天地無用!登校無用 アニラジコレクション |
C | |
エクシング | 6.8 | |
97/1/17 | 8800 | |
デジコミタイプのアドベンチャー。アニメーションは少なく、ほとんど1枚絵のみ。ただし音声はフル音声。作画は良好。 細かく分岐はするものの、大きなストーリーは2つしかなく、ボリュームは不足気味。選択肢以外では一切ボタンに触れなくて済むので(音声スキップはできる)、ダラダラ気を抜いてプレイするのに適している。ストーリーは他愛も無いものだが、キャラが立っているためにそこそこ面白い。セリフを言う度に細かくロードが入るので、ボケとツッコミのテンポが悪いのは仕方ないところか。DISC2枚組みで、2枚目の途中からプレイするのに、わざわざ1枚目を立ち上げなければいけないのは改善してほしい。 おまけでミニドラマが収録されたCDが付いてくるが、わざわざ別梱包になっている。3枚入るケースで本編は2枚組みなんだから、中に入れてほしい。 クリアした履歴をセーブすることが出来、リプレイをOVAのように垂れ流しすることができる。技術的には特に見るべきところの無い今作だが、何も考えずに気楽にプレイできるゲームもたまにはいいかなと思う。 |
EVE burst error |
B | |
シーズウェア/イマジニア | 9.5 | |
97/1/24 | 7800 | |
コマンド総当たり式のアドベンチャー。つまりフラグが立つたびにすべての場所を回らなけりゃならない。面倒くさくはあるが、話の展開が面白くキャラクターがみな魅力的で、つい引き込まれてしまう。私立探偵の絵画探し、政府エージェントの要人護衛、二つのストーリーが巧みに入り交じり、一つの謎に収束していく様が秀逸。 ラストで泣いた、という人が多かったので期待していたら、なんだありゃ。○○○が実は○○○○だったというオチ。最後の犯人入力画面で一生懸命考えた私がばかだったのか?絶対の客人が○○○○○だったとかローラが○○○○だったとかに匹敵するカックンもの。シナリオの剣乃氏の評価は高いけど、どうもいつも大風呂敷を広げすぎ。謎が謎のままでほっぽらかしにされるのが不快。スタッフはちゃんと通しでプレイしたのか?せっかく女の子たちがみんな魅力的なんだから、事件が終わってからのこともきっちり描いてほしかった。 エッチシーンはだいぶカットされていたようだが、ゲームが面白いのでそれはそれでよし。 |
天城紫苑 |
D | |
クリップハウス | 6.5 | |
97/2/14 | 6800 | |
実写サウンドノベル風アドベンチャー。主役を演じるのは、松本コンチータという、元AV女優らしい人。もっともサターンなので脱ぎはしない。脱がないAV女優など、芯の無い鉛筆程度の意味しかないと思うが。 隔絶された旅館の中で連続殺人が起こるという話。イマジニアの「犯行写真」に似た内容。ただし、今作のほうがムービーが多く、丁寧に作ってあるか。 3Dの移動シーンは描画が早く、ムービーもスキップできるため、プレイ時のストレスは少ない。マルチシナリオを謳ってはいるが、5回プレイした感じではメインストーリーは1本。そもそも選択肢が少ないので、分岐も少ないと思われる。吸血鬼が出てくるナイトルースのような話もあるが。 システムは快適に出来ているが、肝心のシナリオがつまらない。登場人物に魅力が薄く、驚くような展開も無いし、別に誰が犯人だっていいやというような感じ。話自体のボリュームも少なく、メイン(と思われる)ストーリーでも1時間もかからない。とりあえず作ってみましたという姿勢が見え見えでイマイチな出来。 |
だいな・あいらん |
C | |
ゲームアーツ | 9.2 | |
97/2/14 | 6800 | 借物 |
ゆみみに続く竹本泉ゲーム第2弾。ゆみみに比べ、アニメがぐんと増えた。ゲーム中はずっとアニメしていて、技術的にはかなりのことをやっているのだろう。正直あんまりすごくは見えないのだが。 ストーリーやキャラは完全に竹本泉の世界。恐竜を見た瞬間に「撃ち殺せ!」とか「人間を食ったり踏み潰したりしろ!」と思ってしまった私には、この世界についてとやかく言う資格はない。 マルチシナリオで、早送りを駆使すれば1プレイが30分とかからないので、何度もプレイする気になる。前述の早送りや巻き戻し、セーブ機能が分岐探しにとても便利だ。早送りは、ちょっとだけ進める事が出来る。一気に次の分岐まで行ってくれたら便利なのだが、さすがにそうしてしまうと、あっという間に全シナリオを見れてしまうだろうから、現状でも可。 ちなみに「だいな・あいらん」とは「ダイナソア・アイランド」の略。私はアイランという女の子が出てくるものとばかり思っていた。 追加:その後、100%クリアを目指してプレイしたが、あえなく挫折。私の目には達成率のバーが満タンになっているように見えるのに。やっぱり達成率は数字で表示してほしい。 上で「現状でも可」と書いたが、分岐を探そうとするとやっぱりうざい。「改善希望」にしとこう。 |
新世紀エヴァンゲリオン セカンドインプレッション |
D | |
セガ | 8.6 | |
97/3/7 | 6800 | |
ムービーを見ながら時々出てくる選択肢を選び、ストーリーを分岐させていくタイプのAVG。完全にエヴァのファン向けアイテムで、エヴァを見たことも無い私がどうこう言うのもおこがましいが、取りあえずゲームとしてどうかという観点から述べる。 分岐をつぶすために繰り返しプレイが要求されるのだが、ムービーを一切スキップできないため、同じムービーを何度も見せ付けられるのがきつい。さらには、面白味の薄いリアルタイム戦闘を何度もやらされるのも苦しい。実は前作のデータがあればムービーをとばせるようになる裏技があるが、そんなゲーム性の根幹に関わることを、前作を持っているか否かで左右されるなんてどうかしている。リアルタイム戦闘は、ゴルフゲームのようにタイミングよくゲージを止めればOKというもので、毎回やることは同じなのですぐに飽きてしまう。もっとランダム制を取り入れて、近距離と遠距離が激しく入れ替わるようになっていたら、少しはスリルがあったかも。ただ、難易度を控えめにしたのはアドベンチャーゲームとしては正しい選択だ。 メインシナリオと思われる転校生シナリオについて。なんか・・・説明不足で良く分からない。真由美が転向してきた意味とか使徒に憑依された経緯とか、他キャラとの絡みとか、なんて言うか、このゲームに出てくる必然があったのだろうか?そういう意味の分からなさがエヴァ流?メガネにストレートヘアー、おとなしくて本好きと、一見典型的メガネ美少女風だが、その実ものすごく暗い。暗いというか暗黒で、内面的萌え要素は皆無。これもまたエヴァ風なのだろうか。 ゲームとしての作りは手堅く、粗製濫造のキャラゲーにはなっていない。何気にセガはキャラゲーが得意だったりする。しかしゲームとして面白味が薄いのも事実で、「あんたバカァ?」「逃げちゃダメだ」などの台詞がゲームで聞ける、ということに価値を見出せる人以外はスルーが無難かと。 |
エルフを狩るモノたち |
D | |
アルトロン | 4.2 | |
97/4/25 | 7800 | |
同名アニメのゲーム化。体裁はアドベンチャーゲームだが、その実「見る」「話す」「移動する」コマンドぐらいしか使い道が無く、ゲーム性は皆無。ただ単に、テレビ版を縮小してサターン版に落としただけ、と言った代物。テレビを見ていた人には面白くもなんとも無いのでは?元を知らなければまあ楽しめないことも無いが・・・。 ストーリーは、体に刻まれた呪文を探すため、街中で女を裸にひんむくという、遵法精神皆無のご都合主義的設定。結局呪文は顔・背中(マンドラゴラ)・顔・顔・足の裏にあったので、裸に剥く必要なんて無いじゃん!ラストはみもふたも無いオチでガッカリ。 DISC2枚組みで、2枚目はおまけディスク。全体的に、定価が高い割には内容が薄い。「エルハザード」ぐらいきっちりゲームとして仕上げて欲しい。 |
キャスパー |
D | |
インタープレイ/EAV | ― | |
97/4/25 | 5800 | |
同名映画のキャラを使ったアドベンチャー。内容は、一言で言えば古い。カギを見つけてドアを開けて、ボタンを押してドアを開けて、アイテムを取って行動範囲を広げて、ということを延々と繰り返すというもの。 見かけは子供向けで、難易度自体も高くは無いのだが、ともかく同じことを延々々々々々々々々と強制されるので、相当の忍耐力が必要。いいかげんアイテムやカギを見つけるとうんざりしてしまう。ストーリー的な起伏も無く、このドアの先には何があるのだろうというわくわく感も皆無なため、かなり我慢してプレイしたが、とうとう放棄。自分の忍耐力の無さを棚に上げて言うのもなんだが、屋敷がだだっ広すぎる。その上ボタンを押したときに、画面外の見えないどこかで扉が開くのが不親切。ボタンを押すたびに、開いた扉を探してうろうろしなければならない。ワープゾーンの入り口と出口が一対一に対応していないのも、非常に不愉快だ。 こういう洋ゲーでは、例えば主人公の動きがびっくりするほど滑らかだったり、画面が非常に美しかったり、といった長所があるものだが、今作では全く長所が見つけられない。ただ単に単調で、ロードがうざい古臭いアドベンチャーというだけ。開発者は、このゲームプレイして面白かったのか? |
