WanChai Connection |
D | |
セガ | 5.3 | |
94/11/22 | 7800 | |
実写を多用したアドベンチャー。本体同時発売の1本。 ジェームズ三木が担当しているだけあって、シナリオはちゃんとしている。味のあるキャラクターや複雑な人間関係、楽譜用のペンが普通のものとは違うといった知識などなど、凡百のゲームライターには書けなかっただろう。主役のふっくんや杉本彩の起用はなぜ?という気がしないでもないが、下手くそな演技ながら、一生懸命役を演じようとする努力が垣間見えて微笑ましい。原田大二郎の大仰な演技も面白い。 ムービーはかなり汚く、音声も聞き取りにくいが、ボリュームは結構あるのでまあOKレベル。 問題はゲームシステム。関係者に聞き込みをしたり証拠品を見せたりすることによってフラグを立てていくのだが、これがかなり面倒くさい。脈絡の無いフラグ立てが多いので、詰まってしまうと何度も聞き込みを繰り返さなければならず、シナリオの進行が中断されてしまい、ストーリーが見えなくなってしまう。しかも質問できる数に制限があるという変なシステムで、重要な質問(一見無意味そうに見える)を「持ち運び忘れる」と、いつまでたってもゲームが進まない。所々にポリゴンの捜査シーンがあるが、これもシーンとしては短いながら不条理なフラグ立てを要求され、ストレスが溜まる。 全体的に「そう簡単には終わらせないよ」という意志を感じる。たしかに当時はゲームの本数が少なかったので、1本で長時間引っ張る必要があったのかもしれないが、だからといってプレイヤーに必要以上にストレスを課すのはどうかと思う。 よく考えると、杉本彩の事件とその後の連続殺人事件にはあまり関連が無く、杉本彩は必要なかったのではないかと思う。多分「『全裸』殺人未遂事件」というつかみでプレイヤーを引っ張りたかったのだろう。裸なんて出やしないが。ちくしょう。 |
MYST |
D | |
サンソフト(サン電子) | 8.0 | |
94/11/22 | 7800 | 借物 |
グラフィックは美しいが、何していいかさっぱりわからない。借り物なので、いとも簡単にあきらめた。 本のようなものを見つけたのだが、その内容を全てメモしておかなければ解けないかもしれないと思ったら、とてもやる気がしない。 |
真説・夢見館 扉の奥に誰かが・・・ |
D | |
セガ | 6.2 | |
94/12/2 | 7800 | 借物 |
簡単だと言われているが、私は挫折した。久しぶりにやったら、妹がデータを上書きしてた。それで知らずにいきなりエンディングを見てしまった。メガCDの前作を名作と言う人にはすこぶる評判が悪いが、私は前作もまあまあかなという感じだったので、それほどギャップを感じなかった。 追加:中古で200円だったので買い直して再プレイ。昔解けなかったのが嘘のように、本当に2時間ほどで終わってしまった。しかも全く訳の分からないストーリー。当時はこれでも綺麗だと思ったのだが、2000年現在で見ると汚いグラフィック。だめだこりゃ。 |
RAMPO |
B | |
セガ | 7.6 | |
95/2/24 | 7800 | |
同名映画のメディアミックス的なゲーム。内容は直接は関係ない。サターン初期のゲームながら、実写とCGの融合がなかなか上手くできている。土蔵のような下宿や怪しげな洋館など、雰囲気抜群。街のシーンだけ恐ろしくチープだったが。あとは音声が多少悪い。難易度は易しめで、私のようなヌルゲーマーにはピッタリ。といってもまだ最高のエンディングは見てない。誰かヒントを教えてくれません? ストーリーは前編と後編に分かれていて、前編はいまひとつ。前編が後編の伏線になっている、などということは微塵もない。後編はなかなか面白い。捜査の仕方によっては、真犯人が分からずじまいだったりして、登場人物にぼろくそ言われる。 からくり二銭銅貨や屋根裏の覗き穴、殺人フィルムに壁に塗り込められた死体など、乱歩っぽい怪しげなギミックが満載。推理小説が好きな人にはお勧め。 |
ダークシード |
E | |
ギャガ・コミュニケーションズ | 2.8 | |
95/7/7 | 5800 | |
「エイリアン」のギーガーがクリーチャーや建物をデザインしたアドベンチャー。取りあえず画面がメガドライブ並みに汚く、ギーガーの名が泣く。カーソルでオブジェクトをクリックするタイプのアドベンチャーで、カーソルの動きがやたら遅くてイライラ。しかも画面上に必ず主人公が立っていて、調べたい物をクリックすると主人公がトコトコ歩いていって調べるため、やたらレスポンスが悪い。画面が汚い上にやたらアイテムが小さかったりして、ヘアピンとかレバーとかまず見つけられない。難易度も破綻していて、不条理な謎の連続にシビアな時間制限まである。翻訳ソフトで訳したような下手くそな日本語もひどいもの。まるでカタルシスのない終わり方もクソゲーの典型。 はっきり言って評価する所など一つも無いが、敢えて挙げるなら、説明書にエンディングまでの解法が記載されている所。そんなの見たらゲームにならないじゃないかと思うかもしれないが、見なければ100%確実にゲームが進まない。日本語版を発売したスタッフがユーザーのことを配慮してつけてくれたのだろうが、これで正解だ。 |
学校の怪談 |
D | |
セガ | 3.1 | |
95/7/14 | 5800 | |
