、目の前に地蔵岳が見えた。地蔵岳は、緑で埋まった樹林の中から、塔のようにそびえ立っていた。 地蔵岳の尖峰の上。まわりはどこも深く切れ落ちている。南に大天井岳と不帰岳の岩峰が近く、そのすべてが視野に入らない。 地蔵コルに戻り、虹ヶ滝をめざして下った。土の急坂は、木の根が階段替わり。岩壁には、クサリやロープが固定されていて、それを伝わって下った。
展望岩からも、クサリやロープの激しい下りが続いた。ようやく足元に水の音が大きくなり、虹ヶ滝にたどり着いた。
滝の下で流れを渡って左岸へ。左岸の道を下り、途中で大きく曲がって再び沢へ下る。しばらく、谷の中の岩を下った。 こんなところにも、道の下に石垣が残っていて驚いた。賀野神社への古くからの参詣の道である。 やがて、右岸の山道に出て、その道を下った。 山行日:2016年7月10日
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板根登山口〜出雲岩〜大天井岳〜下山道分岐(天狗岩)〜地蔵岳〜虹ヶ滝〜板根登山口 | |||||||||||||||||||||||||
大天井岳に登ってから、地蔵岳を経由して虹ヶ滝に下る雪彦山の小回りのコースである。 下山道分岐から虹ヶ滝までの下りは、急崖にクサリ場が連続している。また、虹ヶ滝に達してからは、谷を渡ることがあるので増水時は危険である。 |
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山頂の岩石 雪彦山層 流紋岩 白亜紀後期 |
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雪彦山の岩峰群は、流紋岩でできている。この流紋岩は、超丹波帯の地層や白亜紀後期の雪彦山層に貫入した岩床であると説明されている。 ただ、岩峰で観察した流紋岩の流理構造はどこも垂直に近かった。本当に岩床なのか、それとも火山岩頸と考えた方がいいのか、周辺の地層の調査もふくめて検討する必要がある。 詳しくは、「雪彦山 そびえ立つ流紋岩の岩峰群」を参照して下さい。 |
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