東京SHADOW |
B | |
タイトー | 6.2 | |
97/4/25 | 8800 | |
タイトーっぽくない、実写アドベンチャー。SF作家が原作を担当しているだけあって、舞台設定が抜群にしっかりしている。40年前に渋谷に米軍基地があって・・・などという設定を読むだけでもわくわくしてくる。 内容はホラーで、血まみれなシーンが満載でかなり恐い。そういうのが嫌いな人にはお勧めできない。特殊メイクによるSFXとCGによる特撮が違和感なく融合し、独特の恐怖世界を構築している。映像的には今までプレイしたゲームの最高峰と言える。現実の渋谷を舞台にしたところも現実感があっていい。「街」とかぶってはいるけど。 ゲーム的には分岐をつぶしていくタイプ。バッドエンドを見ることによって選べる分岐が増えていき、最後には真のエンディングにたどり着けるというもの。ちょっとわかりにくいところがあって、分岐が増えていることに気づかないと、いつまでたっても真のエンドが見れないのが難。一応見た分岐のツリーマップが見れるのだが、不十分。YU−NO辺りを良く研究してほしいところ。 ディスク3枚組なのだが、立ち上げるのは必ずDISC1だというのが面倒。DISC2・3でバッドエンドにたどり着くと、DISC交換〜ゲーム立ち上げ〜DISC交換を何度もやらされる羽目になる。 出演者は皆いい味を出している。木の精とか天使とかがお気に入り。しかしヒロインの宝生舞という女優さんがあんまり可愛くないのが残念。亜希子役と悪魔役の女優さんは可愛かったけど。 分岐の達成度が%で表示されるのだが、バッドエンドなりクリアなりまでたどり着かないと達成度がカウントされないのが不便。私がトゥルーエンドを見た時点で達成度が51%だったが、実際は8割方の映像は見てるはず。 |
フリートーク・スタジオ〜マリの気ままなおしゃべり〜 |
B | |
メディアエンターテイメント | 7.6 | |
97/5/9 | 5800 | |
DJになって番組を盛り上げよう!というゲーム。DJシミュレーションなどと書いてあるが、やることは制限時間内にセリフを2者択一して、ゲストの好感度及び番組の人気度を上げていくというアドベンチャー的なもの。サクラ大戦を思い出してもらえばそれに近い。 ゲストは4人(+1)で、どいつもクセが強く、選択によってはとんでもない展開になることも。人気度が低いとすぐ番組からおろされるので、難易度は低くはない。しかし、1プレイが15分程度なので、何度もチャレンジすることが出来る。 絵柄はやけにチープだが、予想の出来ないシナリオと芸達者な声優さんたちの演技のおかげで、かなり面白い小品に仕上っている。グッドエンドを迎えて、エンディングテーマを聴けたときは本気で嬉しかった。声優ファン向けのゲームではあるが、主演の国府田マリ子を知らない私でも十分楽しめた。 |
龍的五千年 |
D | |
イマジニア | 3.0 | |
97/5/23 | 6800 | |
現代に現れた邪龍を封印するために、8匹の龍を探して中国各地を飛び回るというアドベンチャー。アドベンチャーと言っても、適当に選択肢を選ぶと自動で話が進むというシステムで、話は一本道で限りなくゲーム性は薄い。その上、ストーリーは無茶苦茶適当でいい加減。ヒロインがなぜか魔法を使えたり少年が数日で大人になったり、ファミコン時代を思わせる安直なお使い展開だったり、もう何も考えて無いだろうと言いたくなるシナリオだ。グラフィックはやたら汚いし、このゲームのどこかにいいところはあるのか? 寺田克也とか韮沢靖とか、サターンでは良く見る人たちがスタッフに名前を連ねている。確かに韮沢氏のデザインした龍たちは迫力があってかっこいい。ただ尻尾がクロスになっていたり、片目からトゲが突き出していたりと、そういうディティールの崩し方がやっぱり韮沢っぽくてあんまり好きになれない。 誰でもストーリーを堪能できるようにと、簡単にゲームが進むシステムにしたのかもしれないが、肝心のストーリーがこれでは。クライマックスでの賢龍復活のための自己犠牲うんぬんの展開は、まさしくオイオイこれでいいのかよといった感じ。あと賢龍のグラフィックが無いんですけど。コストダウン?評価は限りなくEに近いDということで。やっぱりイマジニアだ。 |
ウェルカムハウス |
D | |
イマジニア | 6.3 | |
97/6/13 | 6800 | |
バイオハザードタイプのアドベンチャー。殺人的なまでに汚いポリゴン、もったりした操作感、寒いギャグ、イマジニア、とくればほぼクソゲー確定なのだが、クソゲーと切り捨てるには惜しい気もする。 アドベンチャー部分はわりとまともで、難易度はそれほど高くない、はずだが、見にくいポリゴン画面のせいで何かを見落とすといつまでたっても先に進めない。私はセガBBSにずいぶんお世話になった。ボリュームは少なめ。 このゲームの最大の特徴として、全編を彩るお約束ギャグ(窓に指を挟む、オイルで滑って転ぶ)がある。はっきり言ってつまらないが、ギャグを中心に持ってきたというのは新しい切り口だと思う。ただもっと押しが強くてもいいかな、という気はする。主人公の名前はキートンだが、バスターキートンの名作コメディーに比べてアクションが小振り過ぎる。 音楽だけは力が入っていて、なぜか「ケ・セラ・セラ」が聴けたりする。 もうちょっと作品にパワーがあって、製作者に技術があれば(遠景になるとすぐ処理落ちするし)、カルトな一本になったのではないか。 |
デジタルアンジュ 〜電脳天使SS〜 |
D | |
徳間書店インターメディア | 7.1 | |
97/6/20 | 5800 | |
コマンド選択式のアドベンチャー。地球崩壊に関わる天使と堕天使の戦いを描いているらしいが、さっぱり訳が分からない。作者の頭の中には壮大な世界が描かれているのかもしれないが、プレイヤーにはさっぱり伝わってこない。ストーリーの意味不明さにかけてはロストワンやぱにっくちゃんを凌ぐ。ちなみにSSはスパイラルストーリー。SSと見るとなんでもサターンを連想してしまうのは、サターンユーザーの悪い癖か。 コマンド選択によりストーリーが分岐していくが、どのコマンドを選べばどうストーリーが進展していくかの関連付けが希薄で、適当に選択していくと、大抵が中途半端なエンディングになることだろう。 地球の存亡に関わる天使と堕天使が同居したり一緒に温泉に行ったりという訳の分からないストーリーだが、絵柄がかわいらしく、性格付けもなかなか面白く、なんとなくほのぼのした気分になれる。作画やアニメーションも良好。 気になったのが、「そう」とか「どう」と表記するときに、必ず「そぅ」「どぅ」と「ぅ(小さいう)」が使われていること。変な日本語を使用しないでほしい。 最後に、キャラクターのフルネームを載せて笑いを取っておこうか。 フォルシーニア・サダルスード・ルクバァ クレアリデル・ヴァナント・シャウラ エインデベル・デネボーラ・レグルス リアムローダ・アルキオネ・ヒアデス 以下同様。名前を考える時間とストーリーを考える時間、どちらが長かったろうか。 |
ムーンクレイドル |
C | |
パック・イン・ソフト | 6.6 | |
97/6/27 | 6800 | |
実写を使ったアドベンチャーゲーム。ディスク3枚組だけあって、画面は小さいながらもムービーが盛りだくさん。最近のコマンド総当たりのアドベンチャーと違い、ある程度頭を使わないと解けないようになっている。 ストーリーは宇宙人の侵略物。宇宙人の頭領を故・池田貴族氏が演じている。プレイ時間は割と短め(通しで2時間ぐらい)で、行き詰まってもヒントを教えてくれるので、初心者にもお勧め。操作系もこなれていて、ストレスを感じることが少ない。しかし音階を使ったトリックは非常にてこずった。メガドライブのツインアイランズを思い出す。 シナリオはなかなか面白かったが、宇宙人の弱点が安直だったのが残念。おまえらはアクマイザー3か!(もろばれすみません)。しかも宇宙人の秘密基地に信楽焼きのタヌキだとかおじぞうさんが置いてあって、無性にチープ。マルチエンディングだが、むしろバッドエンドを見るほうが難しい。 可愛い女優さんが何人も出演しているが、出番が少ないのが残念。最後の下着(?)姿大行進がもうちょっと色気があったらなあ。 |
ときめきメモリアルドラマシリーズVol.1〜虹色の青春〜 |
B | |
コナミ | 8.8 | |
97/7/10 | 4800 | |