同名映画をアドベンチャーゲーム化。映画の内容をはしょりすぎたのか、さっぱりストーリーが分からない。しかも肝心のムービーも暗くて汚く、なにがなんだかよく分からない。さらにはゲーム性も低い。 画面内をクリックしてアイテムを見つけたり(ほとんどアイテムなど使わないが)、フラグを立てたりしていく。しかしどこをクリックするかよく分からないので、カーソルを画面右上から左下まで走らせて、カーソルに反応があったときにボタンを押すという淡白なプレイになってしまう。ムービーパートではLDゲームのように方向キーを入れたりボタンを連打する必要があるが、それでゲーム性が上がっているかと言えばさっぱりダメだ。 アドベンチャーはテキストも重要なはずだが、テキストにセンスが無く、オヤジギャグを読まされてイライラ。 とりあえず、場面が変わるときにウィンドウがトコトコ歩いてくる演出を考えた人間はクビにして可。 |
ゆみみみっくすREMIX |
D | |
ゲームアーツ | 8.5 | |
95/7/28 | 5800 | |
メガCDの移植。発売当時もいまさら感が強かった。完全に竹本泉のファン向けゲーム。ゲーム的に見るべきものはない。ほのぼのしたのが好きな人なら。私はもっと血がほしい。おまけのパズルも、ファンじゃなきゃやる気がおきないだろう。 |
Dの食卓 |
C | |
アクレイムジャパン | 7.7 | |
95/7/28 | 8800 | 借物 |
病院を舞台にしたホラー。のはずが、なぜか古城にタイムスリップ?グラフィックは汚いが、感じは出てる。時間制限があるのが飯野氏らしい。死体とか殺人とか出てきて結構怖い。私はファーストプレイで適当にやったら金庫が開いてしまい、余計悩んだ。あと回転部屋が解けなかったが、他には特に難しいところはない。あえていえば鎧の騎士のところ。LDゲームが得意な人向け。シナリオは、とにかく怖がらせればいいというもので、それは間違ってはいないが、すでに飯野氏のシナリオライターとしての限界が垣間見える。 |
学校のコワイうわさ 花子さんがきた!! |
C | |
カプコン | 4.6 | |
95/8/11 | 4980 | |
都市伝説を題材にしたアドベンチャー。部屋などの位置関係が非常に分かりにくく、移動もやりづらい。謎解きや探索の難易度は低く、アドベンチャーというよりも途中のミニゲームがメインか。 絵柄が極端に子供向けで、怖さのかけらも無い。では駄目かと言うと、やっているうちに電波にやられるのか、子供たちのどたばたコメディーが微笑ましくなってしまうから不思議。 子供向けとなめてかかると、序盤の二つのパズルで痛い目に会う。もっとも難しいのはそこだけだが。しかも全体のボリュームが低いのが残念。ミニゲームやパズルが、今の2〜3倍はほしかった。すぐ終わってしまうし、2度やりたい内容ではないので、定価で買った人は納得がいかないだろう。 花子さんって何者かと思ったら、このゲームでは悪を倒す正義の味方になっていて、バッジを合わせるとシャザーンのようにどこからともなく現れる。この時のBGMが非常に気合が抜けるというか電波的というかで、まあ安かったら一度試してみるのも悪くはないかと。 |
クァンタムゲートI 悪夢の序章 |
E | |
ギャガ・コミュニケーションズ | 4.8 | |
95/9/29 | 5800 | |
実写とCGムービーを使用したSFアドベンチャーもの。取説には「これはゲームではありません」と書いてあるが、その通りでプレイヤーの自由度は低く、ムービーを見ているだけの時間が長い。 サターンゆえにムービーは汚いものの、胡散臭いキャラクターたちは皆一癖あって面白いし、BGMも結構迫力がある。ストーリーも謎めいていてかなり盛り上がる。 ところがどっこい、ストーリーが盛り上がってきたところで突然「to be continued」の文字が。なまじストーリーに引き込まれる分、「イエローブリックロード」以上に腹が立つ。確かに題名に「序章」と書いてはあるが、いくらなんでも未完成過ぎ。当然ボリュームも少ない。パソコンでは続編が出ているらしいが、きちんと同じプラットフォーム内でケリをつけて欲しい。 |
メタルファイター MIKU |
C | |
ビクターエンターテインメント | 8.4 | |
95/9/29 | 6800 | |
アーマーを着て戦う女子プロレス。テレビアニメのゲーム化らしい。古いゲームなのでムービーはやたら汚いが、キャラクターやストーリーはなかなか面白く、楽しめるゲームになっている。 ゲームはサクラ大戦のようなコマンド選択のストーリーモードと、これまたコマンド選択のメタルファイトモードから成っている。ストーリーモードはフル音声なのはいいのだが、進行中はセーブもポーズも一切出来ないのが難。電話がかかってきたりトイレに行きたくなったりして非常に困った。ただし音声モードにしなければ、時間停止させておくことは出来る。しかしせっかく音声が入っているのだから、ボイスを聞きたいところ。面をクリアしたところでセーブが出来ないのも困りもの。ストーリーモードでは選択肢によってテンションというパラメータが上下するが、実はほとんど意味が無かったりする。 メタルファイトモードは、選択した技によって技がかかったりかからなかったり、反撃されたり相打ちになったりと、正直今ひとつよく分からない。もうちょっと情報がプレイヤーに開示されていたら、もっと戦略的で面白いゲームになったのではないか。技はいろいろあるのだが、それぞれのダメージとか成功率がよく分からないため、結局適当に選択することになってしまう。実はこのバトル、敵をダウンさせて関節技でしつこく攻めれば、ラスボスも含めて全て簡単に勝つことが出来る。終盤のストーリーで「サイクロンV」という必殺技を習うのだが、私はこの必殺技を出すまでもなくラスボスに勝ってしまった。そのくせ試合後に「最高のサイクロンVだった」なんて言われて、そんな技出してねーよと思ってしまった。メタルファイトやスパーリング中に、キャラ同士が会話したり観客のヤジが飛んできたりして、これがかなりいい感じに仕上がっている。