ときメモでは(私的に)雑魚キャラに過ぎなかった虹野がヒロイン。サッカー部を舞台にした学園青春物。ギャルゲーは嫌いだが、これはよくできている。男子校&帰宅部だった私には似たような思い出のかけらも無いが、それでもとても爽やかというか暖かいというか、言葉にできない感傷に浸ることができた。難易度は低いので、誰でもグッドエンドにたどり着けるだろう。 「炎のチャレンジャー(筋肉番付でしたっけ)」みたいなミニゲームもわりと面白かった。神社でいくらでも練習&学校で一回だけ本番、というシステムがストーリーにも合致して、かなり緊張感があった。ミニゲームをクリアしようとするプレイヤーと、レギュラーの座を得ようとする主人公がとてもシンクロしていたように思う。 留守電のシーンも良かった。留守電って相手が聞いてくれてるか分からないんだよね。だからすごく不安になって、自分の都合の悪いほうに考えてしまったりして・・・。そんな虹野の気持ちが手に取るように分かった。 ラストがちょっとあっさりしてるかな。私としては、いくらベタと言われてもいい、試合で残り1秒の逆転ゴールとかして盛り上げてほしかった。あと虹野だけじゃなくて、コーチとか沢渡に主人公を「認めて」ほしかった。このままじゃ単に運良く試合に出れただけ、てことになりそう。 題名にもなっている「虹」がぜんぜん小道具として活用されてないのも不満。ただ単に虹野が主役だからということだけ。紐緒が主役だったら紐色の青春だったわけ? |
キャット・ザ・リパー 13人目の探偵士 |
D | |
トンキンハウス | 5.0 | |
97/7/18 | 5800 | |
止め絵のフィールドをうろついて、あちこちクリックしまくるタイプのアドベンチャー。何よりもまずグラフィックの下手クソさには驚く。特にポリゴンの人物の造形はとてつもなくヤバい。ジャケットの裏表紙の画面写真を見て買う気を失くした人は相当数いることだろう。 グラフィックだけではなく、登場人物の性格付けなども限りなくヘボい。パンクやSMルックの刑事とかしゃべるロボットとか正気か?パソコンとの対話やふざけた取説などもかなり痛く、製作者は真面目に作ったのか疑わしい。 難易度はそれほど高くはないが、結構移動範囲が広く(部屋数が多い)、一度詰まるとあちこちでクリックしまくらなければならなくなるのが難。せめてクリックできる物体にフォーカスしたときはカーソルの形が変わるなどしてほしいところ。 舞台はパラレルワールド的な架空のロンドンで、ホームズやミス・マープルが実在の人物として描かれている。著名な探偵がぞろぞろ出てくるが、パロディーとしてもリスペクトとしても中途半端で、単なる悪ふざけの域を出ていないようだ。原作者のネタが出てきたりと、楽屋落ちはいかにも寒い。 ゲームの起動にやたら時間がかかったり、移動がトロ目でイラつくのは減点だが、セーブかいつでも素早くできるのは便利。 推理作家が原作を担当しているだけあって、ストーリーはそこそこ面白かったが、それ以外のところがかなりダメダメ。私はお勧めしない。 |
リアルサウンド 〜風のリグレット〜 |
C | |
WARP | 9.0 | |
97/7/18 | 6400 | 借物 |
まず始めに、画像がないのは手抜き以外の何物でもない。そりゃあ制作費は浮くだろうけど、堂々とそれを売り物にしなくても。画像がないことのメリットとは?想像力を豊かにできる?画像があったほうがいいじゃん。視覚を遮ることによって、聴覚が研ぎ澄まされる?処女宮のシャカかい。 内容は平凡なラブストーリー。どう考えてもヒロインの行動が変だったりする。 人によってはどうしても声を演じる俳優が目に浮かんでしまうらしいが、柏原崇も菅野美穂も知らない私にはまったく問題なし。むしろ媚びた声のプロ声優より良かったと思う。 ストーリーは極めて普通。途中、主人公の記憶と現実の状況がずれてきて、サイコっぽくてどきどきしたが、何のことはない主人公の勘違いだった。10年前の7時5分前に、泉水は時計台の機械に巻き込まれて死んでいて、という展開を本気で予想したのに。それと自分の生まれ育った町の時計台の数ぐらい覚えとけって。 台詞とBGMのボリュームのバランスが悪いかな。あとあの「177の歌」はどうにかならなかったのか。誰か飯野氏の暴走を止めてやれよって。社員。 D評価かと思ったが、一発でハッピーエンドらしきものに行けたので、ちょっとだけ評価アップ。感動したり泣いたりはしなかったが、なんとなくいい気分。 バッドエンドだったらクソゲー扱いしただろう。システム上、再プレイはつらいものがあるし。 |
怪盗セイント・テール |
E | |
トミー | 7.9 | |
97/7/25 | 6800 | |
表紙には日野日出志もびっくりの巨大眼球女が描かれているが、ゲーム中のグラフィックはそう悪くは無い。 なんか街をうろついてつまらない会話をしたり、つまらないミニゲームをしたり、つまらない探索をしたりと、要はつまらないってこと。マップはそれほど広くないが、歩いているとカモメやヘリコプターやUFOが飛んできて、その度に金縛りにあうというテンポの悪さ。一体どういうセンスだ。節々ロードは長いし、とにかくありとあらゆる要素に面白味が無いし、原作のファンでもなけりゃやってられないだろう。色々仕掛けがあったりサイドストーリーがあったりと不必要に力を入れている部分があるようだが、取りあえず普通にプレイすれば普通に楽しいようにして出直してこい。昔のキャラゲーはこんなのばっかだったなあ。 |
NIGHTRUTH #3”二つだけの真実” |
D | |
レイ・アップ | 8.1 | |
97/7/25 | 5800 | |
1作目は比類無きクソさだったが、3作目はサタマガでの点数が高いので、恐る恐る買ってみた。 初代に比べて、どうしようもなくくどいテキストや、デッサンの狂った人物絵などが改善され、やっと普通に見れるアドベンチャーゲームになった。グラフィックはフルサイズでかなり綺麗になり、口パクやまばたきなど細かいところのアニメーションが割と良くできている。 肝心のストーリーだが、初代ほど破綻してはいないが、さりとてそれほど面白いというほどのものではない。一応アドベンチャーの形を取っているが、ストーリー的な分岐はほとんど無く、最後のほうの選択肢でバッドエンドかトゥルーエンドか、といった程度。 このゲームの最大の難点は、音声が全くスキップできないこと。そういう仕様だということで我慢できなくもないが、ちょくちょくボタンを押さなければ話が先に進まないのがつらいところ。どうせなら次の選択肢までノンストップで突っ走ってくれたら、それはそれでOVAのような見方ができたのではないか。オートセーブ方式は便利と言えば便利、不便と言えばめちゃくちゃ不便。 |
ボイスファンタジア 失われたボイスパワー |
D | |
アスク講談社 | 3.4 | |
97/7/25 | 6800 | |
「声優物に当たりなし」。これほど当を得た格言が他にあるだろうか? 見た目はドラクエタイプのRPG。戦闘シーンはファイナルファンタジー風。しかし実際は経験値やレベルアップ、装備やアイテムの概念が(あんまり)なく、一つ一つフラグを立てていくアドベンチャーっぽくなっている。 人気声優を起用しているのが売りらしく、なんと夜になるとアニメキャラが実写の声優に変身!そして声優の好きな食べ物とかを聞いたりするのだが、全然ゲームと関係ないよ。Bボタンでキャンセルできるのでパス!パス!パス! ストーリーは魔王を倒すよくあるファンタジー物だが、ストーリー展開が場当たり的できわめていいかげんで、次がどうなるのかといったワクワク感が全く無い。難易度は高くないのに、途中で何度も投げ出そうかと思ってしまった。 脚本・演出はあの千葉繁氏(もちろんCVも)。声優としての力量は認めるが、脚本家としては全くダメだ。 絵柄もちっとも可愛くないし、声優人気にのみ頼ったキャラクターたちで、キャラの作りこみが薄っぺらい。DISC2枚組みで、プレミアムディスクとか言って声優のインタビューが収録されている。もう勘弁してくれ〜。 |
南方珀堂登場 |
D | |
アトラス | 7.8 | |
97/8/7 | 5800 | |
ビデオテープを見るだけで犯人を見つけるという新機軸の推理AVG。安楽椅子探偵ものということで、どれほどの本格推理を見せてくれるのかと期待したのだが・・・。 面倒なので箇条書きにて。 ・画面が汚い。人物の顔が気持ち悪い。 ・キャラクターに魅力無し。クソつまらない会話の応酬。 ・何かをするたびロード、ロード、ロード。 ・シナリオに説得力無し。 ・何度もビデオを見なければいけないのが面倒。フラグが立った後に何をすればいいのかさっぱり分からないので、結局総当り。 補足: 「動く人形が繰り広げる本格推理〜」とパッケージに書いてある。それがウリなのか?どう見ても人間に見えないからそう書いたのか? たとえキャラクターやシステムに不備があっても、シナリオさえよければそれで良しなのだが、残念ながらシナリオも最悪。トリックを見破るどころか、犯罪があったかどうかも分からないのに、人物の過去を調べただけで事件が解決(?)したり。密室のトリックもいまいち。どうせならその場に居合わせた全員が犯人ってことにしたら?「孫娘のために」とか言って刺す! どれも結末が中途半端でどうにもすっきりしない。せめて練習問題くらい解決してくれ! |
黒の断章 |
B | |
OZクラブ | 8.4 | |
97/8/8 | 6300 | |