通常のストーリーモードでの会話とは違った、ライブ感覚あふれる優れた演出だと思う。 このゲームの監督はメタモルVやMARICAの遠藤正二朗氏。正直言って彼の作風は「コアでしょ。マニアでしょ。ディープでしょ」という意識が見え見えで、少なからず反感を感じる。しかし今作は原作があるせいで、遠藤節がいい感じに薄まって、魅力的な作品になっている。ただし遠藤氏の創作であろうと思われる敵組織「獅子の穴」がいまひとつ魅力薄。幹部が中途半端にコメディー路線だし、レスラーが二人しかいないのも物足りない。トーナメント後の組織の顛末も全く描かれていないし・・・。 ストーリーは全6話。プレイ時間はトータルで6〜7時間ぐらいか。バトルがもう少し面白かったらもっとやっていたい所なのだが、現状ではこれぐらいがちょうどいい長さだろう。 |
宝魔ハンターライム Perfect Collection |
− | |
アスミック | 8.0 | |
95/9/29 | 8800 | |
私はこのゲームを2本持っている。しかし2本ともまともに動かない。フリーズしまくって、1話すらクリアできない。CDに傷があるわけではない。灰、白両サターンで動作不可。謎だ。どうも世間一般でも、まともに動かないと言われているようだ。何でこんな状態で発売されてしまったのか、全く不可解。最初期本体なら動くのだろうか? 漫才のような掛け合いが結構面白いのに、プレイできない事には如何ともしがたい。せめて自由な場所でセーブが出来たら・・・。もう10回ぐらいオープニングを見せ付けられた。 ということでプレイを断念。まともなレビューを期待されていた方、申し訳ありません。 |
X JAPAN Virtual Shock 001 |
C | |
セガ | 7.8 | |
95/10/20 | 6800 | |
移動がムービーなタイプのアドベンチャー。ビジュアルシーンはライブやインタビューの流用っぽいのだが、HIDEだけは撮りおろしで大暴れするサービスあり。映像はなかなか綺麗で、音質も良好。 アドベンチャーゲームとしては、移動してフラグを立てるだけだったり、いきなりゲームオーバーになったり、コンティニューするとゲームの進行がわけ分からなくなったり、途中セーブが無かったり、ボリューム自体が少なかったりと、出来は今ひとつ。それでもXの版権を取ってゲーム化したこと自体を評価したいと思う。 メンバーの写真をとったりライブ映像を編集したり出来るのだが、とりあえず出来ますというだけでイマイチ。写真やライブの編集具合を採点してほしかったところ。一度クリアしたら写真とライブ編集のミニゲームが入って、そこで練習したら本編で高得点を取れるようになり、本編での得点によっていろいろオマケ要素がある、という風にしたらゲーム性がぐっとアップしただろう。 Xって真っ赤な髪の毛をトサカ見たいに立てて、厚化粧をして聖飢魔IIの親戚みたいに思っていたが、結構普通の身なりをしていたので意外だった。って言うか宝塚みたい。 |
北斗の拳 |
C | |
バンプレスト | 4.4 | |
95/12/22 | 5800 | |
ケンシロウが勝手に歩いて、村人と会話して、(また歩いて、ザコと戦って)*n、また歩いて、ボスと戦って、1面(1章)クリアというゲーム。これをアドベンチャーと言っていいものか。ケースにはそう書いてあるが。 戦闘シーンが一風変わっていて、セミリアルタイムで攻撃・防御などのコマンドを好きなだけ選んで、残った時間でAボタン連打!というもの。説明するのは難しいが、なかなかよく考えられたシステムだと思う。しかしながら、やっぱりボタン連打は面倒くさい。 ストーリーは、キャラだけ変えて原作をなぞった感じ。キャラの特性はまんま原作のパクリ。デッサンが微妙におかしいこともあって、北斗の拳というよりは安っぽいバッタもんといった感じ。時代は原作終了後のはずだが、なぜかトキやリュウケン、ジュウケイなどが登場する。 なんだかんだ言って、原作が好きなせいか、結構楽しめた。しかし一般的には評価が低いので、北斗の拳に思い入れの無い人や、思い入れのありすぎる人は、手を出さないほうが無難。 飛び散る血しぶきの色だけはなぜかモノクロ。おまえらの血は何色だ! |
DEATH MASK |
D | |
バンタン電脳工場 | 5.0 | |
96/1/26 | 8800 | |
サイバーパンクな(死語?)アドベンチャー。設定や導入部分はすごくいい。ただしシナリオはめちゃくちゃ。シナリオなんてどうでもいいから、とにかくこの狂った奴らを見てくれ!というゲーム。 とにもかくにも死にまくるが、すぐにやり直し出来るし、それほど難しいトリックはないので、ゲームとしては簡単な部類。ディスク3枚組みのくせに、すぐに終る。 ブレードランナーのような世界はかっこいい。出てくるフリーク達もいい味出してる。18歳以上推奨だけあって、残虐シーンが目白押し。邪魔するやつは殺して殺して殺して殺しまくれ!いかすぜ!! 移動がわかりにくいとか、ムービーが飛ばせないとか、フリーズするバグがあるとか、そんな些細なことはどうでもいい。シナリオさえしっかりしていたら、私的に名作になり得たのに。 エンディングは3種類見たが、どれも後味悪い。 攻略のページを作ったので、興味がある方はぜひ。 |
リターン・トゥ・ゾーク |
― | |
バンダイビジュアル | 7.5 | |
96/2/2 | 5800 | |
海外製の実写アドベンチャー。こういうテイストは私好みなのだが、残念ながら私は断念。しかも始まってすぐに。 出来ることは何でもトライするというゲームなのだが、何かするたびにロードが入るので、とにもかくにもテンポが超ウルトラ激悪。しかもアイコンを使った操作系が非常に分かりにくい。会話するのにこちらの態度を顔のアイコンで指定するのだが、どの顔がどんな態度なのかさっぱり分からない。 スタート画面に「続きから」という項目が無いので、ゲームをプレイするときは必ず最初から始めて、ロードが出来る画面になるまでしばらく我慢しなければならない。何だこの仕様は。 300ページ以上ある攻略本が手に入ったので、これを見ながらプレイすれば必ず最後まで行けるはずだが、攻略本を見てもプレイしようという気にならない。 E評価にしたいところだが、評価できるほどにゲームが進んでいないので(いかだで川を下るところまでで放置)、評価不能ということにさせていただく。 |
天地無用!魅御理温泉 湯けむりの旅 |
D | |
ユーメディア | 7.0 | |
96/2/9 | 8900 | |
選択肢を選んでいくことで分岐が発生する、単純なタイプのアドベンチャー。 私は原作を知らない。取説にはキャラ説明など全く無い。取説のストーリーを紹介すると、「ある日、暇を持て余した魎呼と亜重霞の提案により、天地達は温泉に行くことになりました。この先はゲームをしてからのお楽しみ」。なめてるとしか言いようが無い。 ゲーム内はフル音声で、音声がサターンにしては珍しくクリアで、聞き取りやすい。台詞や場面切り替えのロード時間は短く、その点は快適。ムービーの画質はまあまあ。キャラクター達のお馬鹿な掛け合いはそれなりに面白い。18歳以上推奨ということで、ヌードも一応拝める。 ただし、システム関係が厳しい。分岐を探すゲームなのに、途中セーブが無く、音声のスキップも全く出来ない。さすがに同じ台詞を何度も聞かされるとうんざりしてくる。 私は5回プレイしたが、5回とも全く同じエンディングだった。途中ジャングルの迷路のようなところで分岐するらしいが、けちけちせずに分かりやすい分岐にすればいいのに。 ちなみに題名は「みみりおんせん」と読む。別にみみり温泉という温泉が出てくるわけではなく、最後の最後に唐突にみみりというキャラがちょっと出てくるだけ(もちろん他の分岐ではどうか知らないが)。どうでもいいけどね。 |
サイベリア |
E | |
インタープレイ/EAV | 4.8 | |
96/2/16 | 6500 | |
表紙のイラストはシューティングゲームのようだが、その実態はポリゴンムービーを使ったアドベンチャー。一応3Dシューティングシーンもある。もちろんサイヴァリアともサイゼリヤともさいでりあとも関係が無い。 プレレンダリングムービーなので移動の自由がきかず、どこにどうやって行けるのかがやたら分かりにくい。しかも「DEATH MASK」並に、いやそれ以上に突然の一発死の連続で、死ぬたびに同じシーンを何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も見せつけられる。私が三十数年間生きてきた中でプレイしたアドベンチャーゲームのうち、最もクソな出来だと断言せざるを得ない結論に達した。素人は手を出さないが吉。 |
アローン・イン・ザ・ダーク2 |
E | |
EAV | 6.1 | |
96/2/23 | 5800 | |
バイオハザードの元ネタとなったラジコン操作のアドベンチャー。 いくらポリゴンの苦手なサターンだからって、この画面の汚さは尋常ではない。しかも操作は重すぎ。画面の切り替わりも遅すぎで、毎回フリーズしたのかと思ってしまう。正直言って売り物になるレベルではない。画面から得られる情報量は決定的に少なく、謎解きは圧倒的に不条理。最初のうちからつまらないのだが、中盤から操作するキャラが武器の持てない少年に替わり(誰だこいつ)、ゲームのつまらなさは赤丸急上昇。やってられるか。 |
おまかせ!退魔業 |
B | |
セガ | 7.2 | |
96/2/23 | 5800 | |
実写を使った特撮物。退魔業と書いてセイバーズと読む。征伐とかけてあるようだ。 主人公は女子高生3人で、ノリはシュシュトリアンとかそんな感じ。人を選ぶとは思うが、私は気に入った。この手の話で重要なのは、女の子が可愛いかどうかということだが、まあ合格点。むっちりした太ももが好感度アップ。主人公の性格付けとか、コスチュームやポーズ、主題歌など、この手のもののお約束を踏襲していて心地よい。可愛い顔して「あんたの人生ケーキ食って終わりね」などという台詞が笑える。 ゲーム内容は簡単なアドベンチャーパートと、妖怪とのアクションパートに分かれている。アドベンチャーは、次にどこに行けば良いかマップに示されるので、非常にお手軽。目的地がマップに表示されないときもあって、その時は街の広さもあってちょっとてこずる。アクションパートは、動き回る妖怪どもを撃ち落とすというもの。3人パーティーのうち2人はCPUが動かすので、いろいろ作戦を指示することもできるが、結局デフォルトのままでゴリ押しするのが確実か。 話の整合性が全然取れてなかったりするが、そこはそこ、細かいところには目をつぶろう。108匹の妖怪の大半がどこに行ってしまったかなど詮索するだけ野暮。 残念なのが、ボリュームがすごく少ないということ。全4話しかなく、4話目はすぐ終わってしまうので、実質3話だけ。最低でも6〜7話、できれば1クールはほしいところ。話が多ければもっとキャラを掘り下げることができただろう。 女の子との会話で好感度を上げる、ギャルゲー要素が入っている。それによって4話の展開が変わるようだ。ただそのために何度もプレイする気にはならないが・・・。 サクラ大戦なんか作ってないで、このゲームの続編を作ればいいのに。いやマジで。 |
新世紀エヴァンゲリオン |
C | |