クトゥルー神話を題材にしたホラーアドベンチャー。PCからの移植だが、CGはすべて書き直しているようだ。よくある美少女ものではあるが、一風変わった画風で、線が細く、耽美な感じが漂う。 たいていの台詞に声が入っていて、後半舞台がアメリカに移動すると、音声もすべて英語だという凝りよう。ただちょっと主人公の声が優しすぎて、渋みが足りないような気がする。 ゲームは画面をクリックしてフラグを立てていくというもの。面倒くさい部分はあるが、フラグが立つまではその画面から移動できないので、慟哭やクロス探偵のようにあっち行ってクリック、こっち行ってクリックということはない。 主人公が6年前の事件で記憶を無くしていてという設定が上手く、少しずつ記憶の糸が解きほぐされていく様をどきどきしながら楽しめた。 YU−NOやEVEに比べて、キャラの魅力(特にヒロイン)が足りない気がする。殺されても「あ、死んだの」ぐらいの感じだった。ストーリーは前後半に分かれているが、前半で不老不死について科学的な解釈がなされているので、後半魔術とか言われてもピンとこなかった。前半と後半がまったく関連が無いのが残念。前半の結末はかなり後味が悪かった。 |
ぱにっくちゃん |
E | |
イマジニア | 3.8 | |
97/8/8 | 6800 | |
デジコミ。ゲーム性はほとんどなく、ただ見てるだけ。 ギャルゲーだが、肝心の女の子の性格やら容姿やらに全く魅力が感じられないので、いかんともしがたい。なんだこのうそ臭い巨乳は。巨乳を冒涜している。 90分にも及ぶアニメーションが売りなそうだが、動きは荒く使いまわしが多く、「延べ」90分と言ってもらいたい。主人公のオーバーな演技もしらける。ストーリーもかなり適当。意外な展開と言えなくもないが・・・。 途中で入る映画のパロディーも非常にお寒い。1ヶ所だけ面白いシーンがあったのだが、なんとそれが4回も繰り返されて、しまいには逆上した。 さすがクソゲーを作らせたら天下一のイマジニアだ。 |
ファンタズム |
B | |
アウトリガー工房 | 6.6 | |
97/8/8 | 9800 | |
怒涛のCD8枚組。馬鹿でかい屋敷で起こる惨劇。こいつはマジで恐い。私のように殺人・血・肉片に関心のある人間は、必ずプレイすべし。逆にそういうのが苦手な人は、決してプレイしてはいけない。 特別難しい謎はないが、屋敷がだだっ広く、移動中のムービーが飛ばせないので、フラグが立つたびにあちこち移動しなければいけないのが面倒くさい。そこでガイコツさんの出番。イージーモードではなんと、親切なガイコツさんが次に何をすべきなのか教えてくれるのだ。○○の下を見ろなどと、あまりに露骨にばらしてくれることもあるが。最後の章はリアルタイムパートになっていて、ここでもガイコツさん大活躍。て言うか、ヒント無しでクリアできた人いるのか? ムービーは恐ろしく汚く、音声も悪い。CD8枚は多分はったりだろう。章の分割を上手くすれば、4枚以内で収まったと思う。 トールマンとか銀玉とか出てきた映画のファンタズムとは全然関係ない。あっちもわりと好きだ。 攻略のページを作ったので、興味のある方はぜひ。 |
魔法少女プリティサミー 「恐るべし身体測定!核爆発5秒前!!」 |
C | |
NECインターチャネル | 8.3 | |
97/8/8 | 6800 | |
アドベンチャーと言うか、PCエンジン的デジコミ。ケースは2枚組み仕様だが、1枚はおまけのシングルCDで、ゲーム本編はディスク1枚。そのため動画はほとんど無く、ストーリー分岐も無い1本道シナリオ。ただしフル音声だし、作画も良好。キャラクターも立っている。ところどろ選択肢があって、選択によってキャラのリアクションなどが変わってくるが、前述のように大筋は同じ(だと思う)。 ストーリーはキャラクターに合ったおちゃらけドタバタコメディで、馬鹿馬鹿しいが気楽にプレイする分には楽しい。フル音声で演技や音質も良好で、時間が無い人は音声とフェイスウィンドをカットすればかなりスピーディーにプレイできる。Zボタンを押せば次の選択肢まで自動で進んでくれる(スキップではない)のが便利。音声をONにしてZボタンを押せばちょっとしたOVA気分だ。音声、フェイスウィンドカットと合わせれば、再プレイも苦痛無く繰り返せる。ただ、一度Zボタンを押してしまうと、初めての分岐でもどんどんかっ飛ばして話が分からなくなってしまう。初めてのシーンでは音声カットが出来なくなる仕様だったらもっと良かっただろう。 まあストーリー的にも技術的にも際立った長所は無いが、キャラのファンだったら十分楽しめるのでないだろうか。ファンでない私でも、機会があったらOVA見てみようかなと思わせてくれる1本だ。 |
ウイルス |
D | |
ハドソン | 8.2 | |
97/8/22 | 6800 | |
未来のネット社会を舞台にしたSFアドベンチャー。小難しい造語を羅列して大作を気取っているが、出来はしょぼい。 ストーリーはまあまあ。ネットにつないでいるときに事故に遭うと、現実世界の人間まで死んでしまうという基本コンセプトにかなり無理はあるが、まあそれ以外はこれといって破綻もなくまとまっていると思う。芸達者な声優の演技もあって、キャラクターの描き方もよく出来ている。かっこいいキャラはそれなりにかっこよく、悪いキャラはひたすら悪そうで、ボインなキャラは見事にボイン。 ただし、システム回りがひどい。97年作とは思えないようなへぼく重い3Dダンジョンだとか、まるでファミコン時代のような平板な戦闘とか、その都度振り向かなければ思った方向に進めない移動シーンだとか、総当りを強要されるミニゲーム(ゲームと呼べるのか?)だとか。そして極めつけはボスとの戦闘シーン。弱点を攻撃しなければダメージを与えられないのだが、面倒くさいだけでさっぱり面白くない。しかもボスで死ぬと少し前の探索シーンや会話シーンからやり直し。ボイスやムービーはキャンセルできないので、腹立つこと限りない。 全編を通して、大作だからプレイ時間を長くしなければいけないという悪意を感じる。ウイルスの謎を解いて一刻も早く世界を救わなければいけないというのに、何度も湖に潜ったりモンタージュの総当りをしなければならないのはイライラする。もっとテンポよくゲームが進むようにすべきだ。 ABCXYZ、そしてLRボタンだけでオブジェクトや行動を選択できる「プッシュオンリーシステム」は今ひとつ未完成ながらも、あちこちクリックする必要がなくなったのは評価したい。プッシュオンリーとか言って、そもそもボタンは押すだけのものだが。 マルチエンディングを謳っているが、エンディングは2つだけ。敵を倒す順番や台詞が多少違うだけでマルチエンディングと言っていいのだろうか? |
DARKSEED II |
D | |
バンダイビジュアル/ビー・ファクトリー | 5.8 | |
97/8/29 | 5800 | |
クソゲーで一部に名高いダークシードの続編。グラフィックがフル画面になって色数も増え、しょぼかったグラフィックがかなり向上した。そのおかげで、ギーガーデザインの独特の魅力的な世界観が生きている。前作で余計だったタイムリミットも廃止され、プレイしやすくなっている。 全般的に難易度は下がっているが、やはり洋ゲーらしく不条理な展開や無茶なカーソル指定があり、自力で解くのは至難。私は速攻でネットの攻略に頼ってしまった。 他に、文字がでかいくせに文字ウィンドウが狭くて文章が読みにくいとか、調べる〜アクション〜移動のカーソルをいちいち切り替えるのが面倒くさいとか、前作同様ドーソンがテクテク画面内を歩くので、フラグを探して動き回るのがうざったいとか、話したり触ったりしただけで一発死とか、問題点は山積み。だが、胡散臭いキャラクターたちやグロテスクなグラフィック、電波的な展開はちょっと惹かれるものがある。ラストのオチは・・・評価不能。まあ前作ほど無茶苦茶な難易度では無いので、アドベンチャー好きな人なら試してみるのも悪くは無いかも。どうせ詰まると思うので、開発元の親切なモロバレ攻略を貼っておく。 http://www.c0zone.jp/game/DARKSEED/No-Frills/index.html |
DESIRE |
B | |
イマディオ | 9.0 | |
97/9/11 | 6800 | |
DESIREと呼ばれる孤島を舞台にした人間ドラマ。パソコンからの移植で、Hシーンは全てカットされている(らしい)。PC版はやってないので詳細は分からないが。 ちょっと絵柄は好みじゃないけど、さすが剣乃氏で、相変わらずキャラが立っている。シナリオもEVEやYU−NOに比べて不条理な点が少ない。グラフィックはEVEより小さくて、ちょっと迫力不足。但しアニメは綺麗。 EVEのようなインチキなラストではなかったが、反応装置がDNA変換装置でありながら○○○○装置でもあるというのはちょっと御都合主義ではないのか。うちの冷蔵庫は掃除機にもなるんだよというぐらい不自然だ。 クリア後の感想として、○○があまりにも可哀相(まあ殺された人間よりはましなのか?)。アルバートも決して会えないあの子を一生探し続けるのだろうか。ハッピーエンドになる続編がほしい。 ○○が何をしたかったのか、頭が悪いのかイマイチよく分からない。ところで○○の両親っていったい誰なんだろうか。 |