セガ | 8.0 | |
96/3/1 | 5800 | |
エヴァが題材で、選択肢でストーリーが分岐していく、よくあるタイプのアドベンチャー。ゲームは次世代風にフルアニメーション&フル音声。 途中に何度か挿入されるアクションパートは、敵の画像を見て、距離・武器などを即座に判断してボタン入力するという、LDゲームのような内容。セカンドのアクションパートに比べればこちらの方が私の好みだが、敵が1種類しかいないため、グラフィックを覚えてしまえばまずダメージを食らわなくなってしまう。このシステムで敵が数種類出てくれば、それだけでもっと面白くなったように思う。 ストーリーは、エヴァを知らない私には可もなく不可もなくといったところ。エヴァファンには可なのか不可なのか、私には分からない。登場人物が少なめで、大作を目指さずに手堅く小さくまとめたという印象だ。サクラ大戦なんか作ってないで、こちらに予算をつぎ込んでいたらどうなっていただろう。まあマーケティング的には現状で正解か・・・。 分岐をどれぐらい見たか達成度が表示されるが、それだけではどうにもモチベーション不足。YU−NOのように、あらかじめ分岐チャートが明示されていて、それを一つ一つ埋めていくようなシステムであれば、全部の分岐を見てやろうとも思えるのだが。リプレイを保存することも出来るが、1つのデータに一つのリプレイだけなのは不満(データはカートリッジに4つまで)。リプレイなんて、実際のムービーデータではなく、ムービーの順番が保存されているだけなんだから、容量がそんなに大きいわけではないだろう。全分岐のリプレイぐらい保存できるはず。 世間的にはセカンドインプレッションのほうが評判がいいようで、確かに続編の方が色々手が込んだつくりになってはいるが、私はどちらかと言えばこちらの方が面白かった。 |
ストリートファイターII ムービー |
C | |
カプコン | 4.5 | |
96/3/15 | 6800 | |
ストIIの映画を見ながら、格闘シーンをサーチしてサイボーグの経験値を稼いでいくという新機軸のゲーム。カプコンがいろいろ新しいことをやろうとしていた時代の作品。ゲームとしての出来はともあれ、そういうチャレンジ精神は評価したい。映画のシーンを安易に再利用しただけと言えなくもないが。 一般的な評価は低いようだが、1回だけプレイするなら決してつまらなくはない。ただ、ゲームに関係ない(サーチできない)シーンでもとばすことができないため、2回目はいらいらする。 最終目的はサイボーグ(本当はアンドロイドだと思うのだが)を強くして、リュウを倒すこと。ファーストプレイでリュウを倒してしまった人は残念、もう一度プレイしてリュウに倒されよう。そちらが真のエンディングだ。 もっと複雑に分岐するようにして、途中に何度か格闘シーンを挟んだらかなりいいゲームになったのでは。 サターンだから仕方がないが、チュンリーのヌードシーンはすっぱりカットされた。映画中唯一の見せ場だったのに。そうそう、このゲームをプレイする前に、ビデオを見ておくことをお勧めする。そうすれば映画のつまらなさとゲームの出来を分けて考えられるから。映画版のシナリオライター出てこい!あれだけのキャラを使って、よくあれほどつまらない映画ができたものだ。 |
スナッチャー |
C | |
コナミ | 8.3 | |
96/3/29 | 5800 | 借物 |
近未来が舞台のアドベンチャー。「ブレードランナー」に触発されてできたゲーム。その一言で全て言い尽くせる。そばを食うシーンがあるが、なんのひねりもなくパロディーになってないよ。 絵は古臭いが、ストーリーはなかなか面白く、かつて名作と呼ばれていたのも分かる。 しかしスナッチャーの出現も人類が滅びかけたのも、たった一人のマッドサイエンティストの仕業。そんなのありか?ロボットが人間に化けて社会に潜むというアイディアは面白いが、体重計れば一発でわかること。 塩沢兼人氏が若者と老人の2役を演じている。普通に喋るときは老人ぽくしゃべっているが、叫んだりすると若い方の声になっている。 サターン版はサービスでおっぱいが見れる。ただし顔はロボットだが。 |
HORROR TOUR |
D | |
オー・シーシー | 4.7 | |
96/3/29 | 5800 | |
古城を舞台にしたホラーアドベンチャー。Dの食卓をイメージしてもらうと近いか。恐怖の演出はそれなりによく出来ていて、画像が汚いのも恐怖感をあおる演出の一つか。 謎解きはウルトラにインチキで、最初の食器が飛んでくるところなど自力では絶対解けなかっただろう。そこさえ越えてしまえば後は自力で何とかなったが、3Dダンジョンが非常に分かりにくいのと、カーソルの合わせ方が分かりづらいので非常に苦労した。いろいろなキャラ(巨乳とか)やギミックが出てくるが、そのほとんどはクリアに関係なく、単なる演出。それがまた分かりにくくしている原因。 苦労して解いたが最初はバッドエンド。2回目はハッピーエンド。どうやらクリアまでの時間かコマンド数などが分岐のカギのようだ。ちなみにバッドとハッピーの違いはメッセージのみ。 私はこういうゲームは嫌いではないが、もうちょっとどうにかならなかったのかな、というのが正直な感想。 |
七つの秘館 |
B | |
光栄 | 6.8 | |
96/4/5 | 7800 | |
志茂田景樹原作のアドベンチャーゲーム。一見フルポリゴンの画面のようだが、実は画面切り替え方式。そのため割と移動はスピーディーでいい。グラフィックやムービーはそれなりに綺麗。 謎は結構安直で、難易度はそれほど高くなく、ボリュームもほどほど。メインのコマンドは調べる・取る・動かすの3つだけ。気楽にさくっとプレイが吉。館が7つもあるので、和風・中華風・洋風などいろいろな仕掛けが楽しめる。どれも安直ではあるが。 志茂田景樹本人が出演しているのがちょっと鼻につく。敵の3人の存在価値がほとんどない。謎の少女の存在も今一つ説得力に欠ける。謎ベンチャーってなんだ。なぞとアドが掛かっているのか?一文字もあってないぞ!! |