ミントン警部の捜査ファイル 道化師殺人事件 |
E | |
リバーヒルソフト | 5.4 | |
97/10/30 | 5800 | |
「道化師殺人事件」というと、パソコンアドベンチャーゲーム初期(初期はミステリーハウスやウイザード&プリンセスだと言う人には中期)の名作というイメージなのだが、時代を超えて復活した今作は、下手に現代のエッセンスを取り入れたためにどうしようもない駄作になってしまった。 まず移動がムービーなのでとにかくトロイ。しかも移動するたびにいちいちウインドウを開けたり、右向いたり左向いたりしなければならないので、とにもかくにもかったるい。しかもメッセージはフル音声なため、いちいち読み込みにいくのでイライラさせられる。しかもテキストが無いために聞き逃せないのだが、音声がこもっていて聞き取りにくい。プレイして30秒でいやになった。 幸運にも攻略本が手に入ったので、犯人も分かったしもういいや。総プレイ時間10分ほど、まだ犯人に出会ってすらいないが、もう2度とプレイすることは無いだろう。絵柄は結構いい味を出しているのだが。 |
七ツ風の島物語 |
C | |
エニックス/ギブロ | 8.7 | |
97/11/27 | 6800 | |
ジブリを思わせるようなファンタジックな世界を舞台にしたアドベンチャー。なんと言ってもその美術は圧巻。まるで童話の挿絵のような美しくそして奇妙な背景、ユーモラスで温かみがあり、尚且つちょっと不気味なキャラクターたち。まるで今そこにいるかのように感じられる環境音。特にキャラクターに関しては、止め絵でも美しいキャラたちが見事に命を吹き込まれて生き生きと動き回っている。その中でもデカキャラの見事な動きには圧倒させられる。小さなパーツをいくつも組み合わせて全体の動きを作り上げているのだが、その存在感のある動作はナウシカの「大特撮ゴムマルチ」を思い出させる(王蟲の動きに使っていたやつ)。また、キャラの性格付けも皆面白いし、キャラ固有の声がまた、どのキャラもぴったりはまっていて素晴らしい。時折挿入される実写の人形アニメも味があっていい。 と、美術に関しては100点満点、サターン最高峰、いや2D表現の最終到達地点とさえ言ってもいいかもしれない。では、ゲームとして見たときはどうなのだろうか。 はっきり言ってしまえば、ゲームとしてはクソ。与えられる情報が少ないので、フラグが立つたびに次のフラグを求めてマップ内をさまようことになる。主人公の移動が遅いくせに、移動できる場所は沢山あるので、何かあるたびに総当りをしなければならないのは心の底からストレス。今更ながらの1画面切り替え方式なので、画面端まで行くと画面が切り替わるのに時間がかかって煩わしい。主人公がいちいち画面端で止まるのもイラつく。1画面1画面の「絵」を大切にするために画面切り替え方式にしたのだとは思うが、それならそれでもうちょっとストレスを軽減することに気を使って欲しい。ワープするたびにアイテムを使わなければいけなかったり(そんなのワープポイントで上ボタンでいいだろう)、道を進むだけで何度もアシストキャラの力を借りなければいけなかったりと、手落ちか悪意か、とにかくプレイヤーの手を煩わせるような作りになっているのは残念。本作は全12章からなる。7章までは難易度も低くわりとサクサク進め、私は心の底からこのゲームに心酔していた。私の娘がもう少し大きくなったら、是非このゲームを体験させたいと思っていた。ところが、8章以降は難易度が格段に上がりさまよい地獄。あっという間に大好きなゲームから大嫌いなゲームに早変わり。主人公の一挙手一投足を見るたびにムカムカしてしまった。娘にこんなゲームやらせたらゲーム嫌いになってしまうよ。よって却下。攻略サイトを頼って何とかクリアしたが、プレイはしても一度離れてしまった心は二度とこの島に戻ってくることは無かった。なんでここまで完璧に作り上げた世界を、くだらないアドベンチャー要素でぶち壊しにしてしまうのだろう。難しいゲームは別にあってもいい。しかし、このゲームには無意味な高難度は全く似つかわしくない。その島に訪れる誰もが、優しい気持ちになって島の仲間とたわむれ、主人公と同化して物語を追体験する、そういったシステムバランスのみがこのゲームの正解だろう。 ストーリーは、何かよく分らない部分もあるがまあいい感じ。全般を通してキーワードになるのが「名前」。出会ったキャラに名前をつけて友達になったり、名前をいくつも欲しがるキャラがいたり、「名前を忘れられると存在を忘れられる」という展開だったり。そういった部分はすごく私の心に馴染んだ。私は、「名は体を表す」という言葉を信じているし、名前を知ることが人となりを知る上で非常に重要だとも思っている。匿名掲示板が肥大化した一方、mixiなどのソーシャルネットワークが流行ってきているのも、相手の「名前」が分かるという安心感を現代人が欲しているからではないだろうか。名前、それは燃える生命。呼びかけよう名前を素晴らしい名前を。 余談はともかく、世界観最高、ゲーム性最低の本作。評価は難しいが、中間を取ってCにしておくか。昔の私だったら迷わずEにしていたかも。私も丸くなった、のだろうか・・・? |
この世の果てで恋を唄う少女 YU−NO |
A | |
エルフ | 9.4 | |
97/12/4 | 7800 | |
剣乃氏シリーズの中で私の一番のお勧め。時間を飛び越えて、数々の謎を解け!死んだ人間を助け出せ!父親を探し出せ!女の子とエッチせよ! プレイ時間は長めだが、女の子たちがとてもかわいらしく、ゲーム内容も面白い。神奈が死ぬシーンでは、思わず「死ぬな〜」と心で叫んでしまった。前半はもつれた時間軸を1本1本解いていく過程がとても面白い。エッチシーンも家庭用にしては盛りだくさん。 後半は・・・正直がっかり。○○の正体が「他の世界からきた正義の味方でした〜」ってのはないでしょ。このゲームには4つの世界があって、それは主人公の住む通常世界、異世界エル・グラント、○○の住んでいた別世界、そして時空を超越した、オヤジのいるところ。雄大よ、ただの人間のおまえはいつからそんな超越者になったんだ。ゲーム的には通常世界と異世界の二つに絞ったほうがすっきりしていて破綻もなかった。あるいは通常世界だけでも良かったと思う。剣乃氏らしく、不条理な点、謎が謎のままな点、が盛りだくさん。大好きなゲームなので、不満もたくさんある。でもみんなにぜひプレイしてもらいたい1作。 ただこれだけは言わせてもらおう。このゲームの時間の定義から言って、死んだ人を過去に戻って助けたところで、その人が助かるわけではなく、主人公がその人が助かる別世界に移動しただけになるのでは。それってよく考えるとものすごく虚しい。 |
マリア 君たちが生まれた理由 |
B | |
アクセラ | 8.2 | |
97/12/11 | 6800 | |
多重人格をテーマにしたサイコスリラー。1章1章が短いTVドラマ形式。いいところでエンドクレジットが流れ、次の章が見たくなる。なかなかシナリオが面白く、いたいけな少女が突然悪鬼のような形相になったりして、どきどきしながらプレイした。メインはテキスト画面で、ところどころポリゴンの探索シーンとムービーが入る。ムービーは動きがダイナミックで、なかなかいい出来。 ただしメインのテキスト画面でのグラフィックは非常にチープ。人間が操り人形のようで、サンダーバードを見ている気分になる。マリアもお世辞にも可愛いとはいえない。声は可愛かったのだが。 声といえば、テキスト画面で一切声が出ないのが残念。テキストといってもほとんど登場人物の会話なので、フル音声にしてほしかったところ。感情移入度がぐっと増すと思うのだが。 マルチエンディングなのだが、自由にセーブできないので分岐を探すのが面倒だ。しかも選択肢と分岐の関係が今ひとつわかりにくい。ただ私が見た3つのエンディングはどれもそれなりに面白かったので、3回はプレイすることを勧める。 |
UNIVERSAL NUTS |
D | |
レイ・アップ | 8.1 | |
97/12/18 | 5800 | |
宇宙を舞台にしたSFアドベンチャー。事故にあってたどり着いた宇宙船に乗員が誰も居なくて・・・というそそる設定なのだが。シナリオはジャンプでクソつまらない推理漫画の原作を担当していた「写楽麿」氏。オープニングの氏の名前を見て「こりゃ期待できないな」と思ったら案の定。 用語解説などがあって、本格SFを気取ってはいるが、SF公証はいいかげん。レーザー銃に反動があるし。煙草を吸いかけのまま乗員が消えたんじゃなかったの?ダクトがない部屋から犯人が消えたとかいって、数分後に主人公がダクトから侵入してるし。 有名声優を起用しているが、どうにもキャラに魅力が感じられない。登場人物9人のうち、主人公とあと二人以外は名前すらなく、「大男」「赤毛」などと呼ばれる。まあ分かりやすいが。 犯人はもう途中からばればれ。なのに主人公たちは全く気がつかなくていらいら。相棒の女の子が撃たれたというのにぐだぐだ無駄話ししてたり。 マルチエンディングで、6通りのエンディングがあるらしいが、一つ見たらそれで十分。多分ファーストプレイでたどり着いたのが真のエンディングじゃないかなあ。まあどうでもいいや。 いつでもセーブが出来たり、ワンボタンで用語解説が見れたりと、操作系は良好。BGMもなかなか緊迫感があった。シナリオライターを替えて新作を望む。 |
R?MJ The Mystery Hospital |
D | |
バンダイ | 6.8 | |
97/12/18 | 6800 | |
病院を舞台にしたホラーアドベンチャー。これはちょっと厳しい。ストーリーは適当。突然始まって、唐突に話が進んで、いきなり終わる。そもそも「R?MJ」と書いて「エムジェイ」と読ませるセンスが噴飯ものだ。 病院内に閉じ込められて、致死性のウイルスが充満していて、という設定は面白いのだが、ウイルスの恐怖があんまりゲーム中に活かされておらず、病院を全て調べる間もなくいつのまにか秘密基地のようなところに舞台が移ってしまう。 同伴キャラに同じ台詞を何度も何度も何度も何度も聞かされる。キャラもダサい。製作者はすごくかっこいいと思っているんだろうな〜というシーンがいくつかあるが。ヒロインがしもぶくれでかわいくない。ミサトは謎の美少女とか言ってぜんぜん謎じゃないし、美人でもなきゃ性格も悪い。デモでは裸だったのに、本編ではそんなシーンはなし。敵につかまって標本にされてしまうというバッドエンドは怖かった。ラストの不条理な謎を解くために、何度も同じムービーを見せられるのは勘弁してほしかった。 |
プリズナーオブアイス 〜邪神降臨〜 |
D | |
エクシングエンタテイメント | ― | |
97/12/23 | 5800 | |
画面内をキャラクターがトコトコ歩き回る、ダークシードっぽいアドベンチャー。一見洋ゲー風だが、スタッフロールを見る限り純国産ゲームらしい。プリンスオブペルシャのように滑らかにアニメーションするキャラクターはなかなか新鮮。 第二次世界大戦前のナチスの暗躍、南極の氷に閉じ込められた古代生物(?)、潜水艦内という逃げ場の無い閉鎖空間、などの設定はそそるものがあるのだが、ゲームが進むにつれてストーリーは大幅崩壊。クトゥルーとかタイムマシンが出るに至ってはなんじゃそりゃという感じ。肝心のモンスターはまるでかっこよくないし、主人公もやけに偉そうで、しかも基地内の絵という絵にケチを付けまくるしで不愉快。ロード・セーブもベラボウに長いし、無駄なリアルタイム性もウザいだけだし、ゲームの展開は論理的説得力の無い1人よがりなものだし、操作性は悪いし、ストーリーは訳分からないしで、正直お勧めできる要素は見当たらない。難易度が極端に高くは無いという点が唯一褒められるところか。それでも私はネット上の攻略にかなりお世話になったが。 |
ジャングルパーク 〜サターン島〜 |
E | |
BMGジャパン/デジタローグ | 5.5 | |
98/1/15 | 4800 | |
島の中で猿をうろつかせて、ミニゲームを探し出して遊ぶというゲーム。アドベンチャーと言えるのかは分からないが、ジャケットにはそう書いてある。 このゲームはスゴイです。操作性は極悪だし道は分かりにくい、ロードはやたら長いし挙句の果てにミニゲームはつまらないときている。私が今までにプレイしたサターンソフトの中で、間違いなくワースト3に入る出来だ。いくらなんでもひどすぎる。逝ってよし。 |
街 |
B | |
チュンソフト | 9.4 | |
98/1/22 | 5800 | |
チュンソフト渾身の1作。実写を使ったサウンドノベル。100万本行くか?とか雑誌であおってたが、ぜんぜん売れなかった。私は50万ぐらい出てもおかしくない出来だと思う。どのキャラクターも魅力的だし、ゲームゆえの画像効果もすごい(特に市川のシナリオとか)。そしてなにより、早くこの先が見たい!と思わせてくれるシナリオがいい。売れなかったのはサターンがプラットホームだったからなのか?確かに実写なので、安っぽい印象を与えてしまいがちではあるが。 ザッピングによって複数のシナリオを行き来し、バッドエンドを巧みに回避していく。そこにパズルを解くような快楽があり、単に分岐をつぶしていく従来のサウンドノベよりも高いゲーム性がある。 選択肢で1を選べば大爆発、2を選べばただのおもちゃなどと納得がいかない点があるが、まあゲームだから許そう(本当はここが一番大事なところではあるのだが)。 美子編が一番楽しかった。ハッピーなラストもとても良かった。 良平はむかつく奴だと思っていたら、ラストでちょっと感動させてくれた。 隆士編の雰囲気はとてもよい。社会からはみ出し、自分を見失った男はどこへ行けばいいのか…。 馬部と牛尾編はありがち。これだけ3日で終ってしまうので、ちょっと物足りない。まあそれなりに楽しかったけど。 桂馬編もいまいち。犯人は絶対こいつだという奴だし、あまりにくどい暗号もちょっと。 七曜会と市川編はラストが腰砕けな感じ。この二つの話の完成度が高かったら、文句無くサターンのアドベンチャーの最高峰と言われていただろう。 青ムシ編のパロディーはそれなりに楽しかったが、ラストがひどすぎる。オタクには幸せになる権利など無いということか? 花火で、ラストの日本中で花火を揚げるという大風呂敷は残念。父親だけに、「隆士は渋谷にいる!」と言ってほしかった。 TIPS(用語説明)も面白いのも多いが、くだらないのも多い。もっと教養ある内容で通しても良かった。現実世界とゲーム世界の用語がごっちゃになっているのも不満。 あとゲーム中いかにも続編の仕込みというのがあって、売れなかった今はそれも虚しい。 分岐を探すゲームだけに、バッドエンド集がほしかった。PS版にはあるらしいが。 |
魔法少女プリティーサミー 〜ハートのきもち〜 |
D | |
NECインターチャネル | 8.1 | |
98/1/29 | 6800 | |
プリティーサミーシリーズ第2弾。システムや作画や音声、その他技術的側面は全て前作「恐るべし身体測定〜」と同様。違うのはシナリオだけ。システム等に関しては前作のレビューを参照してください。 シナリオは2本入っている。馬鹿馬鹿しいのは相変わらずだが、前作に比べて少しパワーダウンしているように思う。正直退屈なシーンが多く、何度も居眠りしてしまった。まあ私がこのキャラクターたちに飽きてきたというのもあるかもしれない。なにしろ天地無用を含めるとこれがプレイ6作目だし。 シナリオが今ひとつな他にはこれと言って欠点も無いので、原作のファンならば楽しめるのではないだろうか。しかし、私のように原作を知らない人間はかなり置いてけぼり。1話と2話の時間経過や環境の変化がさっぱり分からない。まあファン向けのゲームに野暮なことを言っても仕方が無いか。「ハートのきもち」という言葉は本編に使われていたと思うが、「頭痛が痛い」みたいで語感が悪くない? |
慟哭 そして・・・ |
C | |
データイースト | 9.2 | |
98/2/26 | 6800 | |
画面クリックアドベンチャー。雑誌等で評判がいいので期待していたが、ちょっと期待外れ。 とにかく難易度が高すぎる。重要なアイテムが、それこそ点のようにしか描かれておらず、クリックが成立する範囲も極めてシビア。アイテムを使用するときでさえ、正確に位置を合わせなければならない。 どうしても解けなかったので、攻略のHPを頼ったが、「そこ何度もクリックしたのに〜」ということが多かった。パネルの謎もきわめて不条理。 分岐条件もシビアで、独力で真のエンディングを見ることなど不可能に近い。 複数回プレイを強制する割には、メッセージの早送りができないとか、セーブ数が少ないとかといった不満が多い。主人公が、部屋を出るたびにいちいち一言言ったりするのも、本当にうざい。 せっかくたくさんの分岐を用意してあるのだから、プレイヤーが画面を舐め尽くすようにクリックさせる必要など無かったのでは?たとえばRボタンで次のクリッカブルポイントにカーソルが移動するようにしたら、ゲームとして10倍は面白くなったはず。 ともかくファーストプレイは、行き詰まるたびにクリッククリッククリックで、本当に嫌になった。正直言ってこれは攻略を見ながらプレイするゲームだ。しかし、攻略を見た瞬間にこのゲームはアドベンチャーとしての価値を失う。難しい謎を上手く誘導してプレイヤーに解かせて、カタルシスを味あわせるようにするのが、製作者の腕の見せ所ではないのだろうか。 せっかく女の子達は可愛く、御褒美グラフィックはなかなかH(ヌードもあるし、パンツなんか食い込んでて具がはみ出しそうだ)で、猟期殺人というのも私の趣味に合ってるのに、もったいないことだ。 解けない方はリンクの部屋からNORIさん、せぶんRRさんのHPへどうぞ。 |
EVE The Lost One |
E | |
イマディオ | 7.7 | |
98/3/12 | 7800 | |