3X3EYES 〜吸精公主〜S |
C | |
日本クリエイト | 8.1 | |
96/4/19 | 7300 | |
高田祐三原作の人気漫画のADV。プレイヤーに委ねられた謎解きなどは無く、コマンド総当りで話が進むタイプ。作画レベルが高く、画面が綺麗で原作の雰囲気が良く出ている。ただしストーリーにはこれといって見るべきところは無く、完全にファン向けゲームになっている。ファンではない私には、可もなく不可もなくといったところ。 パイのインチキ中国人のような日本語のしゃべりかたが気に触った。他の中国人はちゃんとしゃべってるのに。まああまり出番が無いからいいか。あと原作がそうだから仕方ないが、主人公が不死身で、エレベータに潰されてもへっちゃらというのは違和感あり。 戦闘シーンは初代ドラクエのようで、ちょっとチープな感じ。攻撃のアニメーションが入るが、毎回同じというのがまたチープ。 操作性は良好だが、DISC2のセーブ地点から始めたいのに、DISC1からたち上げなければならないところは改善すべきだ。おまけのDISCはかなり手間ひまがかかっているようだが、ファンでない私にはふ〜んといった感じ。吸精公主ってなんのこと? |
野々村病院の人々 |
B | |
エルフ | 8.6 | |
96/4/26 | 6800 | |
分岐を探すタイプのアドベンチャー。フル音声なのがいい。美少女ゲームの老舗、エルフの作だけあって、女の子がとても魅力的。18禁のかいあって、出すもの出してる。ただしエッチ行為シーンはなし。主人公が看護婦とやりまくるのかと思ったら、意外と品行方正だった。選択によっては、犯人が自殺することもある。それがものすご〜く後味悪い。それだけキャラに感情移入できるということか。 |
爆れつハンター |
D | |
アイマックス | 6.0 | |
96/4/26 | 8800 | |
同名漫画(アニメ)のゲーム化。原作は「愛の嵐」みたいな過激なコスチュームで有名。アドベンチャーといってもほとんどゲーム性はなく、ボタンを連打していれば話が進む。 唯一のゲーム性が、スロットバトルというもので、スロットを止めて敵に攻撃するというもの。一見ブルーシードのカードバトルに似ているが、ランダム性が強く戦略性が低い。もうちょっと改良すれば結構面白くなったような気がするのだが・・・。ミニゲームの旗上げも簡単すぎ。 全5話しかなく、1話30分程度なので、すぐに終わってしまう。定価で買った人は文句も言うだろう。ディスク2枚組みだが、1枚はおまけディスク。おまけなどいらないから、もっとボリュームアップしてほしい。ストーリーは、原作の最初のほうの話をそのままゲームに落としただけで(多分)、シナリオ的な盛り上がりが全くない。1話完結も悪くはないが、少しづつ話の核心に迫っていってほしいところ。フル音声なのと、作画がいいことが唯一の取り柄か。 |
デフコン5 |
E | |
マルチソフト | 2.5 | |
96/6/7 | 5800 | |
見た目はそのままFPSなのだが、ジャケットのジャンル欄には「シミュレーションロープレ」と書いてある。さらにジャケット裏には「3Dダンジョン(基地内)ではアクションシューティング、基地外では外敵を迎撃する360度ワイドレンジ高射砲でのシューティングをメインとするリアルタイムアドベンチャーゲーム。」と書いてある。つまり、シミュレーションでRPGでアクションでシューティングなリアルタイムアドベンチャーということですか?なんじゃそりゃ。さりげなく基地外なんて言葉が織り込まれているのがポイントが高い。基地外じゃが仕方が無い・・・。 ダンジョンの壁に厚さが無い(1枚のテクスチャーで仕切られている)ためか、やたら構造が分かりにくく道に迷いやすい。操作性も悪く、壁に引っかかりやすくイライラ。そしてなにより、ゲーム全般にわたってあるあゆる部分が不親切。特に端末の操作の仕方など壊滅的に分かりにくい。次に何をすればいいのかもさっぱり分からない。 デスクリムゾンが100点満点中10点だとすれば、本作は0点だ。こんなゲームには1点すらやれん。まさに我々がイメージする「洋ゲーは不親切」の典型のような作品だが、それから10年もたっていないのに、最近の洋ゲーのインターフェースの進化ぶりには驚かされる。国産ゲームにも頑張って欲しい所だ。 |
犯行写真〜縛られた少女たちの見たモノは?〜
|
D | |
イマジニア | 7.2 | |
96/6/14 | 6800 | |
「かまいたちの夜」タイプの、いわゆるサウンドノベル。 伊豆の山奥のペンションで連続殺人が起こるのだが、はっきり言って犯人なんてどうでもいい。驚くべきどんでん返しやトリックなどどこにも無い。ただ殺人が起こってじきに犯人がわかるだけ。 女の子が可愛ければ救われるのだが・・・。3人中2人はまあいいほうかな。しかしシナリオが短く、彼女たちの活躍の場が無いため、感情移入する前に終わってしまった。 マルチエンディングらしいが、2度やる気はまったくしない。 ちょっとだけ入る女の子達の声がまったくだめ。本当に彼女たちの声なのか?素人が一人で全員分声を当てているように聞こえるのだが。 |
月花霧幻譚〜TORICO〜 |
C | |
セガ | 7.9 | |
96/6/28 | 6800 | 借物 |
グラフィックが綺麗で、雰囲気はとてもいい。惜しむらくは、これと言って印象的なシーンやトリックがなかったこと。後半で何人か助け損ねたが、わざわざ前半からやり直す気にはなれなかった。 |
時空探偵DD 〜幻のローレライ〜 |
D | |
アスキー | 5.1 | |
96/7/26 | 6800 | |
ムービーを使った探偵物。画面は当時としては綺麗なほうではないか。 第2次大戦前ドイツ、飛行船、タイムトラベル、などと扱っている題材は興味深いのだが、肝心なシナリオが薄っぺらい。タイムマシンが実用化されているという設定なので、わざわざ過去に戻って〜なんて必要はさらさらなくて、なんとでもできそうなものだが、そこいらの説得力がまるでない。 主人公が中途半端に三のせんで、かっこ良くなければコメディーとして面白くもない。いきなり「私吸血鬼なんです」などと言ったりして、かなり適当。「こんな夜遅くに・・・」とか言って窓から見える景色はずっと夕暮れだ。 シナリオもやけに短く、特に詰まるところも無く3時間ぐらいで終わらせられる。定価で買った人は激怒物だろう。 |
神秘の世界 エルハザード |
C | |
パイオニアLDC | 8.1 | |
96/8/9 | 6900 | |
同名のアニメ番組のゲーム化。私はアニメ版を知らないので、原作との違いは分からないのであしからず。 主人公が異世界に飛ばされて、その世界を救うべく奮闘するという、まあありがちな話。鬼神の復活とか旧文明の超兵器とか、私の嫌いな安直な設定がまたかいという感じ。インチキくさい関西弁をしゃべる、これといった個性のない主人公にまるで魅力がなく、序盤はかなりつまらない。しかも、セーブポイントまでの時間がやたら長く、正直序盤で投げようかと思ってしまった。しかし、キャラクターが揃ってくるにつれ話が面白くなり、後半はかなり話に引き込まれた。作画はあんまり良くない部分もある。アニメムービーはかなり少なく、フル音声でもないが、その分ディスク1枚に収まってお手軽ではある。 デジコミのようなゲームかと思ったが、結構アドベンチャー要素があり、意地悪なゲームオーバーや時間(コマンド数)制限、アイテムによるストーリーの分岐などもある。私はメイン(と思われる)ルーン女王エンドを見ただけだが、女性キャラすべてにエンディングがあるので、キャラクター達が気に入った人には十分楽しめるだろう。 エンディングを一つしか見ていないので、ストーリー的なことはなんとも言えないが、私が見たのがおそらくメインエンドだと思われるので、ちょっと言及。前述のように、後半はかなり盛り上がってくるのだが、あまりにあっけない尻切れトンボなカックンオチになっている。YU−NOと同じで、エルハザードがどうなるのかとか、どうやってもとの世界に帰るのかという、もっとも肝心な部分がまるで描かれていない。「じゃあ何のためにこのストーリーを作ったのか」と私は言いたい。神官4人で大群に向かっていくところなど結構燃えるものがあったのになあ。古来征戦幾人か帰る、か。強大な力を持ちながら、数の論理の前に刀折れ矢尽き、うら若い乙女達がなぶり殺しにされていく様が見たかった。いや、別に受け狙いで言っているわけではなくて、戦いってそもそも非情なものだろう。ゲーム内だって推定1万人以上死んでいるのだから。 |
NIGHTRUTH #1”闇の扉” |
E | |
ソネット・コンピュータエンタテイメント | 5.1 | |
96/8/9 | 6800 | |
超常現象を題材にしたアドベンチャー。クソ。 ロストワンはクソながらも、アニメが綺麗だといった長所があったが、このゲームは見るべきところなどどこにも無い、正真正銘のクソゲー。シナリオは適当、画面も手抜き、テキストは冗長、キャラクターに魅力無し。特筆すべきはそのテキストの出来の悪さ。グラフィックはひたすら使いまわされ、ストーリー上重要なシーン(例えば人体発火のシーン)でさえ文字の説明だけで終わってしまう。そんな重要な役割を担わされたテキストだというのに、ひたすら修飾が冗長で回りくどい表現がだらだら続き、読むのが非常に苦痛だ。まるで文学かぶれの高校生か、文学の神様から霊感を得たキチガイが書いたような文章だ。 アドベンチャーらしく、所々に選択肢があり、それによってストーリーが分岐していく。実は私はたった一つのエンディングしか見ていないが、それでこのゲームを語るには十分。ネットで検索した限り、どのエンドも似たり寄ったりだそうだ。途中ポケベル(古い!)にメッセージが届くシーンがあるのだが、A:○○からのメッセージ。B:××から。C:△△から。などという選択肢が出る。おいおい、そんなことまで主人公が選べるのかい。 何とこのシリーズは3本も出てる上、メイキングとかファンディスクのようなものも何枚か出ている。声優ファンは「好きな声優が出ている」というだけで買ってしまうのだろうか??? |
イエロー・ブリック・ロード |
E | |
アクレイム | 3.4 | |
96/8/30 | 5800 | |
イエロー・ブリック・ロードと聞いて、「ああ、オズの魔法使いの黄色いレンガの道のことね」と言える人は、なかなかの文学通。その通りに、今作のキーワードはオズの魔法使い、そしてカブ。オズの魔法使いがベースではあるが、実はブリキ男とカカシとライオンが出てくるだけ。もしこの三人が猿と犬とキジだったら「キビ・ライス・ボール」という題名になっていただろう。 このゲーム、開始して1時間もしないうちに終わってしまう。ユーザーをなめてるとしか言いようがない。エンディングの次作の予告もプレイヤーの神経を逆なでする。一見ファイナルファンタジーか伝説のオウガバトルにも似た戦闘画面は、ずんずん前進してくる敵を押し返すというもの。はっきり言って、こんなつまらないバトルは初めて経験した。 アクレイムはすでに無くなってしまったが、こんなゲームを出してりゃあつぶれるのも当然だろう。 |