だめだだめだ。 キャラクターに魅力が無いとか、ディスクの取り替えを頻繁にやらされるとか、BGMの切り替えが変だとか、登場人物が途中からほっとかれてしまうとか、そんな些細なことじゃない。 ストーリーがもう支離滅裂。主人公の一人は精神分裂症なのだが(断言)、そんなキチガイの幻覚を延々と見せられるこっちの身になってくれ。つじつまが合わないところ・説明不足なところ・納得が行かないところを等を挙げていったら、メモリがいくらあっても足りないだろう。剣乃氏がシナリオを書いてないからとか、そういうレベルのダメさではない。 1作目やDESIREにあった、「ちょっとHなウィットに富んだ台詞」などかけらも無い。 悪口ばかり書くのも何なので、どこでもセーブができる、過去の台詞が簡単に見れる、アニメは特筆すべき美しさだった、と良い点も書いておこう。 |
新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド |
C | |
セガ | 8.2 | |
98/3/26 | 6800 | |
あれだけ流行ったアニメだが、私にとってエヴァ初体験。とりあえず「碇」をイカリと読むこと、予想に反して綾波はアンドロイドではないらしい、ということを学習できた。 内容はほとんど一本道のアドベンチャー。ネットでは紙芝居などと揶揄されている。セーブが自由にできず、次の分岐まで何十分もセーブもできなきゃポーズもかけられないのは困りもの。 作画は良好。アニメシーンはそれほど多くはない。ストーリーは特に破綻はないが、爆弾が落ちた辺りがどうにも合点がいかない。マナがいつ組織を裏切ったのかも良くわからない。 エヴァ関連グッズは全てそうだが、これもファンアイテムか。パソコン版は同内容で定価14800円だそうだ。あまりにも高すぎ。 綾波の出番が極端に少ない。声優がヒロインと掛け持ちしているからだろう。私はスタッフロールを見るまでまったく気づかなかった。 それにしても、初デートで混浴入ったりするか?シャワー出て全裸見せたりするか?好きでもないくせに。 |
ときめきメモリアルドラマシリーズVol.2〜彩のラブソング〜 |
D | |
コナミ | 8.9 | |
98/3/26 | 5800 | |
今度の主人公はバンドマン。ゲーム内容は納得いかない。ファーストプレイでバッドエンド。やる気50%。セカンドプレイでバッドエンド。やる気0%。普通にプレイしたら、必ずバッドエンドになるようになっている。それを回避するためには、数回の繰り返しプレイ、攻略本を頼る、セーブ&リセットのどれかしかない。「慟哭」のようなトラップ型のアドベンチャーならともかく、登場人物たちのドラマを楽しむこのゲームでは、それは致命的欠陥だ。せっかく片桐と仲良くなって、楽しくプレイしていたのに、バッドエンドで思いっきり白けた。セカンドプレイは、一度聞いているので登場人物との会話もまったく面白くなく、しかもバッドエンド。ハッピーエンドを見ることなく封印。 せっかく片桐や美咲を始め、登場人物が魅力的だったのに、システムがそれを殺した。さらに、コナミお得意の音ゲーを強制的にプレイさせられる。音ゲーが好きな人ならいいだろうが、ビートマニアにもDDRにもまったく興味のない私には苦痛でしかなかった。 台詞のスキップの方法が2作目なのに洗練されておらず、Bボタンを連打していると読みこんだ上にウィンドウが開いたりしていらつく。 前作とのつながりがどうなっているのか心配したが、前作の主人公と今作の主人公は別人だということで、うまい逃げだなと思った。きっと詩織の左右両隣に住んでいるのだろう。同じクラスで共通の友人が多く、面識なし。 プールを嫌がってる女の子を無理やり泳がせるなって。あの日だったらどうするの。 |
RIVEN THE SEQUEL TO MYST |
― | |
エニックス | 8.8 | |
98/4/9 | 7900 | |
評価不能。ミストの続編。 グラフィックは非常に美しい。画面切り替え式だが、切り替えスピードが速く、ミストに比べてストレスが少ない。触ると反応するオブジェクトの動きも滑らかで綺麗だ。製作者の「RIVENという世界を創造してやろう」という意気込みが感じられる。ボタンでさっとカーソルの位置が動くのも便利。 しかしながら、慟哭やクロス探偵はおろか、バイオハザードでさえ自力で解けない私が今作に太刀打ちできるわけが無い。ともかく最初から移動できる範囲が広すぎて、どこで何をすればいいかさっぱりだ。正直に言って一番最初の謎すら解けなかった。仕方が無いので攻略本の解答を見たら、「鍵のかかった木戸の下を通り抜けて・・・」。マジかい!「キド ミル」、『シタニ スキマガ アリマス』とか表示されたら分かるだろうけど・・・。 上述の攻略本、非常によく出来ていてプレイヤーの要求に応じてヒントを小出しにしてくれる。しかしズバリ解答を見なければ進めなかったし、この攻略本を見れば必ず最後まで行けるのだろうが、やる気がさらさら起きない。好きな人だけどうぞ。 |
ひみつ戦隊メタモルV |
C | |
毎日コミュニケーションズ | 9.4 | |
98/4/23 | 5800 | 借物 |
ゴレンジャーのような戦隊物に魔法少女物のエッセンスをプラス。サタマガ紙上では高評価を受けているが、う〜ん。正直私にはきつい。確かに戦隊物も魔法少女物も、昔はすごく好きでよく観ていた。しかしそれも15年も昔の話だしね〜。 個人的な感慨は別にして、冷静にゲーム内容を見ても、やっぱり今一つ。主人公5人のキャラクターはお約束にのっとってよく出来ていると思う。しかし、肝心な敵のキャラクターがヘボ過ぎ。敵が強くてカッコよくてこそ、主人公が活きるというものなのに。味方の長官もカッコ悪過ぎ。ウケを狙う前にもっとコスチューム等を煮詰めるべきだろう。 ゲームも全6話とボリュームが薄すぎる。始まったと思ったら、主人公たちを紹介した触りだけで終わってしまう。まるでジャンプの打ち切り漫画だ。ボリュームが薄いので、主人公たちの日常生活や、普通のクラスメートとのやり取り、もしくは惚れたはれた、敵キャラのエピソードなど、ゲームに深みを出させる部分がごっそり抜け落ちている。また、ボリュームが薄いがゆえに、肝心要の「戦隊物+魔法少女物」のパロディーが上っ面をなぞっただけになってしまっている。もっとニヤリとさせられるようなディープなパロディーがあってもよかったと思う。 主人公が小学生だというのがなんだかなあ。変身後はボンバーでダイナマイツだが、小学生だと思うとそそらない。大体全員が全員巨乳だというのが気に入らない。巨乳のような最終兵器は「ここぞ」というときに使ってもらわなけりゃ、ありがたみが薄れてしまう。変身シーンのアニメが無いのも減点。 ゲームはさくさくテンポよく進み、セーブポイントも多くて親切。戦闘シーンは1話に1回しかないので、MARICAのようにだれてだれてどうしようもないということは無い。システムは似たようなものだが。 各キャラクターとの信頼度でエンディングが変わる。信頼度は数値で見ることが出来るのが親切。もっともマルチエンディングといっても、エピローグがちょっと違うという程度のものだが。 |
クロス探偵物語〜もつれた7つのラビリンス〜 |
A | |
ワークジャム | 9.4 | |
98/6/25 | 6800 | |
雑誌等でも評価の高い探偵物。評判に違わず、出来が良い。 独特な青年誌風のグラフィックで、よくあるロリロリした絵柄でないのがポイント高い。主人公を始め登場人物が皆魅力的で、女の子も可愛らしい。主人公とのやり取りも楽しい。 ゲーム内容は、やはりよくある画面クリックによってフラグを立てていくもの。正直言って古い。惑星メフィウスぐらい古い。あちこちクリックしているうちに、ゲームをしているんだか作業をさせられているんだか分からなくなってしまう。DISC1では移動できる場所を制限することによって、クリック総当たりの労力を減らしていたのだが・・・。 トリック自体はまあよくあるものだが、文字入力によって自分が解いたような気がしてGOOD。ただしビ○○○○○やサ○○○○○を知らないとクリアは不可能。いいのか? マッハシークを謳っていて、読み込み時間はほぼ皆無だ。どんな魔法を使っているのだろうか。 サブタイトル通り、7章の短編からなる。4話はノベル形式、6話は3Dダンジョンになっている。4話は反則だよ〜。泣かされた。6話は操作性悪し。ダンジョン自体の難易度が高くなかったので救われたが、これでマッピングしなければ解けないようなダンジョンだったら激怒物。 クリック総当たりの難易度とトリック等に多少不満はあるが、ラストのオチも笑えたし、ぜひ続編がやりたいゲーム。 |
スーパーアドベンチャーロックマン |
D | |
カプコン | ― | |
98/6/25 | 5800 | |
ムービーを見ながらLDゲームのように方向キーをリアルタイムで入力し、たまに出てくる2択・3択を選択し、敵と出会うとシューティングモードで戦う、というゲーム。 絵柄もシナリオもゲーム性も、全てが子供向けでチープ。低年齢向けに作ってあるものを「子供向けでばかばかしい」などと言うことに意味があるのか分からないが、ともかく30過ぎた大人にはきついゲームであることは確か。ロックマンに思い入れがある人ならどうか分からないが。 CD3枚組だけあって、ムービーのボリュームはなかなか。画質も綺麗なほうだ。分岐もいろいろあるようだ。ただし、「強がる」→何も無し、「強がらない」→回復アイテム発見、などと不条理な分岐はどんなものか。分岐によってストーリーが進んでしまうと「逆の分岐にはアイテムがあったのではないか」と考えてしまい、ストレスの元だ。しかもいろいろ分岐を試そうにも、ムービーは全くとばすことが出来ない(しかも長いときはかなり長い)ので、イライラすることは間違いない。 シューティングシーンには何種類もの敵が出てくるが、結局やってることは同じですぐ飽きてしまう。敵を倒すと敵の武器を奪うことが出来るのだが、どれを使っても全然視覚的に違いがなかったりして、ただ種類が多いだけ。しかも「シールド」さえ手に入れればあとは全く不必要というバランスの悪さ。 ちょっと変わったことをやってみたかった、という感じでゲームとして全く煮詰められていない。花子さんのほうがよっぽど面白い。 |
探偵神宮寺三郎〜夢の終わりに〜 |
A | |
データイースト | 8.9 | |
98/7/9 | 5800 | |
コマンド選択式のアドベンチャー。ファミコン時代から続く人気シリーズ。私はシリーズ初プレイ。 いきなりきてるオープニングに引き付けられた。今まで見た中で最もかっこいいオープニングデモだ。必見。 内容はオーソドックスなコマンド選択式&画面クリック型。クリックできる場所が数カ所に限られているので、慟哭やクロス探偵のように血まなこになって画面中を調べる必要はない。総じて難易度は低いほう。ところどころに「推理する」というコマンドがあって、プレイヤーが事象を整理・把握する必要があり、自分で謎を解いたような達成感が得られる。 グラフィックがとても渋く、ハードボイルドな雰囲気を醸し出している。BGMのサックスの音色がまたいい。新宿や渋谷のような実在の街を舞台にしていて、現実感を出すことに成功している。 ストーリーはこれといってどんでん返しやあっと驚くトリックなどはなく、土曜ワイド劇場レベル。 ザッピングによって4人のキャラクターを選択することができる。それによってフラグを立てたり、分からなかった謎が解けるということはまったくない。4人のキャラクターを切り替えつつストーリーを進めることもできるが、大抵のプレイヤーは神宮寺で最後まで行ってしまうことだろう。システム的にはあまり意味のないザッピングではあるが、主人公を変えることにより、他のシナリオではほとんど存在価値のなかったキャラの心情が理解でき、急に魅力的に思えてしまうのがうまい。 残念なのは、犯人の動機・心象が今一つ不明なこと。せっかくザッピングがあるんだから、犯人の視点から事件を追ってみたかった。犯人も極端に利口か完全にクレイジーな人間にしてほしかった。ある程度デフォルメしたほうが逆に現実感がわくと思う。 ザッピングによる分岐は、YU−NOのように視覚的に確認できるのがGOOD。しかし全分岐をたどっても何のおまけも無かったのが残念。 |
エルフを狩るモノたちII |
C | |
アルトロン | ― | |
98/7/16 | 7800 | |
テレビ版「エルフを狩るモノたちII」をゲームに落としたもの。画面は小さいがゲーム中は完全にアニメ―ションしていて、「おー次世代機」と思わせてくれる。が、考えてみればただテレビ版を収録しただけ、のようなもの。所々選択肢があるが、キャラのリアクションが変わるだけといった他愛の無いもので、ゲーム性は薄い。ただストーリーが全く別のものに分岐する場合もあるので、結構得した気分。ゲームは全6話だが、テレビ版の1クール中の11話分を収録している(私が見た分では)。 ゲーム性は薄いが、キャラクターに魅力があるので、テレビ版を見ていない人だったら楽しめると思う。テレビ版をエアチェックしたものをダビングして14インチのテレビで見るようなものか(25インチ使用時)。あんまり得じゃない?まあ前作よりは楽しめるのは確か。 分岐によっては絶対ハマリになるような気がするが、どうだろう(最終話)。情報求みます。 |
DEEP FEAR |
C | |
セガ | 7.9 | |
98/7/16 | 6800 | |
バイオハザードのパクリゲーム。本家より面白かったら救われるのだが・・・。 バイオから、弾数制限と回復アイテム制限とセーブ数制限を取り払っている。その点猛者たちには不評だが、私的にはこんなものかな。では簡単なゲームかと言われると、さにあらず。弾が当たってるのかどうだか非常にわかりにくく、ボスのみならず雑魚にやられることも多い。その一点だけで、本家の完成度をはるかに下回っていると言わざるを得ない。とにかく戦闘シーンはストレスが溜まった。上にぶら下がってる敵とか足もとの敵には銃が当たらないのだ。上向けよ!下向けよ! DISC2に入ると、とたんにやれあっち行けだのこっち行けだの、お使いが増える。プレイ時間を水増ししているのがありあり。 他にも、タイトル画面で「NEW GAME」にカーソルが当たっていたり(「LOAD GAME」を選ぶことのほうが50倍は多いのに!)、ロード・セーブのとき最新のデータに自動でカーソルが当たらなかったり、手に入れた銃が順番で並んでいなかったりと、細かな点で不満が多い。直そうと思えば簡単に直せたのに。 上下ひっくり返った部屋というのは面白い。本家には無かったアイディアだ。ポセイドンアドベンチャーのゲーム版という趣か。もう一つオリジナルの、制限された空気というアイディアはあまり活かされてない。空気不足になることなど一度も無かったし。あと、ドアを開けたらそこは水中だった(しかも深海の水圧)なんて非常に不条理。ゲームだからどうでもいいことなのか?そりゃ違うぜ。 映画的な雰囲気の良さやムービーの美しさでは、本家に決して劣ってはいない。マップが非常に詳細なのも親切でいい。部屋を移動するときに部屋の名前が表示されるのは、ドアが開くグラフィックを何十回も見せられるよりは遥かにいい。 |
ときめきメモリアルドラマシリーズvol.3〜旅立ちの詩〜 |
B | |
コナミ | 8.9 | |
99/4/1 | 8800 | |
ドラマシリーズ第3弾。今度のヒロインは藤崎詩織&館林美晴。そして主人公は前作までと違い、何の取り柄も無い高校3年生。その設定だけで前作よりは親近感がわくというものだ。 3作目だけあってシステムが洗練されていて、前作のようにウインドが勝手に開いていらつくことは無かった。ミニゲームも手馴れたもので、それなりに楽しめた。またサブキャラクターたちの挿話もなかなかいい味を出している。今回は最終作だけあって、ちょい役とは言え、ときメモのオールスターが出演している。またメインであるミニゲームの「校正ゲーム」がなかなか新しいアイディアで面白い。ただし画面を凝視しなければいけないので、かなり目が疲れる。 主人公が卒業文集のためにマラソン大会出場を決意する辺りの展開が非常にうまく、とてもドラマに没入することができた。しかしながらエンディングは詩織、館林エンディング共に不満の残るものだった。以下ばれ。 館林編は非常にヒロインがいじらしく心が温かくなるのだが、マラソンや作文の決着がつけられずに尻切れとんぼの感が強い。それにまあ可愛い女の子に付きまとわれたら分からなくは無いのだが、やはり主人公が館林を好きになる根拠が薄いと思う。もっと彼女の性格なり生活なりを描写する必要があったと思う。 逆に詩織編ではストーリとしては完結しているのだが、二人で思い出話ばかりしていて、プレイヤーが取り残されてしまう。詩織は才色兼備の女性という設定なのだが、今一つその辺が描ききれていないため、ヒロインの魅力に乏しい。また結末は非常に不満。確かにマラソンを完走することは大事だが、卒業式をサボることが正しいのか?足を怪我したのにフルマラソンを走り抜いてしまったり、ドラマとはいえ現実感に欠ける気がする。また詩織編では館林編のようにきちんとした形での告白は行われていない。せっかく卒業式というシチュエーションを選んだのに、伝説の樹はどうなってしまったのか?また詩織編に進むと突然館林がいなくなってしまうのも気がかりだった。私の場合館林とデートの約束をしたあと、デートをブッチして詩織に寝返ったのだが、それ以降館林の存在はゲームから消滅してしまった。私は先に館林エンディングを見て、彼女のいじらしさを知っていたので、せめて一言約束を破ったことを謝りたかった。そしてそれは最後まで私の心にとげのように突き刺さっていた。主人公は詩織とうまく行ったので館林のことなどすっかり忘れてしまったようだが、きっと館林はどこかで泣いているのだろう。多分私も知らないところで何人もの女の子を泣かしているんだろうな(妄想)・・・。 エンディングに不満があるとはいえ、ゲームとしてはよくできていると思う。前作のように無理やりバッドエンドに引き込まれるようなことも無かった。最大の不満はゲームの売り方。何か要らなそうな物がついて8800円とは法外ではないか?限定版を出すのは勝手だが、それしか出さないというのは、マニアから金を搾り取るコナミらしいやりかただ。私は中古でソフトのみを買ったので気にしていないが。PSでは安価なベスト版も出ているそうで、何か納得いかないものが残る。 |