ポリスノーツ |
C | |
コナミ | 9.3 | |
96/9/13 | 6800 | |
スナッチャーはブレードランナーのぱくりだったが、今作はオリジナルな世界を創出している。キャラはリーサルウェポンのぱくりだが。 一般に名作と言われているが、ゲームの面白さは普通。もうちょっとびっくりしたり感動したりしたかった。悪役面したやつがそのまま悪役なので、どんでん返しがほしかったところ。 舞台や小道具の設定は抜群にしっかりしているが、それがゲームの面白さに結びついているだろうか。ビデオをだらだら見るように、難しいことを考えずに気楽にプレイするのが正解だろう。首なし死体はびびった。チチ揺れは24コマのフルアニメでやったほしかった・・・。 |
エネミー・ゼロ |
C | |
WARP | 8.3 | |
96/12/13 | 6800 | 借物 |
宇宙船を舞台にエネミーと戦う。「エイリアンだ!」と思った人、正解です。 グラフィックは特筆すべき美しさだ。見えない敵というアイディアもいい。が、難易度が高すぎる。銃がため撃ちの上に射程が短く、何度も銃のエネルギーをチャージしなければならなかったり、敵がうじゃうじゃいたり。セーブ・ロード回数の制限も痛い。プレイしていて飯野氏のほくそえむ姿が脳裏に浮かんでいらついた。 シナリオはD食以上にひどい。デジタルな悲しみってなに?別に悲しい場面なんて無かったよ。確かに人はばたばた死んでいったけど。ローラが○○○○だったことにどんな意味があったの。首に巣食ったエネミーをなんの見せ場もなく摘出してしまったし。ラストの助け舟も意味不明。エンディングはエイリアンのそのまんまパクリ。 これは個人的な感想だが、見えないエネミーを倒すのに音を使う一辺倒ではもったいなさすぎる。血しぶきを目印にしたり、床に砂をまいてみたり、赤外線を使ったり、もっともっと無限にバリエーションがあったはず。もっとアイディアを惜しまずにつぎ込んでいれば、名作と呼ばれていただろうに。 暗い迷路は非常に目に悪い。ゲームは一日一時間! |
ディスクワールド |
E | |
'メディアエンターテイメント/HAMLET | 8.2 | |
96/12/13 | 5800 | |
セリフがフル音声のアドベンチャー。主人公の声を高田純次が当てている。 絵本のような重厚感のあるグラフィックは独特で美しい。主人公が画面狭しとトコトコ歩き回るのも、空間の広がりが感じられて面白い。ただゲームとしては、操作性が悪く、テンポはとろく、オブジェクトは見難く、BGMに消されてセリフは聞きにくく、日本語が変で(訳が下手くそ?)、ゲームは難解というもっぱらの噂。なぜ難解だ!と言い切らなかったかといえば、全然先に進まなかったから。親切にもゲームにヒント集がついてくるのだが、一番最初のページから進むことすら出来なかった。ネタバレの攻略サイトを見ても進まなかったし、何もこんなつまらんゲームに付き合う義理もないだろう。控えめに言ってもクソだ。 |
NIGHTRUTH ”Maria” |
D | |
ソネット・コンピュータエンタテインメント | 5.9 | |
96/12/20 | 5800 | |
NIGHTRUTHシリーズ2作目。前作はもうどうしようもないほどのクソさだったが、2作目になって多少は作画のレベル、シナリオ、テキストのひどさが改善され、まあゲームの体裁を持てるようになった。ただし、改善されたもののやはりテキストはくどく、読んでいてイライラさせられる。フォントが読みにくいのも難点。シナリオについては後述。 この作品、「コマンドの選択によりストーリーが変化する」などと取り説に書いてあるが、全くの嘘っぱち。ゲーム中には選択肢など一切出てこない。プレイヤーが出来るのは、メッセージを読みつつスキップボタンを押すだけ。いわゆる「デジコミ」というやつだが、一応シリーズなのでアドベンチャーの項に入れておく。 シナリオは3つ。マリーセレスト号と切り裂きジャック、血を流すマリア像の話。3話はそれぞれ独立していて、全く関連はない。舞璃亜という、自分が聖母マリアの生まれ変わりだと信じる誇大妄想女の幻覚、と捉えれば共通点がないでもない。シナリオは、かなりいいかげん。第1話のぶっ飛んだオチなど、驚きを通り越してあきれた。主題歌の歌詞は「なにがあっても怒っちゃだめ」に変えたほうがいいのでは。 「タイムスリップの原因は舞璃亜さんですね」「昔から私こういうことがたまにあったの」。正気の沙汰とは思えない。 3話目はオチもなく、一体なんなんだ。 |
ゲゲゲの鬼太郎 幻冬怪奇譚 |
D | |
バンダイ | 5.7 | |
96/12/27 | 5800 | |
サウンドノベル。水木しげるの原画のままのおどろおどろしい世界が展開する。残念ながらシナリオは並。これと言って驚くべき展開もなく、テレビの1話を見ただけのような感じ。 サウンドノベルらしく分岐があるが、バッドエンドにたどり着くと、なんと最初からプレイしなくてはならない。セーブが自由にできず、台詞のスキップもない。達成度の表示もない。これでは、一度真のエンディング(らしきもの)を見たら2度とプレイすることはないだろう。かくして中古ソフト屋の棚を飾ることになる。やはりバンダイのキャラゲーはダメなのか? 画面は水木しげるの気味悪いグラフィックなのだが、出てくるアイテムがテレビっぽくて違和感あり。カラスヘリとかリモコンゲタとか。原作がどんなものか知らないが(勉強不足すみません)、舞台を昭和初期に設定して、おもいきってカタカナのアイテムなど無くしてしまったら良かったのに。 ラスボスが異様にカッコ悪く、弱い。 |